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作成日時:2019.05.26
更新日時:2019.06.16

【F1第1節/名古屋×湘南】一週間前に大勝した相手に今度は苦戦。「タフなゲームになるのは分かっていました」(名古屋 フランセスコ・フエンテス監督)

PHOTO BY軍記ひろし

5月25日(土)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1が東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で開幕。Fリーグは2007年の創設から13年目のシーズンに突入した。通算12度目のリーグ優勝を目指す名古屋オーシャンズは湘南ベルマーレと対戦し、2-1で勝利を収めた。

相手陣内で押し込んで攻める名古屋は前半だけでシュートを12本も放つがゴールが奪えない。逆にカウンターからピンチを招くこともあり、気付けば前半残り6分を切ったところでファウルを5つも溜めてしまう。それでも第2PKは与えずに0-0のまま前半が終了。

迎えた後半、24分にペピータのインターセプトから最後はフリーのラファが決めて名古屋がようやく先制する。さらには33分に西谷良介の楔のパスをゴール前でダイレクトで合わせた吉川智貴のゴールで2点差とする。36分に1点を返されてしまうが試合は2-1で終了。名古屋が3連覇に向けて幸先のいい滑り出しを決めた。

主導権を握られた前半だった

フランセスコ・フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

オーシャンカップの決勝の対戦相手で、決勝戦後の記者会見でも話したように今回はこのような結果。ですがリーグでは簡単に勝てない難しさもありました。一週間前にも戦い、さらに相手は同じチームと開幕で試合をすることでよりモチベーション高く来ました。私たちもこの試合に向けて準備してきた中、タフなゲームになるのは分かっていました。その中でも勝ち点3をしっかりと取れたことが一番良かった。ファイナルから時間がなかったのでこのような内容になることはなんとなくですが予想はしていました。ただし課題もいっぱいあると思いますので、また切り替えて修正して一個ずつ長いリーグ戦に向けてブラッシュアップして私たちの流れで行けるようにと考えています。

──開幕で修正した点は?

オーシャンカップのように内容もゲームも大会も違う中、(開幕戦まで)一週間しかないのが現状でした。私たちとしてはオーシャンカップまでやってきたプランニング、戦術は保って大きくは変えませんでした。ただしポイントを押さえて、オーシャンカップでやったところを選手に伝えてブラッシュアップを重点的に話し合って、今までやってきたところをより深く、戦術的にやっていけるように作り上げている段階です。

今週はそれ以外にもフィジカル的問題を抱えていた選手もあり、個人的に問題があった選手もいたのでイレギュラーな一週間でさらに短く感じた。その中でメンバーを多少なり変えたり崩したり、若い選手を使ったりと補えるところも今日の試合ではありました。なのでそういう形で相手プラス一週間の過ごし方を考えてメンバーをオーシャンカップとは変えてきました。

──5試合を終えてFリーグの印象は?

正直、来る前に見た映像や聞いた話での印象と、自分が見たときの印象に違いはなかった。非常に競争率の高いリーグです。モチベーションに関しては“エクストラモチベーション”のような精神を日本人は持っている。諦めない気持ちがどの試合でもタフで、日本のフットサルでもどのチームでもしっかりとした指導者、監督が分析してゲームに入るので簡単なゲームはない。

今日の試合で内容が変わったのは相手はモチベーションだけでなく分析をしてきたから。そういう意味でも私たちも油断はしてはいけないですし、常にブラッシュアップを考えないといけない。日本人のスピーディなところの良さを出せるような、日本人に合ったフットサルをここではしていかないといけないと思います。

──0-0で前半を終え、ハーフタイムに出した指示は?

前半から後半でチームの変化を感じました。前半よりは後半の方が良かったと思いますし、安定していたと思います。今日のゲームの入りは相手はモチベーション高く入ってきました。私たちもモチベーション高く入りましたが冷静で慎重に入ってしまった。相手のモチベーションに打ち勝てなかったところでパスミスに繋がったりしてしまった。なので後半に入り、何が必要なのかと考える冷静さはありましたが強度を上げていかないといけない。そのためには前半よりは少しでも多くモチベーションを相手に合わせるかそこよりも高く持ってベースになると。

改めてメンタルをリセットしてゲームに入ろうと指示はしました。選手も自分たちで感じていたとは思います。あとはゲームが流れていく中で、より選手もゲームを感じてそこでの感情を一旦区切れば整理ができる。その面でよりゲームに入ることがリズムを作れた。そこで勝ち切って勝ち点3を取ることができた。今日の私たちのできるプレー、そこでの役割、何を最優先していくべきかを明確にすることで勝ち切るところまで繋げることができたと思いました。

星龍太(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

オーシャンカップの決勝戦と比べてしまうとは思いますが、相手はモチベーションがすごく高くて僕たちの入りも正直悪かったので主導権を握られた前半でした。5ファウルも溜まっていたので0-0で折り返せて良かったというのが正直な感想です。後半からは切り替えて流れを作れたのと、最後の時間を使って耐えれたというので勝ち点3を取れたと思います。最低限のラインをもう少し上げて練習からやっていきたいです。

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