更新日時:2025.12.11
町田の31歳ベテラン・原辰介が今季限りでの現役引退を発表「町田を愛するみなさんと週末を闘うことが、何よりの幸せ」

PHOTO BY伊藤千梅
ペスカドーラ町田は12月10日、原辰介の今シーズン限りで現役引退を発表した。
Fリーグでの12年に終止符
原は、町田のアスピランチを経て、2014年にトップチームへ昇格しFリーグデビューを飾った。5シーズン町田でプレーしたのち、浦安に移籍。2022年に町田へ復帰すると、3年連続で全試合に出場した。ハードワークを信条に、献身的かつ強度の高いプレーでチームを支え続けてきた。
今シーズン限りでの現役引退の発表に際して、「愛くるしいチームメイトたちと毎日練習し、世界一イケているエンブレムを胸に、黄色でいっぱいのホームアリーナで、ペスカドーラ町田を愛するみなさんとともに週末を闘うことが、私にとって何よりの幸せです」と綴った。
コメントの最後は、2019年に移籍を発表した際と同じく「ペスカドーラ町田、最高!」で締め括っている。
以下、公式ホームページの内容。
■No.11 原辰介選手 今シーズン限りでの現役引退のお知らせ
この度、原辰介選手が2025-26シーズンを持ちまして、引退することになりましたのでお知らせいたします。
ファイナルシーズン、全日本選手権とまだまだ試合は続きますが、ホーム町田でのプレーは12/28(日)の最終戦を残すのみとなりました。
黄色に染まったアリーナで、原辰介選手の最後の勇姿を見届けてください!原 辰介(HARA Shinsuke)
生年月日:1994.03.21
出身地:神奈川県
通算成績:275試合/27得点
※2025年12月10日(水)現在コメント:
まず初めに、私に関わってくださったすべてのみなさまへ、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。
12年間、Fリーグというトップレベルでプレイを続けることができたのは、ファンサポーター、チームメイト、クラブスタッフ、そして家族の存在があったからです。私がフットサル選手を目指したきっかけは、10歳のときにペスカドーラ町田の前身であるカスカヴェウに所属していた兄の試合を観に行ったことでした。憧れのペスカドーラ町田のユニホームを着て、いつか兄と一緒にプレイしたい――そのとき夢見た気持ちが、私の人生を大きく動かしました。
残念ながら、兄は怪我のために引退することとなり、その夢は叶えることができませんでした。
それでも、兄の思いも背負いながら、ここまで頑張ってくることができました。兄の存在は、私にとって大きな支えであり、励みになっていました。正直に言えば、僕は決して運動能力や技術に恵まれた選手ではありません。
それでも12年間、Fリーグの舞台でプレイし続けることができたのは、周りのみなさんが私を信じ、支え続けてくれたからです。どんなに苦しい時も、みなさんの応援や励ましが、私の背中を押してくれました。2019年からは、競技と仕事の両立という新たな挑戦が始まりました。
それから7年間、チームや職場の理解と協力があったからこそ、私はフットサルを続けることができました。本当に感謝しています。
その一方で、仕事をしながら競技に打ち込むことの大変さも痛感しました。毎日、頭も身体も疲労困憊になるのですが、それでも心はいつも充実感で満たされていました。
一日終えて眠るとき、「今日も一生懸命生きたな」と感じられる、刺激的で濃密な日々でした。いま私は、小さな頃に憧れたフットサル選手という夢の中で生きています。
愛くるしいチームメイトたちと毎日練習し、世界一イケているエンブレムを胸に、黄色でいっぱいのホームアリーナで、ペスカドーラ町田を愛するみなさんとともに週末を闘うことが、私にとって何よりの幸せです。
フットサルという競技を通して、私は多くの人と出会い、かけがえのない経験を積むことができました。
この競技は、私の人生を豊かにし、そして人として成長させてくれました。
ペスカドーラ町田のユニフォームを着て、ピッチに立つたびに、私はこの上ない幸せを感じています。
このクラブで過ごした日々、勝利の歓喜も、敗北の悔しさも、すべてが私の誇りです。
これまでのすべての経験と出会いに、心から感謝しています。
そして、決して諦めることなく優勝を目指して走り続けますので、どうか最後まで共に闘ってください。
本当にありがとうございました。ペスカドーラ町田、最高!














