更新日時:2025.10.01
【日本女子代表】Fリーグ挑戦1年で初招集。中村みづき、滑り込みで狙うW杯の大舞台「人一倍の努力と覚悟が必要」
PHOTO BY伊藤千梅
9月24日から28日の5日間、フットサル日本女子代表は高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを実施。26日と28日にはフットサルフィリピン女子代表とトレーニングマッチを行い、それぞれ5-1、11-2で勝利。FIFAフットサル女子ワールドカップの開催国を圧倒した。
11月21日から12月7日にかけて開催されるワールドカップまで残り2カ月と迫るなか、女子日本代表に初招集された中村みづき。サッカーのアンダーカテゴリーで日の丸を背負ったこともある彼女の代表にかける思いとは。
26日のフィリピンとの第1戦後、中村に話を聞いた。
取材=伊藤千梅
編集=柴山秀之
自分の役回りを確立したい
──フットサル日本代表のユニフォームを着るのは初めてですね。
この「八咫烏(やたがらす)」に出会えるのはこの場しかないので、ユニフォームを着た時は緊張しました。まさか自分がこのウェアを着られる場に戻ってくるとは思っていなかったので、高揚感と緊張感が入り混じっています。
──代表招集の連絡はいつ、どんなタイミングでした?
普通にLINEでポンって。クラブのグループLINEで「誰々と誰々が入りました」と連絡が入って、そこに自分の名前もあったので驚きました。
Fリーグに参入してから、代表は目指すべき場所であり、そこを目指してやってきました。でも、まさか自分の名前があるとは思っていなくて。
──そこから、どのような気持ちでこの合宿に臨んでいますか?
まず、自分に何が求められているんだろうと考えました。自分が得意としている対人の部分やシュート、予測、積極的な攻撃参加など。苦手なこともいっぱいありますけど、できることは限られています。それをやるしかないですし、高望みはせず、今の自分にできることをこの合宿で出そうと腹をくくって来ました。
──今日のトレーニングマッチはどうでしたか?
ファーストセットで出場しましたが、パスの意図が合わなかったりして、リズムをつかめなかったのは良くありませんでした。ただ、2巡目以降はセットで「こういう感じでやろう」と話し、1巡目よりも改善できました。
その後は、シュートまでいけるシーンが増え、セットとしても自分としても反省点を1つずつ修正しながら進めることができました。
──いいプレーも数多くありましたが、ご自身の評価は?
自分のストロングポイントはシュートですが、外のレンジからのシュートを意識しすぎて、急いでしまった場面が多かったと思います。相手に当たって(被カウンターを受けてしまう)危ないシーンもありましたし、もう一つ運んだり、相手を見てキックフェイントしたりという点は、今回の試合で足りなかったところですね。もっともっと伸ばしていかなければいけないと感じました。
──この合宿で残していきたいことは?
セットがどうなるかはわかりませんが、またこのメンバーでできるなら、積み重ねのなかで、自分の立ち位置や役回りを確立したいです。
自分の強みはシュートなので、得点という結果も残したいです。今日の試合は得点を挙げられなかったので、明後日のゲームで決めたいと思います。
──ワールドカップがよりリアルに近づいた感覚はありますか?
アジアカップで戦っている映像は見ていましたが、実際にそこで戦っていたメンバーが今は周りにいます。私は家の画面越しに大会を見ていた立場だったので、思ってもいなかったチャンスが巡って来ました。
だからこそ、当事者意識と人一倍の努力と、覚悟が必要です。その気持ちをもって残りの2日間も頑張ります。
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