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作成日時:2025.09.04
更新日時:2025.09.04

就任3カ月のブラジル人指揮官が授ける“守備のオプション”とは?ルーカス・キオロ監督「自分の声が必要のない選手になってほしい」【F1第12節|記者会見/町田vs大阪】

PHOTO BY伊藤千梅

【メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】ペスカドーラ町田 3-3 シュライカー大阪(8月29日/町田市立総合体育館)

8月29日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第12節が行われ、ペスカドーラ町田とシュライカー大阪が対戦。町田は3-3で引き分けた。

試合後、ルーカス・キオロ監督とクレパウジ・ヴィニシウスが記者会見に出席した。

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選手にいろいろな選択肢を与えたい

●ルーカス・キオロ監督|ペスカドーラ町田

──試合を振り返って。

今日の試合は、お客さんにとってはおもしろい試合だったと思いますが、勝利という目標が達成できなかったことは悔しいです。

今日の試合は簡単ではないと選手に話しました。1巡目では大阪に勝ちましたが、そこから大阪は調子を上げています。うちは3週間試合がなかったので、試合感がなく、最初は苦しい展開になりました。それでも、チームが最後まで戦ってくれたことは良かったと思います。

──第1ピリオドで2失点した後、すぐにタイムアウトをとりましたが、どのような指示を出しましたか?

あのタイムアウトは選手の気持ちを落ち着かせるためのものでした。2失点した後にそのままプレーすると、すぐに3失点目をしてしまうかもしれない。

ハーフタイムで姿勢ややり方を変えるので、今は守備に集中して、絶対に3失点目をしないように、できたら1点を返そうと話しました。

──その後、GK・ビゴージがビルドアップに関わることで、相手のプレッシャーがかなり弱まったように感じました。それはビゴージ選手の判断か、監督の判断かどちらでしょうか?

これは練習でやっていた形でした。ビゴージがボールを持って上がる時、必ず一番後ろの選手はゴール前に残るというのは、練習でやっています。

ビゴージは技術があるし、練習でも今日のような状況になったら、フィールドプレイヤーの選手みたいにプレーしていいと伝えていました。ビゴージは当初、自信があまりなかったのですが、練習でできていましたし、今日得点を決められたことも良かったと思います。

──中断期間はどのようなことに重点を置いていましたか?

この3週間で一番注目したポイントは、ディフェンスです。ディフェンスに形を作るのは時間がかかります。ファイナルシーズンやこれから来るカップ戦に向けて、もう一つのオプションをつくらないといけません。攻撃やセットプレーの練習もやりましたが、新しいディフェンスのやり方を練習しました。

──現在リーグ最小失点ですが、満足はされていないのでしょうか?

もちろん今までいいディフェンスができていると思いますが、僕は監督として、プランA・プランB・プランCをつくらないといけません。現時点で一番失点は少ないですが、新しい形をつくり、選手にいろいろな選択肢を与えたいです。

今はうまくいっているけど、ここからうまくいかない時も出てくるかもしれません。その時にバリエーションがなかったらどうしようもないですし、オプションを増やすためにディフェンスの練習をしています。

──平日の夜で1700人を超えるお客さんも入りました。町田を応援するみなさんは優勝を望んでいると思いますが、2巡目はどのような戦い方を見せていきたいですか?

町田のサポーターは素晴らしいと思いますし、負けている時でも熱い応援をしてくれる、諦めないサポーターの姿勢にとても感謝しています。

今日も本当に勝ちたかったのですが、もちろん簡単ではありません。今日の試合も大阪は上位チームではないけれど難しい試合になりました。このリーグは難しいですが、2巡目は1位、2位と離れないようにしながら上位3チームに入り、ファイナルシーズンの直接対決で勝って優勝できたらと思っています。

──町田の監督に就任して約3カ月経ちましたが、チームや選手をどう感じていますか?

本当にすごくいいメンバーだと思います。ポテンシャルがあるし、もっと成長できるメンバーです。それだけでなく、いろいろなセットが組めるし、いろんなスタイルのメンバーがいます。だからこそ、先ほど話した通り、新しいディフェンスのスタイルもつくっています。

僕は監督としてもちろん優勝を目指していますが、選手たちは、自分で判断して監督の声が必要のない選手になってほしい。ピッチでいい判断をし、いい選択をしてくれることが、優勝を含めての僕の目標です。

今日は少しうまくいかなかったのですが、このメンバーはもっと成長するし、それは今シーズンだけではなく、3年間、4年間のことですし、今後の町田はもっと強くなると思います。

──日本での生活には慣れましたか?

まだ慣れていないところもありますが、どんどん慣れてきています。日本とブラジルは全然違いますが、すごく優しくしてくれてるし、選手たちと一緒に仕事できることに感謝しています。

日本に住んで、日本で仕事をするチャンスがあるのはいいことですし、選手たちを成長させてあげたいと思っています。優しい気持ちで接してくれているので、僕も何かを返さないといけない。情報交換や文化の交換も、すごく価値のあることだと思います。

──これまで食べた日本食では、何が美味しかったですか?

ブラジルの料理と本当に違うし、お米も違います。それも、選手たちといろいろなことを試しています。人としても、情報交換や文化の話をすることはいいことだと思います。

今までで一番おいしかったのは、焼肉ですね。



サポーターのために僕はプレーしている

●クレパウジ・ヴィニシウス|ペスカドーラ町田

──試合を振り返って。

僕もルーカス監督と同じ考えです。試合感をどうやってつくり直すかは今週ずっと話をしていました。でも、試合感よりも自分たちのミスから失点につながってしまった。集中力や経験を、今年6月からルーカス監督がつくっているチームに落とし込まないといけないし、もっと良い判断をしないといけないと思います。

今日は特に、ゴール前のチャンスが多かったと思います。スライディングで最後まで体を張ってくるチームを相手に、強いシュートだけではなくて、焦らず良い判断をしてパスやシュートをするふりをするところを含めてする必要がありました。おそらく緊張しすぎて、ゴール前のミスが多かったと思います。

──自身は4試合ぶりの出場となりましたが、コンディションはいかがですか?

38歳でケガをして、どんな感じのコンディションで復帰できるのか気にしていました。本当に長い5週間だったと感じています。毎週少しずつ調子を上げることを頑張ってきましたが、今日はまだ100%ではありませんでした。

今まで肉離れでこんなに離脱したことはなかったし、もしもう1回肉離れしたらもっと時間がかかると思います。今のコンディションは100%ではないけど、やりすぎると危ないし、やらなすぎるとコンディションも上がらない。カップ戦や浦安戦に向けていい状態をつくれるように頑張りたいです。

──平日の夜で1700人を超えるお客さんも入りました。町田を応援するみなさんは優勝を望んでいると思いますが、2巡目はどのような戦い方を見せていきたいですか?

僕はこのサポーターをすごいと思っています。いつも熱い応援をしてくれますし、できないと思う時でも頑張れますし、このサポーターのために僕はプレーしています。

ホームゲームで勝てないことについては、すごく悔しいです。1700人も来ているなか、戦う気持ちを見せることはもちろんだけど、いいフットサルも、いいゴールも見せたい。熱い応援に感謝していますが、ホームで勝利できなかったことはすごく悔しいです。

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