更新日時:2026.03.24
就任1年目で日本一へ導いた町田指揮官が伝えたいメッセージ。ルーカス・キオロ監督「おめでとう」【第31回全日本フットサル選手権大会/インタビュー】

PHOTO BY本田好伸
3月22日、第31回全日本フットサル選手権大会の決勝、バルドラール浦安vsペスカドーラ町田が東京・駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館で開催。2-2のまま延長にもつれ込んだ試合は決着が着かず、PK戦の末、町田がPKスコア3-4で勝利。町田が前身の「カスカヴェウ」時代を含めクラブ史上3度目の大会制覇を果たした。
今シーズン、就任1年目でタイトルをもたらしたブラジル人指揮官、ルーカス・キオロ監督は通訳を担当した甲斐翔大と共に記者会見場に現れると、満面の笑みでメディア陣の質問に応じた。
バナナとは一緒に獲得した2つ目のタイトル

──試合を振り返って。
お互いの強さや選手のクオリティは似ているので、簡単な試合ではないと思っていました。そのなかで勝ちにいくことや勝負にこだわるというスタイルを徹底しました。優勝できて、自分にとっても、クラブにとっても、選手たちにとってもうれしい気持ちです。こうしてチャンスをもらえてしっかりとタイトルを勝ち取れてよかったです。
──就任初年度でタイトルを一つ獲得しました。試合自体はいかがでしたか?
まずは選手たちに感心しましたし、自分も感情が昂りました。私は年齢を重ねるなかでいくつかのタイトルを手にしてきて、そのたびに感情が昂りますけど、今日も同じような感情になりました。ここにいる彼(通訳を担当している甲斐翔大)のように二カ国語を話せたら(その気持ちを表現できるので)最高ですけどね(笑)。
──リーグ戦の結果が出ない時に、山中翔斗選手や毛利元亮選手に「もう少し点を取ってほしい」という話もありました。彼らの活躍を踏まえて伝えたい言葉はありますか?
2人にというよりも全員に向けた言葉ですけど、みんなに同じように「おめでとう」と伝えたいです。チームはこの1年間、攻撃的なスタイルに取り組んできましたが、この大会については何よりも結果にこだわってきました。オフェンシブな試合をしながらも、「勝つ」ということを見せることを大事に試合を進めてきました。
──PK戦では今シーズン限りで現役引退を表明している森岡薫選手と原辰介選手が止められてしまいました。結果を見守る心境としてはどのようなものだったのでしょうか?
結果から言ってしまえば、勝ったのですべて問題ありません(笑)。PKを蹴ることはすごく責任を感じたと思いますけど、彼ら2人は自分から立候補してくれました。相手のGKピレス・イゴールは、自分がブラジルで監督をしていた時から知っている素晴らしい選手ですし、簡単ではないことも理解していました。ただ、それ以上にビゴージが違いを見せてくれたことでこの結果につながったと思います。
──そのビゴージ選手は大会MVPを獲得しました。
彼は、私がブラジルで監督を務めていた時にも指導したことがありますし、そのポテンシャルや才能を感じていましたし、もっと成長させてあげられると思っていました。バナナ(クレパウジ・ヴィニシウス)も、私は20年前に一緒にプレーしていた選手で、当時も一緒にタイトルをつかんだことがありましたが、彼とはこれで一緒に手にする2つ目のタイトルとなりました。
──森岡選手を長い時間ピヴォで起用することも多かったですが、どのような狙いがありましたか?
今日は前半の難しい時間帯で薫をピヴォで使いました。彼がキャリアのなかで最もプレーしてきたポジションですし、そこで起用したい思いもありました。難しい時間帯に重要なゴールを決めてくれて良かったです。優勝できてうれしい反面、薫と原が引退してしまうことにはすごく悲しい気持ちもあります。ただ、(2人はPKを止められたので)これでもうPKで負けることはないと思います(笑)。
──日本は完全プロクラブが2つだけですし、ブラジルのような環境がどのチームでもあるわけではありません。そうしたなかで町田が優勝できたことは偉業だと思います。今シーズン戦ってくるなかで感じた難しさや今後、町田が上にいくために必要だと感じることはありますか?
町田の選手全員がプロではないという状況や、そうした環境の違いに難しさを感じることもありました。ブラジルでは全員がプロ選手ですが、町田は練習後にスクールや仕事に行くなどの違いを感じてきました。ただ、そうした環境でありながらもプロチームを倒しにいった結果、こうした成績を残せたことで、やはり選手たちには「おめでとう」と伝えたい。ただし、町田も将来的には確実にプロチームになると私自身は確信しています。
最後に、この1年間を通して、すごく礼儀正しく気配りをいただき、質問もしていただいて、本当にありがとうございます。Fリーグも日本サッカー協会の大会も、とてもいい環境でやらせてもらえてうれしかったです。
第31回全日本フットサル選手権大会
<日時>3月14日(土)〜22日(日)
■試合結果<決勝>
<会場>駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
<決勝>3月22日(日)
13:00 バルドラール浦安 2(PK3-4)2 ペスカドーラ町田
■表彰
<優勝>ペスカドーラ町田
<準優勝>バルドラール浦安
<3位>名古屋オーシャンズ、湘南ベルマーレ
<フェアプレー賞>ペスカドーラ町田
<MVP>ビゴージ(ペスカドーラ町田)
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