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2019.12.10

「僕が監督ならFリーグに慣れているだけの選手はいらない」。F選抜・平井雅大が抱く危機感とは。

PHOTO BY軍記ひろし

「もう2つくらいレベルアップしないといけないといけないです」

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第25節 エスポラーダ北海道戦で2ゴールを決めたFリーグ選抜の平井雅大。今シーズンからF選抜でフットサル漬けの生活を送っているが自分には突出した武器がないと危機感を抱いている。

すみだで待ち受けているのは厳しいポジション争い

21歳の平井がフットサルを始めたのは高校サッカー部を引退した年の冬から。東京都3部リーグの中野FCソレイユでプレーを始めた。

「『ボラとか、フットサルのすごい人たちを見てみたい』というのと『(清水)和也君、(清水)誠也君に会ってみたい』という気持ちで、ダメ元でバッファローズのセレクションを受けてみました」

清水兄弟の家は徒歩2〜3分で通える距離。幼い頃から「地元の兄ちゃん」という感覚で交流があったそうだ。セレクションにはすんなり合格、とはならなかったが練習参加を経てバッファローズへ入団。しかしフットサルを始めて間もなかった平井は定位置を確保できずにいた。

「入団して1年目は全日本選手権の決勝ラウンドまで進んだ年でしたが僕はそのときずっとビデオ係でした。練習試合にも出られず、撮影のために2時間かけて電車で会場に向かうことが多かったです(苦笑)」

だが、2年目にして出場機会を確保できるようになったタイミングでトップチームの須賀雄大監督から一本の電話がかかってきた。

「Fリーグ選抜のセレクションがあるんだけどらいー(平井)に受けてほしいと思っている。大学との兼ね合いもあるけれどどう?」

若手の発掘と育成を目的に創設されたFリーグ選抜の活動は2年間だけ。次の年が最後のチャンス。平井は迷うことなくセレクションを希望した。

「フットサルも(Fリーグのクラブでは)フウガでしかしたことがなかった。他のチームのフットサルに触れることはすごく意味のあることなんじゃないかなと。それで『行きたい!』と思って飛び込みました」

そこでも「ダメ元で受けてみた」と本人は言うが、自らの実力でF選抜でプレーするチャンスを掴み取ってみせた。そんな平井のことを金井一哉監督は「彼は一番飲み込みが早くてスポンジのように吸収しています」と評価する。

しかし所属元に戻りトップチーム昇格を果たしたとしても待っているのは諸江剣語、渡井博之、そして“F選抜一期生”三笠貴史とのポジション争い。

今は良くも悪くも自分以外の同年代のフィールドプレイヤー12人と12枠のポジションを懸けて争っている。ケガ人が1人でもいれば無条件にベンチ入りできる状況だ。

「監督はよく『一期生を見てみろ。すごくいい選手がいるのに今活躍して日本代表に選ばれている選手は何人いるんだ。じゃあ俺らはこんなので満足していていいのか?』という話をします」

昨シーズン、ペスカドーラ町田をはじめとした強豪クラブを下し大きな注目を浴びた一期生たち。しかし今、代表に選ばれるほどの活躍をしている選手はいない。キャプテンを務めていた三笠はSNSに「去年の選抜組で活躍してるやつがいないのが悔しいって裕生が言ってた。胸に刺さった言葉だった」と投稿。本人たちも同じことを痛感している。

だからこそ平井自身も「もう2つくらいレベルアップしないといけないといけない」と危機感を感じているのだ。

「僕が監督ならFリーグに慣れているだけの選手はいらない。Fリーグに出られるレベルになって『これが自分の武器だ!』というのを確立して戻らないとトップで出るのは厳しい。もともとはシュートでしたがFリーグだと詰めも速いし、守備もすごい。『これだ!』という武器を確立して帰りたいです」

高校3年生の冬からフットサルを始め、2シーズン前までバッファローズで「ビデオ係」だった平井は今、Fリーグの舞台で堂々とプレーできるまでになった。だが、平井が目指すのはもっと高みにある。着実に階段を上っている平井は、これからもより努力を続けることが自分の武器を再発見して磨き上げることにつながる。それがクラブの主力選手として、行く行くは代表選手として活躍するために必要なことだ。

Fリーグ選抜での活動はあと1カ月強。短い期間ではあるが国内最高の環境でさらなる努力を重ね来シーズン以降、進化を遂げた平井の姿を見ることができるだろうか。

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