【現役引退へ】「決して魅せられる選手じゃないけど」。7年間トライし続け成長した縁の下の力持ち(立川・府中 岡山洋介)
PHOTO BY軍記ひろし
“あいつでもできるなら俺にもできる”
──7シーズンのキャリアを振り返って、悔しい思いもたくさんされてきたと思いますが、思い出に残っている場面などありますか?
試合に出られないシーズンもありました。最初の1シーズン、2シーズン目までは試合に出させてもらいましたが、その後は出られない期間も長かったです。その時期は本当に苦しかったですし、正直にやめようと思った時期もありました。
──そういう辛い時の支えって何でした?
家族や応援してくれるサポーターの声援、仲間、彼らの声にとても支えられました。そして、自分がフットサルをやっている理由でもあるんですが、人としての成長の部分。出られない状況を変えたいのですが、その中でも自分がどうありたいのかと考えながら取り組んできました。
スペインにもいきましたし、何かをすることで自分が変われるという希望を持って、毎年何かにトライしてここまできました。試合で活躍するなど結果として目に見えるものは残せていなくても、その中でも成長していたと思います。それが自分の中でのモチベーションでした。
──逆にこの長いシーズンで嬉しかった思い出は何ですか?
たくさん良い経験をさせてもらいました。その中でも谷本監督になってからの初年度にあった、夏のオーシャンカップ(※2013年開催。名古屋オーシャンズとの決勝に1-5で敗れる)です。あの試合のことを、元チームメートもツイートしていたのですが、あの時の戦い、準優勝の経験は今でも最高の思い出だと思っています。
──2015年には優勝を経験されていますが、それでも2013年の大会が一番の思い出ですか?
優勝したシーズンは、僕はほとんど出られていません。もちろん、チームメートに優勝を経験させてもらって、日本一を経験させてもらったと思っています。あの試合も思い出ですが、個人的に一番熱い大会、熱い夏はあの準優勝でした。みんなで1つの目標に向かって団結して戦った記憶が残っています。
──たくさんの思い出がある中、選手としての最後の試合も迫ってきています。最後にどういうプレーをファンやサポーターに見せたいですか?
自分みたいなタイプ、うまくないですし、ボール持って魅せられる選手ではないですが、僕でもできるんです。僕でもこのピッチに立てています。何かくすぶっていたり、チャレンジを迷っている人がいれば、“あいつでもできるなら俺にもできる”と思ってもらえるようながむしゃらなプレーを見せたいです。
後は、試合に出ていなくてもチームを良い雰囲気に持っていけるように。そして残りの1試合、1試合を大切にしていきたいと思います。
──今日の試合ではキャプテンマークを巻いて、がむしゃらなプレーを見せていましたね。
7シーズンもいて初めて巻かせてもらいました(笑)。自然と責任感が湧いてきますね。また1つ勉強になったなと。(キャプテンマークを巻いてピッチに立つと)こういう感覚があるんだなと。でもそれはキャプテンだけに任せるものではなくて、ベンチ入りしている全員がこの責任感を持たなければいけません。そういう感覚を学びましたね。
──岡山選手と同じタイミングで宮田選手も引退を発表しましたが、お二人で何か話されましたか?
ミヤ君とは色々と話をさせてもらいました。僕なんかに比べると本当に大先輩ですよね(笑)。これだけやってきて、トレーニングでも手を抜きません。本当にお手本であり、僕のお兄ちゃんのような存在です。勝手にそう思っているんですけどね(笑)。
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