更新日時:2025.12.08
ブラジルが史上初開催の女子W杯で優勝!決勝でポルトガルを3-0で破り初代女王に輝く 世界一を決めた選手たちの目に歓喜の涙

PHOTO BY伊藤千梅
【FIFAフットサル女子ワールドカップ フィリピン2025】ポルトガル 0-3 ブラジル(日本時間12月7日/フィリスポーツ・アリーナ)
12月7日、FIFAフットサル女子ワールドカップ フィリピン2025の決勝が行われ、フットサルブラジル女子代表がフットサルポルトガル女子代表を3-0で破り優勝。史上初開催となった女子W杯の初代女王に輝いた。なお、フットサル日本女子代表は準々決勝でブラジルに敗れベスト8で大会を終えている。

ブラジルがポルトガルに競り勝つ
グループステージから決勝まで圧倒的な強さで勝ち上がってきたポルトガルとブラジルが決勝で激突。試合序盤を優勢に進めたのはポルトガルだった。ポルトガルは準決勝でアルゼンチンを7-1と圧倒した勢いそのままに攻め込むも、FIFAランキング1位のブラジルも、準決勝で同2位のスペインを退けた強さを維持し、猛攻を無失点で凌いだ。
6分、ブラジルがチャンスをつくるも、ポルトガルの守護神アナ・カタリナが圧巻のパフォーマンス。左のアマンディーニャのシュートを弾き出すと、中央からそのこぼれをルアナ・ロドリゲスに打ち込まれたものの、これもシャットアウト。連続ビッグセーブでチームを救ってみせた。
試合が動いたのは10分、ブラジルが華麗な連係からゴールネットを揺らした。中央左のアマンディーニャが、タティの巧みなスクリーンを使って右のスペースへとボールを運び、ゴール正面のアナ・ルイザへとピヴォ当て。これを受けたアナ・ルイザが吸い付くようなボールキープからタイミングを見計らって落とすと、右サイドから走り込んだエミリーが左足一閃。4人全員が絡む完璧なコンビネーションで崩して先制に成功した。ここまでの5試合で6得点を挙げて得点ランキング1位に立っているエミリーが、今大会7ゴール目をマークしてみせた。

その後、ポルトガルも反撃を試み、14分にはゴール前の決定機をつくったものの、ブラジルの守護神ビアンカを中心とした守備の前にゴールを奪うことはできず。第1ピリオドはブラジルの1点リードで折り返した。
迎えた第2ピリオドも、立ち上がりから両チームがハイレベルな攻防を繰り広げ、まさに世界一を争う舞台にふさわしい展開を見せるなか、追加点を挙げたのもブラジルだった。
23分、右サイドでシモーネが突破してシュートを放つと、GKが弾いたボールを拾ったアマンディーニャがディフェンスとGKの間を通す巧みなループシュートでネットを揺らしてみせた。その後もブラジルが攻め立て、何度もゴールに迫るシーンをつくったものの、ポルトガルもGKアナ・カタリナを中心に守り抜く。
2点を追いかけるポルトガルは終盤、5分を切ったところでGKをFPのフィーフォと交代してパワープレーを開始。数的有利をつくり出す戦術に望みを託したものの、集中力を保つブラジルの牙城を崩すことができない。
すると、ブラジルは38分にデボラ・ヴァニンがパワープレー返しを決めてさらに1点を追加。試合はこのままタイムアップを迎え、その瞬間、ブラジルの選手たちは歓喜の涙を浮かべ、その後、輪になって喜びを分かち合った。

この結果、史上初開催となったフットサル女子W杯の初代女王は、決勝で3-0の勝利を収めたブラジルに決定。大会前から優勝候補筆頭とされていたセレソンは最後まで無類の強さを誇り、歴史的な大会で世界一に輝いた。
なお、決勝の前に行われた3位決定戦は、スペインがアルゼンチンを5-1で破り3位を手にした。
<試合結果・日程>
FIFAフットサル女子ワールドカップ フィリピン2025
2025年12月7日(日)
<3位決定戦>
アルゼンチン 1-5 スペイン
<決勝>
ポルトガル 0-3 ブラジル
<最終順位・表彰>
★優勝:ブラジル女子代表
★準優勝:ポルトガル女子代表
★3位:スペイン女子代表
★大会最優秀選手・優秀選手
・ゴールデンボール:エミリー/ブラジル
・シルバーボール:デボラ・ヴァニン/ブラジル
・ブロンズボール:リディア・モレイラ/ポルトガル
★大会得点王
・ゴールデンブーツ:エミリー/ブラジル|7点
・シルバーブーツ:アイリーン・コルドバ/スペイン|7点
・ブロンズブーツ:リディア・モレイラ/ポルトガル|6点
★フェアプレー賞:ブラジル女子代表
★大会ベストGK
・ゴールデングローブ:アナ・カタリナ/ポルトガル

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