【メットライフ生命Ｆリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】バルドラール浦安 7－3 ボアルース長野（6月23日／バルドラール浦安アリーナ）

6月23日、メットライフ生命Ｆリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第4節が行われ、バルドラール浦安とボアルース長野が対戦。長野は3－7で敗れた。

今シーズン、F1復帰を果たした長野は開幕から3連敗で王者に挑んだ。第1ピリオドは、3分の渡辺大輔、15分の野口茅斗と、得点を先行したものの追いつかれ、同点で折り返した。しかし、1点ずつを加えた第2ピリオドは徐々に力の差を見せつけられる形で26分に勝ち越され、終わってみれば4点のリードを許して敗戦を喫した。

試合後、山蔦一弘監督が記者会見に出席した。

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トレーニングの成果を一つずつゴールにつなげる

●山蔦一弘監督｜ボアルース長野

──試合を振り返って。

前半はなんとか食らいついて折り返したのですが、徐々に個人の差を感じさせられる試合だったと思います。

──久しぶりの浦安との対戦はどんな印象でしたか？

やはり、個人の力が増しているなと。試合中の余裕と言うか、チャンピオンとしての振る舞いと言うか、球際のぶつかり合いにも余裕を感じました。日常からそうした激しいトレーニングをしていることを感じました。

──「相手コートでプレーしよう」と声をかけていたものの、圧力で押し込まれてしまった？

GK活用にはうまく対応できていないと感じたので、相手が嫌がることを押し出そうと考えていました。ただ、それをやる余裕がなかった。ピッチの目の前のことに集中しすぎて周りを見る余裕がないところも個人の差を感じます。

──今節はセットプレーからの失点は防げたものの、7点を奪われました。どんな課題を感じますか？

自分たちが意図して守れている時間もあったと思います。ただし、単純に個人のところで剥がされたり、集中力のないマークチェンジをしてしまったり。組織としてと言うよりかは、もっと（個人としても）突き詰めないと成長しないですし、勝ちを拾えないと感じています。

──パワープレーでも、点を奪えずに逆に返されてしまった。

そこも、パスの止める・蹴るの質が低かったことが一番ですし、浦安はパワープレーを“され慣れている”という余裕も感じました。自分たちがいい状態までもっていけなかった。一つひとつのパスにこだわらないといけません。

──松永翔選手が怪我ということもあり、フィクソを務めた渡辺・ロドリゴ・エイジ選手も奮闘していました。

若い選手ですし、まだ経験はありませんが、こうした厳しい戦いを経て、足りないところに取り組んでほしいですね。

──昨シーズンはF2で「無敗」だったわけですが、F1では4試合でまだ勝てていない。その間に差を感じますか？

強度はもちろんですけど、一番感じるのは経験ですね。前節の北九州戦も、前半は2－0だったのですが、相手は試合中に慌てていない。自分たちは1点を取られて気持ちが後ろ向きになったり、僕の指示も、F2では聞こえて確認できていたことが、ここでは届いていないことを感じました。そこもまた経験と言いますか、この4試合で学べたことです。自分たちが100%を発揮できる状況をつくる必要があると思います。

──昨シーズンは「リードして逃げ切る」試合ができていたことで、逆に「リードされる展開」を経験していません。リバウンドメンタリティというか、追いつく力をつけるには、早めに1勝を手にしないとキツくなる？

失点後のリバウンドメンタリティというよりも、40分で戦うことへの経験の少なさを感じています。前半はいい戦いができていて、自信をもって戦えていたとしても、そこから勝ちにもっていけるかどうか。そこはまだ経験値が足りないと感じます。ただし、この4試合を経験したので、そこをどうつくるか。今日も残り十数分くらいまでは3－3のスコアで戦えたので、そこからもう一歩、突き抜けることを考えてチームをつくっていきたいと思います。

──F1で1勝するために必要なことは？

今日は点差がつきましたが、ここまではどちらに転ぶか、という試合まではもっていけています。最後まで走り切るとか、セグンドに抜けて届かないような惜しかった時に、そこに走る、ゴールを決め切ること。

今日はGK活用を相手も嫌がっていて、そこで奪ってゴールを取れました。そこもトレーニングの成果ですから、そうしたことを一つずつゴールにつなげることが必要だと思います。

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