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作成日時:2026.02.05
更新日時:2026.02.05

「悔しさはあっても、後悔はない」。世界最高を知った“アジア最強”宮原ゆかり、想像を超える経験を生かす次なる野望【女子第14・15節|インタビュー/浦安】

PHOTO BY伊藤千梅

2019年に日本代表に初選出された宮原ゆかりは、2025年5月に行われたAFC女子フットサルアジアカップ 2025で異彩を放った。タイとの決勝では、延長戦にもつれ込む激闘のなか、値千金の同点弾でチームを救い、PK戦の末にたどり着いたアジアカップ制覇に大きく貢献。彼女は、“アジア最強の左足”の称号を手にした。

日本代表とバルドラール浦安ラス・ボニータス、その両方でチームに勢いと勇気をもたらしてきた宮原は、「得意だったプレーもできなくなった」と今シーズン限りでの現役引退を発表した。意外にも、自身のフットサル人生を「うまくいかないことばかりだった」と振り返る。何度も心が折れそうになったという。ただ、そんな彼女は、周囲のサポートに支えられながら、2025年12月、世界最高峰の舞台、女子ワールドカップへの出場を果たした。

今度は、自らの経験を次世代へつないでいく──。宮原は、新たな“責任”を背負って次なる道を歩み始める覚悟だ。

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「おもしろいけど、できない」を追い求めて

──引退はいつ頃から意識していましたか?

1年前くらいですね。ワールドカップに向けてやれることを頑張って、悔いのない1年にしようという思いでやっていました。

──最終的に引退を決めたのは?

W杯が終わって「来シーズンどうしようか」という話になったタイミングですね。W杯ではケガもあり、要所要所での悔しさはありましたが、後悔はありませんでした。クラブ(浦安)に対しても、これまでやれる限りのことはやってきたという思いがあったので、引退を決めました。

──改めてW杯を振り返っていかがですか?

もっとやりたかった、もっとやれたなという思いがあります。「W杯のラストはケガで終わりか……」みたいな(笑)。言葉にするのは難しいですけど、こういう終わり方もあるんだなと、もどかしくて、泣くに泣けない気持ちでした。

でも、この舞台までやってこられたのは、いろんな人の支えのおかげです。自分がいきたいと言ってもいけるような場所ではないので、いかせていただいたことに、本当に感謝の思いでいっぱいです。

──W杯はどんな場所でしたか?

難しいですね。自分が想像もしてなかったような世界を見せてくれた場所だったかなと思います。浦安に入団した当時は日本代表に入ることすら考えていなかった自分でしたが、そんな選手があんな舞台にいかせてもらえました。

もちろん、そのためにいろんなことをやってきましたけど、私の想像をはるかに超えるような世界の選手たちがいて、そんな彼女たちが注目してきた大会のスタート地点に立てたことはすごく誇りに思います。

──宮原さんにとってフットサルとはどんなものでしたか?

フットサルは「もっと学びたい」や「もっとうまくなりたい」といった意欲を教えてくれた競技でした。ヨネさん(米川正夫監督)に「代表に入るならうちだよ」と声をかけてもらって、半信半疑ながら入団しました。その初年度に全日本選手権で優勝したことは、私の中で忘れられない一番大きなタイトルです。

その年、代表にも初めて選ばれて、当時の日本女子代表監督だった木暮(賢一郎)監督やクラブのヨネさんや茨木(司朗)コーチ(現バルドラール浦安監督)にたくさんのフットサルのおもしろさを教えてもらった毎日でした。

一個一個言っていくとあれですけど(笑)。「おもしろいけど、できない」という感覚があったから、「もっと、もっと」と上を目指すことにつながったと思うので、そういう場をくれたフットサルの方々には感謝しています。

──フットサルのおもしろさを追求していた感じですね。

そうですね。ただ、怪我もいっぱいしてきたので、得意だったプレーもできなくなりましたし、今も「これはちょっと無理だ」と諦めるプレーが増えました。

やめようかなと何度も思ったけど、トレーナーさんに「もっとできるよ」と言ってもらったり、ドクターに「手術すればもっと良くなるよ」と言ってもらい、続けてきたからこそ今の自分があります。うまくいかないこともいっぱいありましたが、本当にそういう方々のおかげで、ここまで競技人生を続けることができました。

──今後、フットサルに関わっていく予定は?

まだこれというのは決まっていません。ただ「管理栄養士」という資格を生かしながら、フットサル界に還元できればいいなという、ざっくりとした野望をもっています(笑)。どんな形であれ、スポーツに関わっていきたいですね。

──これからは支えていく立場に。

自分が「W杯に出た」という経験は、使わないと申し訳ない気持ちと言いますか、自分の経験を引き継いでいくためにも、フットサルに関わる責任があると思っています。その責任を全うして、4年後にまた日本がW杯に出られるように、少しでも携わってサポートできれば一番いいなと思っています。

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