更新日時:2025.05.16
【女子日本代表】悲願のアジア制覇へ!運命を懸けた”リベンジマッチ”。須賀雄大監督「私たちはまだ満足していません」(決勝|前日記者会見)
PHOTO BY伊藤千梅
5月16日、日本女子代表の須賀雄大監督と伊藤果穂が、AFC女子フットサルアジアカップ2025 決勝の前日記者会見に出席した。
FIFAフットサル女子ワールドカップ出場権を懸けた準決勝・イラン戦は、まさに死闘だった。序盤に2点を先行するも、試合の主導権はイラン。1点差に迫られ、第2ピリオドの半分以上を相手のパワープレーにさらされる展開となるも、全員の集中と粘りで守りきり、3-2で勝利。悲願の出場権をつかんだ。
そして決勝の相手は、グループステージで敗れたタイ代表。一度土をつけられた相手に、もう一度挑み、勝利してこそ手にできるアジア王者の称号。舞台は整った。
アジア制覇を果たし、W杯へと弾みをつけられるか。運命の一戦を前に、須賀監督と伊藤が、それぞれの想いを語った。
取材=伊藤千梅
編集=若月輝
決勝戦に良い状態で臨むこと、それがすべて
■日本女子代表|須賀雄大監督
──決勝戦に向けて、今のお気持ちは?
準決勝はとてもハードな試合でしたが、全員がベストを尽くせたと思いますし、決勝に進めたことをうれしく思います。ただ、ワールドカップ出場が決まったとはいえ、私たちはまだ満足していません。
大事なのは、決勝戦にいいコンディションとメンタルで臨むこと。それがすべてだと思っています。準決勝よりも、さらに攻撃的な姿勢で戦いますし、戦術を変えるつもりもありません。
──タイ代表の印象はいかがですか?
トランジションが強みなので、警戒しながらもアグレッシブに戦っていきたいと思います。
GKは技術が高く、キックも正確なので得点を奪うのは簡単ではないですが、自分たちのスタイルを貫くだけです。
──江川涼選手の状態は?
現時点では状態を確認している段階ですので、詳細なコメントは控えさせていただきます。ただし、彼女は日本代表にとって重要な存在であり、彼女のためにもチーム一丸となって勝利を目指します。
タイ代表との決勝戦は、この上ない舞台
■日本女子代表|伊藤果穂選手
──決勝戦を控えた、今のお気持ちは?
決勝戦に進出できたことをとてもうれしく思います。W杯出場という目標を一つ達成できたので、次はアジアチャンピオンの座を目指して戦います。
──日本代表のキャプテンはいつから務めていますか?
須賀監督が就任された2021年から、日本代表のキャプテンを務めています。日本を代表して戦う選手として、そしてチームをまとめるキャプテンとして、私自身が「日本代表そのもの」を体現するつもりでプレーに臨んでいます。
──キャプテンとして意識していることはありますか?
キャプテンであることは大きな責任を伴いますし、プレーを通じてチームメイトに模範を示さなければならないと感じています。責任の重さは決して小さくありませんが、それ以上に大きな誇りと名誉があります。
チームの仲間とは日々多くの会話を交わし、練習の中でも積極的にコミュニケーションを取っています。だからこそ、試合では私たちの結束力やチームワークをしっかりと示せるようにしたいです。
──決勝戦に向けて意気込みをお願いします。
タイ代表との決勝戦は、私たちにとってこの上ない舞台です。チャレンジャーとして臨む覚悟を持ち、日本代表らしい粘り強さと、私たちのスタイルを大切にしながら、一丸となって勝利を目指します。
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<日本女子代表>インタビュー
- 須賀雄大監督
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初のアジア制覇と、初のW杯出場権獲得へ。「歴史を変える野心と強い気持ち、覚悟をもって挑みたい」
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競技転向から6年、たどり着いた自身初のアジアカップ。「すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかむ」 - 伊藤果穂
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