更新日時:2026.03.28
23歳で引退、九州で復帰、そして代表へ。北九州で「本気」を取り戻した松川網汰の次なる野心【第31回全日本フットサル選手権大会/インタビュー】

PHOTO BY本田好伸
第31回全日本フットサル選手権大会は3月22日に決勝が行われ、ペスカドーラ町田が前身時代を含めクラブ史上3度目の優勝を果たして幕を閉じた。
ボルクバレット北九州に所属する松川網汰は今大会をもってチームを退団。シーズン最後となった準々決勝の名古屋オーシャンズ戦では、2-4で敗戦を喫した。
23歳で一度はピッチを去りながら、地元・九州の地で復帰を果たし、再びフットサルに向き合った松川。今シーズンは途中からキャプテンを託され、日本代表にも招集されるなど、飛躍を遂げた。北九州でのラストマッチを終え、次のキャリアを見据える胸中とは。
取材=本田好伸
編集=柴山秀之
キャプテンとして成長できた1年

──準々決勝の名古屋戦を振り返っていかがですか?
正直、自分たちがリードするような展開になるとは予想していませんでした。粘り強く戦うことを承知の上で、1点、2点を取っていくことを想定していました。
失点しても、ファイナルシーズンから続けてきたチームワークを崩さず、勢いをもって戦うことはできたので良かったですが、失点を重ねて1-4と点差を広げられてしまったのは悪かったところかなと思います。
──今シーズンの北九州は「ボルクらしさ」の雰囲気を感じるチームでした。それでも名古屋に及ばなかったことについてはどのように捉えていますか?
タレントの差はあるとは思います。ただ、名古屋相手だけではなく他のチームとの対戦でもそうですが、苦しい試合のなかで、もう1点取れるチャンスの時に決めきれなかったり、ゴールに向かう姿勢が欠けているなと感じました。

──松川選手は自ら局面を打開できる存在だったと思います。この1年間を振り返っていかがですか?
今シーズンは自分自身のキャリアで最多のゴール数(9点)を記録しましたが、もともと得点をたくさん取る選手ではありません。それでも、自分の得意な守備から点を決めてチームを勢いづけることができました。
シーズン途中からキャプテンになりましたが、僕は声かけでどうにかするプレーヤーではなく、プレーで見せていきたかったので「ここで僕がボールを奪って、ゴールを取る」ということを常に意識してできたことは良かった点です。
──この試合が北九州での最後の試合となりました。チームに対しての思いを聞かせてください。
僕は一度引退していて、ボルクバレット北九州は引退後に入れてもらえたチームなので、すごく感謝しています。
地元に愛されるクラブだということは、入ってすぐに伝わりました。ボルクらしいチームワークを学べた1年でしたし、試合中の声かけにおいてもすごく成長できたシーズンだったと感じています。

──23歳で引退された時は衝撃的でした。熊本県出身ですし、大阪から九州に戻ってきて仕事をしながらの復帰でした。再びこの舞台に戻ってくることも考えていたのでしょうか?
いえ、もともと復帰は考えていませんでした。でも、地元のチームに声をかけてもらって、「もう1回チャレンジしてみようかな」と思えました。引退する前から、地元に近い九州でプレーしたいという思いもあったので。
──そこから日本代表候補に選ばれるまでになりました。今後のキャリアをどのように描いていますか?
もう一度やるからには、代表を目指すのは僕の中で“絶対”でした。「もう本気で」と思いましたし、ボルクでキャプテンになれたことも良かったかなと。
日本代表の選出は、ケガした選手に代わる追加招集でした。これからは代表に定着して常に入っていくような選手になりたいですし、Fリーグでも相手を脅かせるような選手になっていきたいと思います。


第31回全日本フットサル選手権大会
<日時>3月14日(土)〜22日(日)
■試合結果<決勝>
<会場>駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
<決勝>3月22日(日)
13:00 バルドラール浦安 2(PK3-4)2 ペスカドーラ町田
■表彰
<優勝>ペスカドーラ町田
<準優勝>バルドラール浦安
<3位>名古屋オーシャンズ、湘南ベルマーレ
<フェアプレー賞>ペスカドーラ町田
<MVP>ビゴージ(ペスカドーラ町田)













