【最強のブラジル人トリオ/前編】3人で総得点の半数超え! フットサル大国から来た無敵の助っ人が語る、名古屋無敗の理由
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3人は互いになくてはならない“相棒”
──3人は誰が見ても素晴らしい選手ですが、改めてお互いにどんなところがすごいか教えてください。まずは、ペピータ選手について。
ルイジーニョ 貪欲にゴールへと向かう彼の姿勢はチームの大きな武器です。ゴールを常に狙っているからこそ相手が脅威に感じて、マークを強めないといけないですから。それで、相手がペピータに引き付けられたら、違うところにスペースが生まれる。ペピータが積極的にゴールを狙うことで、他の選手がゴールを奪うきっかけになっているんです。その姿勢こそが大きな強みですね。
ヴァルチーニョ フットサルで一番大事なのは単純に、ゴールですよね。ルイジーニョが言うとおり、その意識がチームの中で一番高い選手です。その姿勢はチームに力を与えてくれますし、フィニッシャーとしての意識はリーグでも一番高いと思います。
ペピータ チームでの役割がはっきりしていて、その強みでチームに貢献できるようにしています。僕が持っているパワーや個人技をチームのために生かせるようにしていますし、ゴールを意識してプレーするというのは今までもしてきたこと。それはオーシャンズでも同じです。
──ではヴァルチーニョ選手は?
ペピータ ヴァルチーニョはもう十分、リーグに慣れていて堂々とプレーしています。今のフットサルでは彼のように相手を背負って前線でキープするピヴォは欠かせない存在ですし、それを高いレベルでこなせる選手はそうそういない。点も取れて、前線でのキープ力も高いので、彼の活躍は無敗の理由の1つだと思います。
ルイジーニョ そうだね。今のオーシャンズでとても重要な選手。彼のゴールで勝ち切れた試合も多いし、本当に大事な選手だと思います。ヴァルチーニョとは日本に来る前から一緒にプレーしてきましたが僕の“右足”と言える存在。ずっと一緒にいたので目が合うだけでも何をしたいか理解してくれますし、常にいいタイミングで顔を出してくれます。とてもプレーしやすいですし、そんな選手はなかなかいないですよね。
ヴァルチーニョ ありがとう(笑)。ルイジーニョの例えで言うと、2人は僕の“左足”。チームにどんなにいいピヴォがいてもボールをくれる選手がいなければ意味がありません。自分が下りてきたタイミングで(アラの)2人がボールを当ててくれるので、まさに“左足”という相棒です。
──34点を決めて得点王になりました。
ヴァルチーニョ ピヴォはよりゴールが求められるポジションです。点を取らなければいけない役割なので、自然と「チームに貢献したい」という気持ちを持てていますし、「ゴール」で貢献できていることには達成感もあります。でも、得点王かチームのタイトルのどちらかを選ぶとしたからタイトルで。何より獲得したいものです。
──ルイジーニョ選手は?
ヴァルチーニョ ルイジーニョはオールラウンダー。何でもこなせますし、世界トップクラスの選手ですよ。パワープレーの攻撃、パワープレーの守備のどちらにおいても重要ですしね。いいシュートもあって、セットプレーや1対1……とにかくすべてがうまい。昨シーズンも3冠に大きく貢献していますし、今シーズンも非常に大きな存在です。
ペピータ 攻撃的でボールをキープできる選手。フィニッシュまでの組み立てもできますし、ラストパスも正確に出せる。ゲームメーカーですよね。それに、ヴァルチーニョも言いましたが、守備もしっかりとできます。攻撃も守備もできる選手はとても貴重ですし、その両方を高いレベルでこなせるのがルイジーニョです。
──では、今シーズン最も印象に残っている試合はありますか?
ペピータ 印象深かったのはオーシャンカップの決勝戦。昨シーズンのオーシャンカップでケガをしてしまい、とても辛い時期を経験しましたが、翌年に同じ大会で優勝できた喜びは何ものにも代え難いものでした。
ルイジーニョ 僕も同じくオーシャンカップの決勝戦。選手が最も達成感を得られるのは決勝戦で最後のホイッスルが鳴って、「勝った!」という瞬間です。そういう意味で、今シーズンはまだオーシャンカップしか優勝していないですから、あの試合が一番、印象に残っています。
ヴァルチーニョ 僕は、アウェイで戦った第31節のペスカドーラ町田戦。その週はフィジカルトレーニングが多く、とてもハードだった上に当日移動で試合に臨みました。町田とってはプレーオフ出場のため絶対に勝たなければいけない試合でした。相手はこの試合にすごく懸けてきましたし、厳しい条件がいくつもありながら、それを覆すような「完璧」といえる試合ができました。
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