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作成日時:2025.06.24
更新日時:2025.06.24

“超重要な1勝”の直後、指揮官が強調したマネジメント論とは?しながわ・比嘉リカルド監督「今日は一つ、山を越えた。ただもう一度、次の山を登るのか」【F1第4節|記者会見/しながわvs名古屋】

PHOTO BY本田好伸

【Fリーグ】しながわシティ 3-2 名古屋オーシャンズ(6月21日/品川区立総合体育館)

6月21日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第4節が行われ、しながわシティと名古屋オーシャンズが対戦。しながわが3-2で勝利を収めた。

48秒で笠篤史が先制し、すぐさま追いつかれ、第2ピリオドも56秒で中村充が勝ち越し弾を挙げるも、またも1分後に追いつかれる、一進一退の攻防。しかし、終盤に新井裕生が殊勲の決勝弾を放ちホームで勝ち切った。

試合後、比嘉リカルド監督とサカイ・ダニエル・ユウジが記者会見に出席した。なお、普段は山田・マルコス・勇慈GKコーチが通訳を務めるが、この日は平田・ネト・アントニオ・マサノリがダニエルの通訳を担当した。

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監督として毎日うるさく言い続ける

●比嘉リカルド監督|しながわシティ

──試合を振り返って。

今シーズンも4試合目で、開幕戦で大分に勝って、次の立川に負けて、町田に勝って、ここで“王者”の名古屋。次に続くようないいチャレンジをしています。この壁にぶつかって乗り越えられるのか、こけてしまうのかというところで、本当にいい勝ち方ができました。

いろんな相手がいるなかで、相手よりも僕らのリズムでやれていましたし、今日はゲーム運びが大事だと考えていました。先制してすぐに追いつかれても、2-2になっても我慢して、攻撃できるいい時間をつくって3点目を奪った。そして、パワープレーでも集中して守れていました。

──立川に敗れ、前節はメンタルを整え直して勝ち切った。この4試合での成長を感じる?

どちらかというと、町田と名古屋に勝てたことは意識を高くやって、気持ちを切り替えられたと思います。ただ、満足しないこと。人間には、「これくらいでいいとか」「もっとやらなきゃいけない」とか、あると思います。町田と名古屋に勝ったからそれでいいのか。次の北九州戦には勝たなくていいのか。適当なゲームをしていいのか。自分たちのリズムでもっとやれるのか。相手が強ければ当然、我慢しなければいけないこともあります。ここでできたことを、毎日毎日続ける。

練習でも毎回毎回、言わないといけません。もちろん、大分戦や立川戦と比べたら責任を感じてやれていたと思います。今日は一つ、山を乗り越えたと思います。ただもう一度、次の山を登るのか、ここで緩めるのか。

今のところ悪くはありません。ただし、監督としての要求は続きます。いつまでかはわからないですけど、うるさく言い続けます。人間にはプライドがありますから、どういう言い方をするのかも考えながらですけどね。

自分で整理できていない人、理解できない人、プライドが高い人もいます。満足していないとか、走っていることがわかっていても、ミスをした時に、きちんと認めてあげられるようにしないといけません。一人だけではなく、みんなをマネジメントして、味方同士でも要求し合えるように。そういうチャレンジです。

第3節、第4節は良かった。でも、次に勝つかどうかです。またチャレンジです。



優勝するチームを応援したいでしょ?

●ダニエル・サカイ・ユウジ|しながわシティ

──試合を振り返って。

難しいゲームになるとわかっていた上でしっかりとコントロールできました。練習してきたことや、みんなで話してきたことの全部を含めて、いいゲームができたと思っています。

残念がら、失点シーンのほとんどは個人戦術のところでした。幸いそれは改善できますから、プラスの材料として持ち帰ることができます。失点は集中が欠けたところもありましたが、他の部分はしっかりとやれました。

今日はいろんなことを乗り越えていい試合ができましたから「いいゲームをしたぞ!」とみんなに伝えたい。

──この試合に向けてどんな話をして準備してきた?

名古屋の質がすごく高いことは共有していました。こうしたチームを相手にする時に、自分たちが何をするのか、あるいは、してはいけないのか。「これはやらない」ことをはっきりしないと負ける確率が高くなります。

もしかしたら、見ている方からすると、しながわはいつも通りと思うかもしれないですけど、相手にも合わせないといけないですし、それを全員で共有して、理解していないと、勝てるゲームも勝てなくなります。

特に、名古屋のような強い相手には、メンタルコントロールができていないと難しい。こういう時、毎回のように「メンタルコントロール」と話しているかもしれないですが、本当にそれが大事なんです。

それは感情のことだけではなく、このゲームで何をしないといけないのか、何を求められているのか、やること、やらないこと。みんな人間ですから、緊張もあります。うまくいかない時にやるべきことがやれなくなる瞬間もあります。でも、それを変えないといけない。この試合向けてやってきたのはそこだったと思います。

──今シーズンの名古屋の印象は?

今は、成長している過程にある状態だと思っています。

新しく入ってきた外国人選手もいて、日本のフットサルのレベルや内容に慣れていないこともあります。新しく入った日本人選手もまだ、名古屋がどういうチームかをわかっていない部分もあると思います。あのチームでプレーするのは簡単なことではありません。

町田と名古屋の2チームは特に、監督が交替したので、ここからすごく成長していくことばかりだと思います。結果が出ていないからといってうまくいっていないとは思っていません。これからよくなることばかりのはずです。

──すごくいい雰囲気のホームでしたね。

ファン・サポーターから伝わってくるあのエネルギーは選手にとってプラスの力になります。

特に、海外から来て、日本でやっている助っ人選手からしてもうれしいと思いますし、あの雰囲気はすごくプラスになります。今日も試合終盤の一番疲れている時に、自分は足を攣ってしまいましたけど、そこであれだけ盛り上げてくれて、最後に頑張る気持ちになりました。

僕たちはもちろん、このフットサルを自分たちや家族のためにプレーしていますけど、それと同じように、ああやって応援してくださっている人のためにもプレーしています。

──このホームの雰囲気はどのように変わってきたと思いますか?

いきなりゼロから100は難しいので、まだ他のチームほどたくさんの人が来てくれているわけではないと思います。でも、はっきりとわかるのは、結果を残せばサポーターも増えていくこと。昨シーズンはリーグ3位で、全日本選手権は優勝しました。いい結果を残せているので、これを続けることでもっと増えていくと思います。

みんな、優勝するチームを応援したいでしょ?

だから僕たちは結果を残して、優勝して、応援してもらえるチームになりたいです。

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