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ブルーノ・ジャパンの挑戦
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2019.09.25

【国際親善試合】ゴールを決めた森岡&星を再評価「2人はスペシャリスト。求めているものに対して高い役割で完遂してくれた」(日本代表 ブルーノ・ガルシア監督)

PHOTO BY軍記ひろし

日本代表は25日、愛知県の武田テバオーシャンアリーナで国際親善試合のタイ代表戦を行い、3-1で勝利した。

試合後の会見にブルーノ・ガルシア監督が出席し、試合を総括。「焦らず同じスタンスを続けたことで最終的に勝利をもぎ取れた」と、苦しみながらも手にした勝利を評価した。

タイ代表がW杯で勝ち上がったチームだと忘れてはいけない

──試合を振り返って。

コンバンワ。非常に戦術的に拮抗したゲームになったと思います。双方、戦術的でスペクタルなやり取りを見せて、楽しんでもらえたのではないかと思います。前半は長い時間、リードした時間帯が進んでいました。どちらにも大きなメリットがあるゴールではなかったと思いますが、(相手の同点ゴールは)アンラッキーな形で入ったゴールだと認識しています。後半に入ってシンプルにゲームを支配する時間帯が長くなり、チャンスメイクをしていましたが、仕留めることができなかった。ただそのなかでも焦らず同じスタンスを続けたことで最終的にゴールが入って勝利をもぎ取ることができました。

──第1戦に比べて守備の面でもアグレッシブにプレスを掛け続けていた。ただ、プレス回避される場面も多かったが、守備の出来についてはどう感じたか?

まず、その前に、タイ代表はW杯に出場して勝ち上がっているアジアでもトップレベルのチーム。クオリティが高いチームであることは忘れてはいけないですし、リスペクトされる点だと思っています。そのなかで私たちが勘違いしてはいけないのは、プレスを掛けたときに高い確率でボールを奪えるつもりで取り組んでいても、それは現実的ではないということ。

私たちが目指しているスタイルは、ボールを持っている時間でも、持っていない時間でも、主役として圧倒するスタイル。それに関しては今日のゲームでできていたのではないかと感じています。試合では「定位置守備」というフェーズがありますが、守備が整った状況で失点することは、両チーム2試合を通じてありませんでした。それは現在のフットサルでは非常に起こりにくい難しいものだと思っています。

──前半終了間際、失点の直前に取ったタイムアウトはゴール前で獲得したキックインのこと以外にも、前半をどう締めくくるのかという点もあったのでは。何を確認していたのか?

おっしゃるとおり、相手は5ファイルがたまっていましたし、こちらは良い地点でFKを得ました。それを自分たちはどう生かして前半を締めくくるかという話をしていました。アクションのところでは非常に上手くいきましたが、最後の加藤(未渚実)選手に入るパスが内側に入りすぎてしまいました。そのちょっとしたエラーがカウンターになり、一気に想定していないほとんどオウンゴールのような局面が生まれてしまいました。

──森岡薫と星翔太がゴールを決めたが、彼ら以外に戦力になりそうだと感じた選手は?

今日見ていただいたゲームは、すべて目に見えるもの、顕在化する取り組みの部分だと思います。そこの背景に見えていない取り組みがあります。どういうことかと言いますと、例えば直前のアクシデントでケガによって出場できないなど、いろいろな緊急事態が起きても高いパフォーマンスを発揮しなければいけないのが、日本代表選手の宿命です。その準備をしておくことが大事です。

今日のタイはフルメンバーで戦ってきました。ですが私たちは海外でプレーしている平田(ネトアントニオマサノリ)選手、清水(和也)選手、逸見(勝利ラファエル)選手、それ以外にも回復しつつある選手やケガをしているために招集できない安藤(良平)選手や(矢澤)大夢選手、(星)龍太選手などがいます。本来、呼ばれてもおかしくない選手を招集できない状況でも準備しておく必要がある。今日の試合で出場時間がなかった選手はそのためにトレーニングをしてくれていますし、準備をしてもらえています。

実際、今日のゲームでいるはずだった清水選手、逸見選手、安藤選手、(出場時間ゼロだった)吉川選手。そういうセットが丸々いなくなる状況があっても、代表チームのコンセプトは変わってはいけない。森岡選手と翔太選手の2人はスペシャリストです。特にフットサルというチームはバスケットボールやハンドボールに近い側面があり、専門的なポジションにいる選手が際立つ競技です。翔太選手に関して言えば、専門性の高いポジションの中でプレーしていますが(名古屋オーシャンズで)アジア王者になりましたし、非常に強い力を持ったクラブでプレーしています。

森岡選手は4年前、8年前に比べれば今の代表チームにおける役割は大きく変わっています。以前のように20分、25分出場することは望んでいないですし、例えば今日のゲームに関しては前半4分半、後半4分半という出場になります。それでも専門性の高い能力を発揮できるのは変わらず、能力の高いものを保ってチームに貢献している。メンバーリストに書いてある年齢でなく、9分間高い強度でどれだけのパフォーマンスをしたかに注目していただきたいです。

なのでここまで進んできているワールドカップへのプロジェクトがこの先も、森岡選手を中心に築かれていくと考えてしまったらそれは大きな過ちになりますし、そういうふうには考えていないです。ただ、高い専門性で特殊な能力を持った選手が力を発揮する場がこのチームにはある。そう考えるのは妥当性はありますし、力になる。総括すると今の2人関しては求めているものに対して高い役割で完遂してくれましたので、非常に高い評価ができるのではないかなと思います。

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