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2019.08.11

【バーモントカップ全日本U-12フットサル】ジュニア年代日本一を懸けた争いが開幕! 4大会ぶりの頂点を狙うブリンカールが早々にグループ突破!

PHOTO BY本田好伸

数秒でゴールが生まれる大熱戦!

8月10日、U-12年代のフットサル日本一を決める大会「JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会」が東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館と屋内球技場の2会場で開幕。大会初日は各都道府県の予選を勝ち抜いた48チームが4チームずつ12グループに分かれてリーグ戦の2試合を戦い、4大会ぶりの大会制覇を目指すブリンカールFC(愛知県)など、3チームが早くも決勝ラウンド進出を決めた。

■大会1日目ダイジェスト(グループステージ第1戦、第2戦ゴール集)

フットサル勢が育成年代の“裏テーマ”に挑む戦い

初日の2試合を終え、1試合を残してグループ突破を決めたのは、グループEで初出場のプリモ大阪(大阪府)、グループHの丸亀フットボールクラブ(香川県)、グループLのブリンカールの3チーム。プリモは、2017年に結成したばかりのチームながら、2度目の大会挑戦で全国初出場、そして決勝ラウンド出場をつかみ取った。

思い起こされるのは、前回大会を初出場で初優勝した大阪市ジュネッスFCの再来だが、彼らのような主力メンバー全員の圧倒的な技術の高さを武器にした戦いよりも、むしろ攻守の切り替えなどの競技特性を重視した戦いで優位性を示した。もちろん、全国屈指の“激戦区”を制してきただけに、選手個々の技術の高さや独創性は優れているが、サッカーとは異なるピッチ環境やルールに適応して、大舞台で物怖じしない強さを発揮したと言える。

また、毎年のように優勝候補に推されるブリンカールも、上々の滑り出しを見せた。初戦は、日頃からフットサルを専門にトレーニングを積むルーツフットサルクラブ(滋賀県)との対戦。お互いに練習試合や民間のフットサル大会などでしのぎを削るライバルであり、手の内を知る対戦となったが、前半はまさにハイレベルなせめぎ合いを見せて均衡。ブリンカールが先手を奪い、ルーツがすぐさま追いつくシーソーゲームで3-3で試合を折り返した。しかし、守備力と組織力で上回ったブリンカールは、後半に3点を追加して6-3で勝利。これで勢いづいた彼らは、続くプレイフル函館ジュニア(北海道2)との戦いを10-0で圧倒してみせた。

一方、ルーツにとっては、2017年大会はマルバ茨城、2018年大会はピヴォ、今年はブリンカールと、3年連続で今大会優勝歴を持つ相手との戦いという“ハズレくじ”。しかし彼らは、その経験を糧にして昨年はワイルドカードで勝ち上がるなど、屈強なリバウンドメンタリティを見せるチームでもある。今大会でも第2戦でFCアンジョイ(鹿児島県)に12-2と大差で勝つなど、「フットサルクラブのプライド」を誇示した。

同じように、フットサルプロパーとして戦うアッズーロ和歌山フットサルクラブ(和歌山県)も存在感を示した。アッズーロは、タイのプロチームでフットサルキャリアを持つ中尾隼土監督が率いるチーム。バーモントカップの直前には例年、関東から九州まで各地の強豪チームを招待する「azzurro WAKAYAMA FESTA」を開催して、U-10、U-12、U-15、U-18の各年代のフットサルの大会環境を整備するなど、自チームのみならず競技フットサルの普及と発展に尽力するクラブでもある。週2回のトレーニングでサッカーと掛け持ちする選手たちのレベルアップを促しながら、今大会にも3年ぶりに全国に駒を進めてきた。

初戦は、丸亀フットボールクラブ(香川県)に3-4で競り負け、第2戦でも、翼SCレインボー垂井U-12(岐阜県)に、後半早々の失点で0-2とビハインドを負いながらも、そこから強烈な意地を見せた。8分ハーフの試合で残り5分からパワープレーを開始すると、すぐさま1点を返して試合は終盤へ。そして残り14秒、前田遼介のカットインシュートで同点に追いつくと、さらに残り5秒、田島優咲が右サイドから決めて逆転。負けたら敗退が確定する大ピンチに直面して、これ以上ない勝負強さを発揮した。

彼らは、3-1でピヴォ当てを狙うセットと、4-0(2-2)システムの2セットをベースにしているという意味でも、出場チーム中、もっとも“競技フットサルらしい”スタイルで戦う。すでに丸亀が勝ち上がりを決めたため、残された道はワイルドカードのみだが、第2戦でやり遂げた大逆転劇を自信に変えて、ここから快進撃を見せられるだろうか。

そのほかにも、マルバ千葉fc(千葉県)とマルバ茨城fc(茨城県)の“兄弟出場”でともに連勝を飾ったマルバや、山梨のフットサルをけん引し続けるASコーフ・フットサル・クラブ(山梨県)など、日頃から“フットボールに生きる”フットサルを意識して取り組むチームも、順当に結果を残している。一方で、大会全体を通して見ると、自陣からゴール前にロングボールを蹴り込んで混戦を狙う「フィジカル重視」、「キック偏重」のスタイルが散見される点は、近年のバーモントカップの変わることのない傾向の一つだ。

そうした現状に疑問を投げ掛ける競技フットサル関係者も多いだけに、今年の大会も、“フットサル勢”による「サッカースタイルのチームに、真のフットサルの価値や気づきを与える大会にしないといけない」というある種の使命感も、大会の“裏テーマ”として存在していることは間違いない。

大会は11日に2日目を迎え、グループリーグ最終戦と、16チームによる決勝ラウンド1回戦が行われる。「勝利」を目指しながら、各チームはどんな戦いを繰り広げるのか。

※大会の試合結果は日本サッカー協会(JFA)の大会公式ページ

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