更新日時:2025.08.08
23秒で決めた歓喜の一撃は「みんなの力で得られたゴール」。勝利の立役者・横山巧が感じたホームの後押し【F1第10節|インタビュー/立川】
PHOTO BY伊藤千梅
【メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】立川アスレティックFC 4-3 名古屋オーシャンズ(8月3日/アリーナ立川立飛)
8月3日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第10節が行われ、立川アスレティックFCと名古屋オーシャンズが対戦。立川は4-3で勝利した。
3-3で迎えた試合終盤、会場中を歓喜に包んだのが、横山巧の決勝点だ。名古屋がパワープレーを仕掛けるなか、粘り強い守備を見せていた立川にチャンスが訪れた。相手のミスで相手コートにボールが流れると、横山がスピードを生かしたカウンターで攻め込んだ。スライディングシュートは一度相手に阻まれるも、こぼれたボールにすぐに反応。二度目のシュートでゴールネットを揺らした。
横山は二度目のシュートを打つ前のことを「みんなの声が、あそこにボールを転がしてくれた」と表現。ホームの後押しを受けて試合を決めた勝利の立役者が、試合後、ファン・サポーターへの感謝を口にした。
「なんかいけるんじゃないかな」と心のどこかで思っていた
──率直に今のお気持ちは?
ホームでこれだけのお客さんが来てくれたので、みなさんの前で勝てたことがすごくうれしいです。
相手が名古屋で強い相手だからいいゲームが成り立ったのは間違いないですが、相手に関係なく、ホームでみなさんの前でこういう勝ち方ができたことが良かったです。
──最後、劇的なゴールでした。
最後はパワープレーのセットを任されていたので、自分の特徴であるスピードを生かして決めたいなとは思っていました。
得点シーンは、一度はシュートをスライディングで防がれたのですが、自分の前にまたボールが転がってきました。
今日はピッチに入った時に、ホームの声援がめちゃくちゃ聞こえたんですよね。そういうみんなの声が、あそこにボールを転がしてくれたと思うし、みんなの力で得られたゴールなのかなと思います。
──本当にすごい声援でしたね。
僕も、マジでびっくりしました。
特に残り3分、パワープレーを受けている時の声援がすごかったです。攻められている状況ではあったのですが、応援してくれている人たちと一緒に守っている感じがすごくありました。「なんかいけるんじゃないかな」と心のどこかで思っていたし、実際に勝つことができました。
ホームのアドバンテージは、応援してくれる人たちが集まってつくり上げてくれるものなので、来てくださったみんなに感謝したいです。
──今シーズン主力選手が抜けたなかでも、こうして勝ってきているのはなぜだと思いますか?
なんでですかね。俺も本当それは思うんですけど、立川は主力が抜けたとしても、ただ上位リーグを目指しているわけではなくて、本当に優勝を目指してやっている。僕らは名古屋やしながわ、町田、浦安と同じように優勝を目指しています。
選手の能力も低いわけじゃないですし、みんなが練習から突き詰めているところに受け継がれるアスレのDNAがあるんじゃないかなと思います。
僕も在籍年数が3年と長いわけではないですけど、感じる部分はあります。「なぜか?」と言われたらちょっとわからないですが、一人ひとりもってるものが重なって、さらには応援してくれるお客さんが増えてきて、サポートもたくさんしていただいています。そこは立川のすごいところだと思います。
──今いる選手たちが、立川の強さを継続させているのですね。
そうですね。自分が加入した時も、しながわにいった(新井)裕生、浦安にいったカズ(菅谷知寿)などの主力が抜けていたからこそ、立川で「次は俺が」と思っていました。昨シーズンも1年間試合に出場して、そんなにいい数字ではないですけど、チームでも3番目の得点を記録する形で貢献できました。
そしてまた(中村)充が抜けて「俺がやんなきゃいけない」というのは、たぶん俺だけじゃなくてみんなが思っているだろうし、チャンスだというハングリー精神みたいなのは感じています。
──今節でチームはいい状態になったと思いますが、ここからの試合をどのように戦っていきたいですか?
アスレはいい勝負をした後の試合で、毎回負けたり引き分けるんですよね。若い選手が多いですし、経験の部分でもコントロールは難しい部分もあると思います。集中していてもいつの間にか気が緩んでいたり、アウェイであれば移動の疲れもあったりと、いろんな要因がある。
ただ、そこを改善しない限り、優勝はできないと思うんですよね。さっきも言いましたけど、目指しているのは上位リーグではありません。(上村)充哉もよく言っていますが、優勝です。
アスレのサポーターも優勝を基準に応援してくれていると思うんですよ。「3位じゃ厳しいよ、2位じゃ厳しいよ」という声もよくもらっていて、それが基準になっていると思うので、僕らは“優勝するために何をしなきゃいけないか”を常に考えて、次の試合に挑みたいと思います。
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