SAL

フットサル全力応援メディア

MENU

ブルーノ・ジャパンの挑戦
SAL LINE公式アカウント
SALペディア
2020.02.06

日本に馴染めない同僚のために……トヨタ自動車・政田盛拓さんが始めた6回目の“もう一つのW杯”。世界17カ国の文化、言語、人をつなげる総勢900人超の大規模イベントに。

PHOTO BYDekiruko / Futsal Unity World Cup

みなさんは、日本で開催されるフットサルワールドカップを知っているだろうか?

「フットサルユニティーワールドカップ」は、日本に暮らす外国人と日本人が交流することを目的に、2014年に初開催されてから毎年行われ、2019年で6回目を迎えた。11月24日、大会の開催地である愛知県・武田テバオーシャンアリーナには、ブラジルやペルー、イギリス、イタリア、中国、韓国、ベトナム、日本など、17カ国24チームが集結。参加者の親族や友人、知人など、数多くの来場者がイベントを大いに楽しんだ。

在日外国人がフットサルを通じて交流できる大会

この大会は、愛知県在住の政田盛拓(まさだ・もりひろ)さんを中心に、有志によって開催されてきたものだ。

政田さんは、イベントを報道した中日新聞や朝日新聞、読売新聞などの媒体を通して「他の国の言葉や文化、考え方を知れば、僕たちの見える世界はもっと広がっていくかもしれません」、「日本に住む外国人がスポーツを通じて、違う人たちと交流を深めてほしい」といった思いを口にしてきたが、発端は2014年、日本になかなか馴染めていない外国人の同僚のために、仲間と交流する機会を設けたいという想いがあったからだという。

トヨタ自動車の社員でもある政田さんは、2007年から2009年にベネズエラに赴任していた当時、フットボールを通じて現地の人と打ち解けた経験があった。ボール一つでコミュニケーションを図れるという成功体験をもとにして始めた取り組みは、政田さんの強い想いと行動力によって周囲を巻き込んでいき、回数を重ねるたびに大きな形となっていったのだ。

イタリア、イギリス、インドネシア、ウズベキスタン、タイ、韓国、中国、トルコ、日本、ネパール、ベトナム、ガーナ、メキシコ、ブラジル、ペルー、カメルーン、ボリビア……。5カ国8チームによる第1回大会から始まった大会は口コミやSNSなどを通じて広がっていき、2019年の第6回大会は、決勝大会、予選大会を含めて17カ国89チーム、総勢約900人が参加。さらに、愛知県知事の大村秀章さんが開会式で始球式をしただけではく、名古屋市在住の中国や韓国、ブラジル、ペルーの総領事館が来賓として出席するなど、一大イベントへと発展していた。

第6回大会では、出場国から言葉や文化を伝えることを目的とした「多言語サポーター」を出し合う試みや、東海エリアを中心に活動する男性アイドルグループ「BOYS AND MEN」の田村侑久さんと参加選手による「ボイメンチーム」vs「世界選抜チーム」のエキシビションマッチなど、これまで以上に交流を深められる催しも組み込まれた。

そして試合も当然、“ワールドカップ”らしい各国のプライドが激突する数々の熱線が繰り広げられた。その結果、勝ち上がったのは韓国の「韓国蹴球協会」と日本の「サントス」。両者は2018年の第5回大会でともに準決勝で敗れ、3位決定戦を戦ったチーム。彼らの“リベンジマッチ”は延長戦にもつれ込む激闘の末に、韓国に軍配が上がった。大会MVPはその韓国から、第5回大会で敢闘賞を獲得していた金康太選手が受賞した。

【Futsal Unity World Cup2019】
2019年11月24日(日)武田テバオーシャンアリーナ

優勝:韓国「韓国蹴球協会」


準優勝:日本「サントス」
3位:ブラジル「Top Speed」
4位:ボリビア
MVP:金康太選手(韓国)
敢闘賞:Gustavo Kawanishi(ボリビア)
ウエスタンユニオン賞:インドネシア応援団

なお、上位4チームは次回の“ユニW杯”の予選は免除されるという。そう、次回ももちろん開催予定だ。2020年は、国際サッカー連盟(FIFA)が開催する“本家”フットサルワールドカップがリトアニアで開催される。だが、世界中の文化と言語、そして人をつなげる“もう一つのワールドカップ”があることも忘れてはならない。

▼ 関連リンク ▼

▼ 関連記事 ▼

Bitnami