更新日時:2025.04.26
競技転向から6年、たどり着いた自身初のアジアカップ。守護神・井上ねね「すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかむ」【女子日本代表/インタビュー】
PHOTO BY伊藤千梅
2018年以来、7年ぶりの開催となるAFC女子フットサルアジアカップ中国2025まで2週間を切った。大会を直前に控えた日本女子代表は、4月24日から27日にかけて高円宮記念JFA夢フィールドで行う。
5月6日に初戦を迎える本大会は、同年に開催される史上初のFIFA女子フットサルワールドカップフィリピン2025のアジア予選も兼ねており、3つのW杯出場枠を懸けて戦う。
2019年にサッカーからフットサルへと転向し、7カ月で日本代表に初選出されたGK・井上ねね。その後はコンスタントに代表に呼ばれ続け、6年間日本の守護神としてゴールを守ってきた。
しかし、コロナ禍で大会が延期になったことから、アジアカップは今回が初めての経験。それと同時に、史上初のW杯出場が懸かる重責も背負う。
「すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかまないといけない」
強い覚悟をもった井上が、積み重ねてきたすべてを、この舞台にぶつける。
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思いを背負って、2人でゴールを守る
──今回のアジアカップに向けて、これまでどんな思いで積み上げてきましたか?
サッカーからフットサルに転向してからは、アジアカップとW杯に自分が出場して結果を出すことを目標に競技をしていました。ただ自分が代表に入ってからはすぐにコロナ禍になり、大事な大会もすべてスキップしてしまいました。一つの大会を目標に1年間頑張ってやってきても、直前で延期してしまうということを何度も繰り返してきたなかで、ようやくきちんと大会に出られるうれしさがあります。
そして選ばれたからには役割をしっかりと果たすという意味でも、W杯出場が懸かった大事な大会になります。強い覚悟をもって、すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかまないといけないという思いです。
──代表ではどんな思いでプレーしていますか?
チームを勝たせるためにはもっともっとやらなきゃいけないし、日本のために、もっと自分ががむしゃらに引っ張っていかないといけない、もっと高めていかないといけないという思いでずっとやっています。
また世界の他のGKと対戦した時は、自分にはないものをたくさんもっていると感じていい刺激をもらっていますね。
──今大会のGKには、井上選手と須藤優理亜選手が選出されました。ここまで切磋琢磨して戦ってきた2人で挑む初めてのアジアカップですね。
(須藤選手とは)ピッチ内でも外でもお互いなんでも言い合えて、お互いのこともわかっていて、尊敬し合える仲です。
フットサルに転向してから今まで、いろいろなGKと代表という場所で過ごしてきました。そういう人たちの思いも2人で一緒に背負って戦っていけたらな、と。2人で日本のゴールを守りたいなと思っています。
──今回のアジアカップを通して、日本の女子フットサル界に何をもたらしたいですか?
アジアカップでW杯の切符をつかむと、本大会までは一度期間があります。そうするとまたそこで競争が生まれますし、そういう意味でもW杯はみんなにチャンスがある大会です。
なのでみんなのチャンスを再びつくるためにも、その出場権を獲得して帰ってくることが、今回選ばれた14人のミッションだと思っています。代表は入りたくても簡単には入れない場所ですし、日本の代表として結果を勝ち取って、帰ってきたいなと思います。
■AFC女子フットサルアジアカップ中国2025日程
5月7日(水) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第1戦 vs フットサルインドネシア女子代表 |
---|---|---|
5月9日(金) | 15:00(現地時間:14:00) | グループステージ第2戦 vs フットサルバーレーン女子代表 |
5月11日(日) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第3戦 vs フットサルタイ女子代表 |
5月13日(火) | 15:00(現地時間:14:00) 12:00(現地時間:11:00) 18:00 (現地時間:17:00) |
準々決勝 グループC1位の場合 グループC2位の場合 グループC3位で突破した場合 |
5月15日(木) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 準決勝 |
5月17日(土) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 3位決定戦 or 決勝戦 |
<日本女子代表>インタビュー
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2025.04.26