更新日時:2019.05.14
【Fリーグ開幕記念対談】倉林啓士郎(株式会社イミオCEO)×須賀雄大(フウガドールすみだ監督)「アリーナに熱狂を生み出すために」
PHOTO BY北健一郎
5月25、26日に開幕する2019/2020シーズンのFリーグ。開幕に先立ち、フウガドールすみだを率いる須賀雄大監督と、Fリーグのオフィシャルボールスポンサーであり、フウガドールすみだのユニフォームスポンサーでもある株式会社イミオの倉林啓士郎CEOによる“スペシャル対談”が実現した。フットサルに情熱を持ち、それぞれのフィールドで戦い続ける2人が見据える、Fリーグの未来とは──。
「今シーズンのボールは“第3世代”」(倉林啓士郎CEO)
──sfidaがフウガドールすみだのユニフォームスポンサーになってから、今シーズンで何年目になるのでしょうか。
須賀 2015年からなので、5年目です。
──パートナーになるきっかけは何だったのでしょうか。
須賀 元々、倉林さんとは親交があって、自分たちのフットサルに対するビジョンを評価してくれたのがきっかけです、ただトップチームが良ければいいというだけではなくて、下部組織を含めた全カテゴリーでフットサルを盛り上げていきたい、自分たちだけじゃなく日本フットサル界を盛り上げていきたいと。
倉林 須賀監督のことは昔から知っていますが、Fリーグに上がる前も、上がった後も、自分たちのコンセプトをしっかりと持っているし、ブレていない。フットサル自体もスピード感があって楽しいし、地域全体を巻き込んでいる。そういうチームだからこそ、私たちもサポートしたいなと思って今に至ります。
──ユニフォームのデザインは、どのようにして作っているのでしょうか?
須賀 ベースとなるものは墨田区在住のデザイナーの方に作っていただいています。墨田区にゆかりのある浮世絵師の葛飾北斎さんからインスパイアされたデザインを、sfidaさんにユニフォームに落とし込んでもらっています。
──sfidaはFリーグのオフィシャルボールスポンサーでもあります。Fリーグ公式球である「INFINITO NEO PRO」の蹴り心地は。
須賀 昨シーズンまでのボールは、グリップがすごく効いていてトラップがしやすかったです。やはりフットサルというのはファーストタッチが命なので、ファーストタッチのコントロールがすごく足についてくるような、そういう感覚を持てるボールでした。今シーズンのボールはどちらかというと、キックの時にものすごくインパクトがあって蹴りやすいなと。シューターと相性が良いのかなと感じています。
──Fリーグのボールは毎年変わっているのでしょうか。
倉林 2年に1回ずつ変えています。Fリーグの公式球に採用されて5シーズン目なので、そういう意味では3回目のモデルチェンジとなります。今年からは製法も、作っている国も変えています。
──「INFINITO NEO PRO」はサーマル製法とのことですが、どのような製法なのでしょうか。
倉林 パネルを熱圧着で糊をつけて、溶かしてくっつける製法です。非常に強度が強くて、より真ん丸になるので、蹴り心地もいいと思います。
須賀 これまではどのように作っていたんですか?
倉林 1、2年目は手縫いで、3、4年目はシームレスでパネルを張り付けていました。手縫い、シームレス、サーマル。いわば“第3世代ボール”です。
──ボールの蹴り心地というのは、選手としては気にするものなんですか?
須賀 もちろん、しますね。ボールにどうフィットさせるのかも、選手にとってはすごく大事なことなので。ロングボールを蹴る時は今までの蹴り方だと伸びすぎてしまうから、ちょっと当て方を変えるとか。ゴレイロにとっては、シュートの伸びや変化の違いによって、どういうセービングをするか微調整が必要になります。
──ボールについてのフィードバックのようなものはもらうのでしょうか?
倉林 こうやって須賀監督と話すのもそうですし、チームやリーグからもらう意見で少しずつ改善しています。例えば、昨シーズンまでのボールは真っ白だったのですが、フローリングの床だとボールが反射して見辛くなってしまうという意見がありました。特に、Abema TVはスマホの小さな画面で見る人が多いので。そこで視認性を高めるために、今回のボールは派手なカラーリングにしています。
【次ページ】「今シーズンの目標はプレーオフ優勝」(須賀雄大監督)
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