更新日時:2026.04.10
9年ぶりに帰ってきた“湘南の漢”安藤良平が振り返る1年「今もずっと葛藤はある」【第31回全日本フットサル選手権大会/インタビュー】

PHOTO BY本田好伸
3月21日、湘南ベルマーレは第31回全日本フットサル選手権大会の準決勝でペスカドーラ町田に0-1で敗戦。Fリーグ設立以降では初となる日本一のタイトルには届かず、ベスト4で大会を終えた。
2025-26シーズン、名古屋オーシャンズを退団し、9年ぶりに古巣へと帰還した安藤良平。ピッチ外では柔和な笑みを浮かべる男だが、いざ試合に入れば、その眼差しは誰よりも鋭く、目の前の勝負へと没頭する。
今シーズン、リーグ戦はレギュラーシーズンで上位に食い込めず、ファイナルシーズンを戦った下位リーグでは1勝もできない結果に終わった。攻撃・守備の課題、キャプテンの交代。揺らぐチームのなかで、気がつけばベテランとした背番号10を背負う“湘南の漢”は何を思い、再生への舵をどこに求めたのか。その胸中に迫る。
取材=溝口優輝
※取材は3月21日に実施
僕が腐ったら終わりなので

───今シーズンを振り返っていかがですか?
あっという間に終わってしまったなという感じです。 チームをとにかく強くしたいと思って、このクラブに帰ってきました。何もかも変えなきゃいけないとなった時に、周りに対してかなりショックを与えることになるなとも思っていました。めちゃくちゃいい方向に転がれば、良い意味でみんなが勘違いして乗っていけてたとは思うんですけど、リーグでは上位リーグにも絡めませんでした……。
ただ、そうなったことも僕のなかでは想定できていました。 地力をつけていくためには、みんなが考え方を変えないといけない。 年間を通して戦うリーグ戦では、勢いだけでは絶対にどこかでボロが出るので。 そういう作業を自分がしていかなきゃいけないと思った上でシーズンを過ごしていたので、いろいろと葛藤はありました。 この全日本選手権の舞台で、ある程度チームとして積み上がっていく兆しが見えてきたので、土台を築いていく作業はちょっとずつできているのかなとは感じています。
──あと一歩のところまできているイメージ?
ですかね。 (ファイナルシーズンの)下位リーグで僕たちは1勝もできませんでした。ただ、中途半端に上位リーグにいるよりも、下位リーグは残留争いをしているチームがたくさんいたので、明らかに戦う姿勢が違いました。 それを僕たちが体感できたことは、自分たちが危機感をもつという意味でもすごく大切な期間だったと思っています。
勝負には何が大事なのかを学んだ上で、ちょっとずつチームとして危機感が芽生えてきたので、その意識の兆しが全日本選手権で見えたのかなと。僕たちは何かをコントロールして、器用なことをできるような状態ではないので、そういったものを植え付けていけたらなと思っています。
──一番芯に置いて要求したことは何ですか?
一番は、チームの目標に対して、日々のみんなの行動が伴っているのかどうか。それが基準です。目標に関しても、「言って終わり」ではないというところはしつこく言い続けています。
──チームメイトの反応は?
あんまりうるさく言ってもなとは思うので、僕の中では今でもずっと葛藤はありますけどね。でもみんなシーズンを通して変わっていると感じるので。そこはしっかりと認めてあげるじゃないですけど、時間がかかる作業だと思ってます。僕が腐ったら終わりだと思うので。
──年齢の近い内村俊太選手の存在も大きかったのではないでしょうか。
戻ることを決めた時、まず俊太に連絡しました。以前から一緒にやってきた選手が今は俊太しかいないので、また一緒にやれたらうれしいなという思いもあったので。
今はお互いに年齢を重ねて、チームにおける立ち位置はかなり変わりました。どうやったらチームが良くなるのかという目線で会話ができることは、なんか俊太も大人になったなというのと、僕も年を取ったなって(笑)。 (同じフィクソという)ポジションの関係で、一緒にプレーする時間は少ないですし、チームの状況的にも別々に出たほうがバランスは整うと思うのですが、もっと一緒にプレーする時間があれば違う感情になるかもですね。

第31回全日本フットサル選手権大会
<日時>3月14日(土)〜22日(日)
■試合結果<決勝>
<会場>駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
<決勝>3月22日(日)
13:00 バルドラール浦安 2(PK3-4)2 ペスカドーラ町田
■表彰
<優勝>ペスカドーラ町田
<準優勝>バルドラール浦安
<3位>名古屋オーシャンズ、湘南ベルマーレ
<フェアプレー賞>ペスカドーラ町田
<MVP>ビゴージ(ペスカドーラ町田)
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