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作成日時:2018.10.31
更新日時:2018.10.31

【僕の必殺技、教えます!】仙台・堀内迪弥の確実に得点を奪うための「ゴール嗅覚」を伝授!

PHOTO BY軍記ひろし

得点ランキングで日本人トップの19得点(第19節終了時点)。今シーズンは18試合に出場して、平均1点以上の数字を残してきた。ヴォスクオーレ仙台の堀内迪弥、25歳。最近では日本代表にも選ばれはじめ、将来の日本フットサルを引っ張っていく存在として、まさに今、期待が高まっている成長株だ。

堀内の最大の特徴は得点力。しかしその中身に注目すると、これまでの単独突破からゴールを奪う個人技ではなく、ファー詰めや中央でのワンタッチゴールなど、味方との連係で奪うシンプルなゴールが多いことに気がつく。それこそが彼の武器「ゴール嗅覚」、通称「エリア・ホリウチ」だ。得点の匂いを嗅ぎ取り、いち早く得点ゾーンに動く。それは天性の素質のようでいて、明確な準備によって生まれるプレーでもある。

その真髄を知れば、観戦が今よりもっと面白くなり、ピッチで実践するプレーヤーにとっては、今よりもっとレベルアップした自分と出会うことができるに違いない。

ピヴォはパスをもらえて初めて生きるポジション

■極意その壱:どこにいれば効果的なのか(スペースを使う)

単純な話ですが、例えば味方が自陣の左サイドでボールを持っていれば、(相手もそっちに動くので)逆サイドが空いていることになりますよね。今は、そこ(この場合は左サイドのこと)で作ってくれるという信頼関係があるので、そのままセグンドまで走っていこうとか、状況をみて中に入っていこうと意識しています。どこにいれば相手が嫌なのか、どこにいれば味方は助かるのかを考えますし、スペースを空ける動きやスペースを使う動きは、ちょっとした気遣いなのかなと思います。どこにいれば効果的なのかなということを意識していると、何かイイコトが起こる感覚が今はありますね。

■極意その弐:ピヴォの位置から動きすぎない

僕はピヴォなので、ここだったら自分で決められるとか、ここなら相手の脅威となれるなということをいつも考えています。ピヴォが自陣に戻ってしまうと、パス回しなどの組み立てに参加できるかもしれないですが、一方で怖さがなくなってしまうかもしれません。ホセ(フェルナンデス)監督の下ではずっと3-1をやってきましたが「できるだけ深い位置(相手ゴールに近い位置)で(ボールを)受けてほしい」と言われています。だから大切なのは動きすぎないこと。我慢してそこにとどまって、味方が顔を上げて目が合うタイミングで一歩ズレたりします。例えば横に動いて相手が来なければそこに出してもらえますし、相手が前を取ってくるのであれば裏を狙えるし、横についてきたら前に入って受けることもできます。ピヴォの位置で動きすぎないことで、そういう駆け引きを意識するようにしています。

それに、自分が動きすぎてしまうと、フリーになってボールをもらえるとしても、その後のコントロールが難しくなってしまいます。少ない動きでスペースを作って、そこで受けたときの相手の出方で数的有利な状況を作れるようにすること。まだまだうまくないですが、そういう意識が大切だと思います。

■極意その参:セグンド(ファーポストに詰める)の意識を持つこと

これはフットサルの基本ですが、攻め上がっているときに最後までセグンドに詰めること。シュートのこぼれ球を狙えますし、シューターのサポートにもなります。つまり、シュートを打つ選手は、ゴールも狙えるし、少し幅を広げてセグンドに当てることもできる。これでGKを惑わすことができます。セグンドに入ったら、きちんとシュートコースに入っておくことも大切で、相手がコースを切ってきたら、角度を変えてちょっとだけ動き直すという工夫も必要になります。

■ゴール嗅覚を養う秘訣:味方とのコミュニケーション

代表合宿で(星)翔太さんと(森岡)薫さんが話していたのですが、ピヴォは作るのではなく受ける方、つまりボールが出てくるのを待つ立場です。パスをもらえて初めて生きるポジションです。なので、手を使ったポジション取りで相手との距離を作ることなどの技術面もそうですが、自分が生きるために味方にどうやって要求するのかも重要なので、味方とのコミュニケーションが大切です。例えばアラであれば、仕掛けるのが得意な選手や対角へのパスがうまい選手などいろんな特徴があります。その人がやりたいことを聞いた上で、そこに自分がやりたいことを加えるなど、2人で協力して一番よくなるところを狙えるように話をしています。

僕は背負ってからの型があるわけではないですし、身体能力も高くはない。それに安定感もまだまだ。だからこそ、常に結果を出すために考え続けながらプレーしないといけません。体の向きだとか、これだけは絶対に負けないというものをもう少し極めないといけないですし、そういう強さを身につけたいですね。

チームをもっと上の順位で戦えるようにしたいですし、海外などの高いレベルでやりたい気持ちもあるし、代表でも同じようにレベルの高いプレーができるようにしたい。薫さんをはじめ、そのポジションの選手にとって代わる選手になれるように頑張ります!

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