更新日時:2020.01.11
【ネクスト・ヒーローはオレだ!】ただの左利きでは終わらない──。すみだの20歳・中田秀人が描く“未来予想図”とは
PHOTO BY軍記ひろし
次世代の日本代表を担う可能性を秘めた選手を紹介する「ネクスト・ヒーローは俺だ」。
今回はフウガドールすみだでプレーする中田秀人。昨季までは特別指定選手として、下部組織のバッファローズに所属しながらトップチームでプレーしていた。168㎝/63kgと小柄ながらも豊富な運動量と左利きという武器でFリーグでも戦えることを証明した。
すると中田は今季からトップチームに昇格。ここまで全試合に出場するなどチームにとって欠かせない選手へと成長した。そんな彼は、「ただの左利きでは終わらない」と意気込む。また、現役の大学3年生だが、就職も「フットサルができる環境で」と明かす。
その思いの先にはあるのは、ずっと目標としている日本代表。幼さの残る弱冠20歳の若者の中にある強い思いとは──。
新たな環境で大きく成長
──去年までは特別指定選手でしたが、今季からトップチームでプレーしています。今日がホーム最終戦でしたが、ここまでを振り返るといかがでしたか?
正直に去年とは環境面を含めても全然違います。去年までは、自分の調子が良い時、自分にとって相性が良い相手と須賀(雄大)監督が判断した時に起用されてきました。メンバーに入っても強度が高い試合では使ってもらえないこともありましたね。
でも今年は、全試合に出させてもらっている中で、毎試合コンディションを整えて試合に出ることの難しさ。そもそも、試合に出るメンバーに絡んでいく難しさを感じています。去年でいえば、あまり状態が良くなければバッファローズ(下部組織)で自分を見つめ直す時間がありました。
しかし今年はトップチームでメンバーに入って試合に出る。そういう気持ちの持ち方に変わりました。メンバーに入って、試合に出て、勝利に貢献する。それが今の自分ですね。
──こういう言い方が嫌かもしれませんが、チームとしては貴重な左利きですよね。
確かに去年の序盤は、左利きだからメンバーに入っていると自分でも思っていました。周りからもそういう目で見られていたような気がします。それでも左利きはシンプルに貴重な存在だと思いますし、そこは自分の持ち味だと思っています。
そのストロングは出していこうとする中で、今年はただの左利きでは終わらない。そのために自分で違う武器を持てればと思ってここまで戦っています。
──その違う武器は見つかりましたか?
最近、須賀監督にもそこを評価して出してもらっているんだろうなと感じるのがディフェンスです。相手陣内でのプレッシャーですね。チームとしても今季は今までと違うプレスのやり方をしています。この戦い方の中で、ディフェンスの部分が自分に求められている役割かなと感じています。
──トップチームの選手として試合に出ることで経験面でも大きく成長したのではないですか?
僕は高校生の時からFリーグを見ていました。今日の町田でいえば、森岡さんとか(ピレス・)イゴールなどは「すごいな」って思って見ていた選手たちです。そういう人たちと対戦し、毎週遠征があり、そのためにコンディションを整えて試合をする。正直に言って、とてもすごい経験をさせてもらっているなと感じています。
──高校時代の話がありましたが、東京ですか?
高校は神奈川で、そこでフットサルを始めました。武相高校だったのですが、そこにはフットサル部がありました。
──部活でフットサル部があるって珍しいですね!?
そうなんですよ。そこでフットサルを始めて、高校2年生の時にY.S.C.C.横浜にも加入して、部活とY.S.C.C.横浜でフットサルをしていました。
──高校まではサッカーをしていましたか?
中学生まではサッカーをしていました。
──そこからフットサルの道に歩み始めたきっかけはなんですか?
そこに熱いものはないですが(笑)。本当は高校サッカーに出たかったのですが、中学時代はケガが多くて、(サッカーを続けるか)悩んでいる時にたまたま、担任の先生がフットサル部の顧問でした。そこで声をかけてもらって、1度やってみるとめちゃくちゃ面白くて。それからフットサルにハマっていきましたね。
確かに中学までは高校サッカーを目指していましたが、やはり中学3年生でケガをして、先のことをどうしようかと考えている時に、その先生や先輩たちにフットサルという道を教えてもらいました。それは人生で大きなものですね。中高一貫の学校だったので、中学を卒業してからはそのまま高校に入って、部活もフットサル部に入部しました。中学ではサッカー部しかなくて、フットサル部は高校から選択できます。結構珍しいですよね。
──確かに珍しいですが、とても恵まれた環境でもありますね。
確かに恵まれていました。メンバーも僕らの時は3学年合わせれば2チームできるほどの選手が揃っていました。メンバー入りするための競争もありましたし、すごく良い経験ができました。
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