更新日時:2019.06.18
【F1第4節/浦安×湘南】練習生からのスタート。中島孝の生き様に「リスペクトされるべき選手」(湘南 奥村敬人監督)
PHOTO BY軍記ひろし
6月17日(月)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1第4節のバルドラール浦安 vs 湘南ベルマーレが浦安市総合体育館で行われ、湘南は3-1で勝利した。
期待の新加入・中島孝がベンチ入りを果たすと、その中島は2分に早速ピッチへ。中島の移籍後初試合に加え古巣対戦を白星で飾りたい湘南だが、立ち上がりからミスが目立つ展開に。それでも15分にロドリゴのシュートが決まって先制する。その後同点とされるが、前半終了間際に右サイドでマークを外した本田真琉虎洲がシュート。これはポストに阻まれるも、鍛代元気が押し込み勝ち越しに成功する。ケガ明けの鍛代のゴールで勝ち越した湘南がリードして試合を折り返した。
後半も先に点を動かしたのは湘南で、24分に左サイドの高溝黎磨が仕掛けてこぼれたボールをマルロンがシュート。相手にディフレクトしたボールが、そのままネットを揺らした。その後は球際で激しい攻防を見せる荒れた展開に。34分からは相手がパワープレーに出ると、次々にチャンスを作られるが水際で防ぎきった湘南が今季初勝利を飾った。
これからがスタート
奥村敬人監督(湘南ベルマーレ)
──試合を振り返って
リーグ戦で勝つのは半年ぶりで、昨シーズンの最終節で仙台に勝って以来でした。オーシャンカップで勝っているので、勝てている錯覚がありました。今日の試合もそうですが、改めて勝つのは難しいリーグだなと感じています。
平日の夜にサポーター、ファンの方々、そして大徳(政博)もいましたが(笑)、とても嬉しいことですし、皆さんが「いい加減勝ってくれよ」という気持ちだったとお思います。その中で勝つことができてよかったです。
内容的にはもっと行かなければいけないチームだと思います。平日の夜に行われた試合ということでコンディション面で難しさもありましたが、選手は我慢強く戦ってくれました。
また、みなさんは中島孝についても聞きたいでしょう。1カ月前に湘南でやらせてもらいたいという話が来ました。彼の実力は分かっている中で、練習から参加してもらいました。
プレースタイルというと痒いところに手がとどく選手で、ボールが回せないときに彼がいてくれることは大きいです。(Fリーグでの)ブランクは1年以上ありましたが、その中でも15年間、クラブ一筋で戦った男が、人生をかけて練習生として1つ1つのプレーを必死に取り組んでくれました。
まだ1カ月ですが何年もいる選手のように、そして時にいじられながらプレーしてくれています。ベテランですが、ここでもう一花咲かせて、成長してほしいと思っていますし、その背中を見ながら若い選手、30前半の選手ももっと伸びてほしいです。
また、孝が入ってから「よろしく」と多方面から連絡がありました。それは彼が貢献してきたからこそ。15年もやってきたクラブ愛も含めて、リスペクトされるべき選手です。その仲間と一緒に戦えることは誇りに思うし嬉しいことです。今までの仲間たちともっと上を目指さなければいけないと思っています。
4試合目にして初勝利ですがこれからがスタートだとも思っています。1つ1つの試合をチャレンジャーとして戦っていきたいです。
──内容をもっと高めたいとのことだが具体的に?
もっと前からプレスにいかなければいけないチームだと思っています。今日は相手との距離があった印象です。プレスにいけているときは、相手はボールが回せていなかったですが、プレスにいけてない時に個々の距離感がバラバラで、ピヴォに当てられてしまい、こちらは自陣に戻って体力奪われるような状況でした。
後半はプレスにいけないならラインを下げる。下げた位置からプレスをかける戦い方に変えました。これは安全ですが、僕たちはリスクをかけて前からプレスをかけて、高い位置でボールを奪うのが持ち味です。ピヴォに当てられても戻ってこれる選手たちだと思います。もっとできる選手たちです。
──平日の夜のコンディションづくりの難しさとは?
普段のサイクルと違い練習がいつもより多い中での試合でした。体のリズムの中で、いつもなら試合なのにまだ練習があるような感覚。2日練習して1日落としてなど工夫はしましたが、今日の動きを見ても良くなくて、疲れるのが早い印象でした。これはフィジカルトレーナーとも話して検証しなければいけないことだと思っています。
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