更新日時:2025.05.02
【女子日本代表】届かなかった舞台を前に、20歳GKが抱いた決意。中田凪咲「もっとレベルアップして、日本を引っ張っていける存在に」
PHOTO BY伊藤千梅
2018年以来、7年ぶりの開催となるAFC女子フットサルアジアカップ中国2025まで2週間を切った。大会を直前に控えた日本女子代表は、4月24日から27日にかけて高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行う。
5月6日に初戦を迎える本大会は、同年に開催される史上初のFIFA女子フットサルワールドカップフィリピン2025のアジア予選も兼ねており、3つのW杯出場枠を懸けて戦う。
今回の合宿には、20歳のGK・中田凪咲がトレーニングパートナーとして参加。代表メンバーには入らなかったものの、足元の技術に優れた中田には、次代の日本を支える守護神としての期待がかかっている。
大一番前の代表合宿にどんな思いで臨み、どこに視線を向けているのか。未来を見据える若きGKに話を聞いた。
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適応しながら自分を出す
──今回の合宿はトレーニングパートナーという形での参加になりました。今の率直な気持ちを教えてください。
アジアカップに行きたかったというのが正直な気持ちで、そこはすごく悔しいです。それでも、この合宿にくることができて、大会直前の雰囲気を感じることができたことはすごく大きいと感じています。
ただGKは誰でもできるポジションではないと思うので、学びながらも、いつ何があった時にすぐ呼んでも大丈夫だと思ってもらえるようなプレーができたらなと思って、ここに来ました。
──実際に参加してみてどうですか?
タイでみんながやってきたことから大きく変えるというよりは、そこに適応しながら自分の特徴を出していけたらなと考えていました。特に自分は足元のプレーが得意なので、サポートのタイミングや立ち位置でフィールドの選手たちの選択肢を増やすことは意識していました。
実際にそこの適応はできてるかなって思っていますし、そういった部分からチームにプラスになるようなプレーができたらなと思っています。
──井上ねね選手や須藤優理亜選手は長いこと代表でプレーしている選手ですが、この2人と一緒にプレーしてみていかがでしたか?
経験の差はあるなと感じました。技術のことも「自分だったらこうする」「こうしてみたら」と伝えてくださいますし、プレー内外で学ぶことが多いです。
他の選手もみんな、私が一番歳下なのでちょっかいも出してくださいますし、楽しませてくれます。
──今回のアジアカップを勝ち抜いたらW杯がありますし、もちろんその先の次のアジアカップもあると思います。そこに向けての意気込みも教えてください。
今回のアジアカップへは一緒に行くことはできませんでしたが、みんなにこのチャンスをつかみ取ってもらって、W杯につなげてほしいと思っています。
自分はその舞台に少しでも近づけるように日本で練習を積み重ねたいですし、もっとレベルアップして、日本を引っ張っていける存在になりたいなと思います。
■AFC女子フットサルアジアカップ中国2025日程
5月7日(水) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第1戦 vs フットサルインドネシア女子代表 |
---|---|---|
5月9日(金) | 15:00(現地時間:14:00) | グループステージ第2戦 vs フットサルバーレーン女子代表 |
5月11日(日) | 21:00(現地時間:20:00) | グループステージ第3戦 vs フットサルタイ女子代表 |
5月13日(火) | 15:00(現地時間:14:00) 12:00(現地時間:11:00) 18:00 (現地時間:17:00) |
準々決勝 グループC1位の場合 グループC2位の場合 グループC3位で突破した場合 |
5月15日(木) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 準決勝 |
5月17日(土) | 18:00 or 21:00(現地時間:17:00 or 20:00) | 3位決定戦 or 決勝戦 |
<日本女子代表>インタビュー
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