更新日時:2025.04.30
36歳・最年長のエースが目指す“一体感”。筏井りさ「横を向いて合わせるより、同じ目標へ向かう」【女子日本代表/インタビュー】
PHOTO BY伊藤千梅
2018年以来、7年ぶりの開催となるAFC女子フットサルアジアカップ中国2025まで2週間を切った。大会を直前に控えた日本女子代表は、4月24日から27日にかけて高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行う。
5月6日に初戦を迎える本大会は、同年に開催される史上初のFIFA女子フットサルワールドカップフィリピン2025のアジア予選も兼ねており、3つのW杯出場枠を懸けて戦う。
エースの筏井りさは、ベトナム戦でハットトリックを記録すると、続く浦安戦でも1ゴールを挙げ、調子の良さをうかがわせた。
今大会の最年長選手でもある筏井は、どのようにチームを率いて目標であるW杯出場へ向かうのか。覚悟をにじませる筏井に話を聞いた。
取材=舞野隼大
編集=柴山秀之
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今までの努力と自信をもってアジアカップへ
──今回は史上初のW杯が懸かったアジアカップとなります。今の気持ちを聞かせてください。
いよいよ本番だという思いです。今までなかったW杯が開催されることに気持ちが高ぶっています。W杯は誰もが目指す舞台ですし、一人のフットボーラーとして楽しみな気持ちもあります。
その上で、まずはアジアカップで勝たなければなりません。今まで日本のフットサル界に貢献してきた先輩や、応援してくださるみなさんのためにも、W杯の出場権を取らないといけないという緊張感をもっています。フットサルの歴史を進めていくための第一歩となる大会なので、責任と覚悟を持って取り組みたいです。
──サッカー男子日本代表監督・森保一監督からはどんなお話がありましたか?
森保監督からは「自分のパフォーマンスを発揮することを大事にしたほうがいい」というお話しをしていただきました。自分としても、改めて「そうだな」と気づかされたので、自分の積み重ねてきた努力と自信をもって、大会へ臨みたいと思います。
──アジアカップに対するイメージはありますか?
今まで経験してきた遠征とは違い、他のチームの本気度も変わってくると思います。まだ想像できない部分もありますが、自分たちの力を発揮することに関しては、いつも通りプレーするだけなので、大会へ向けて粛々と準備したいです。
──チームの雰囲気はいかがですか?
この舞台は、みんなが目指してきたところでもありますし、いろいろな苦しい思いもしてきながら準備を重ねてきました。
本番へどのように臨むかは、それぞれが考えていると思います。横を向いて他の選手に合わせるよりは、同じ目標へ向かえば、自然と一体感が出てきます。大会中は、ハプニングも発生するとは思いますが、積み重ねたものを発揮すれば大丈夫だと考えています。
──個人としては、ピッチでどのようなプレーをしたいですか?
まずは、どのようなタイミングで出ても、失点をしないことを考えています。そして私はピヴォなので、得点に関与することを一番に考えてプレーを表現したいです。
年齢的にもチームのバランスを気にする立場ではありますが、勝利をつかむために必要なことを個人としてもやっていきたいと思います。
──最後に意気込みを聞かせてください。
いつも応援してくださるみなさんのおかげで、ここまでプレーができています。長年、自分のやりたいことのためにプレーしていましたが、大会前になり周囲の人たちの力を感じる毎日です。
一緒に戦う仲間を大切にしながら、一日一日を過ごしたいですし、W杯の出場権、アジアカップのタイトルを必ず勝ち獲れるように頑張りたいです。これからも応援よろしくお願いします。
■AFC女子フットサルアジアカップ中国2025日程
5月7日(水) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第1戦 vs フットサルインドネシア女子代表 |
---|---|---|
5月9日(金) | 15:00(現地時間:14:00) | グループステージ第2戦 vs フットサルバーレーン女子代表 |
5月11日(日) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第3戦 vs フットサルタイ女子代表 |
5月13日(火) | 15:00(現地時間:14:00) 12:00(現地時間:11:00) 18:00 (現地時間:17:00) |
準々決勝 グループC1位の場合 グループC2位の場合 グループC3位で突破した場合 |
5月15日(木) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 準決勝 |
5月17日(土) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 3位決定戦 or 決勝戦 |
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