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2020.05.11

【木暮賢一郎×内山慶太郎オンライン対談】「フットサルの50%は本当にGKで決まる?」。禁断の格言を2人のトップ指導者が語る。GKの真の重要性に迫るライブ配信がアーカイブでも視聴可能!

PHOTO BYSAL

5月8日(金)、フットサル指導者の木暮賢一郎氏とGKコーチの内山慶太郎氏によるオンライン対談が実現。その模様は木暮氏が主宰するオンラインサロン「フットサル・コーチング・ラボ」の公式YouTubeチャンネルにて無料でライブ配信され、番組終了後の現在もアーカイブで視聴できる。

フットサルの試合は50%がGKでは決まらない

今回のテーマは「フットサルの50%は本当にGKで決まる?」。日本のトップシーンで指導を続ける両者が、フットサル界に伝わる格言を語り合った。GKは本当に50%もの責任を負っているのか、この言葉の真の意味とは何なのか。GKの重要性を再認識するトークセッションとなった。

フットサルの試合は50%がGKで決まる。どう思いますか?

いきなり核心から始まった今回の対談。すると2人から意外な答えが返ってきた。

「20%です。あくまで5分の1です」(内山)

「数字で表すなら、全員が100%の仕事をすべきなので100を5で割る。GKだけでは勝てない」(木暮)

──フットサルにおけるGKの役割は20%。格言とは異なる言葉。どういうことか。

「5人で戦うスポーツだという大前提があります。逆に言えば、GKが20%をしっかりと発揮することがとても重要です。残りの80%はフィールドプレーヤー(FP)ですが、GKがFPと連係しながらいかに20%に近づけるか。近づけば近づくほどチームが機能しているので、そこを目指して指導をしています」(内山)

内山氏は「いかに20%に近づけるか」を重視している。「GKが試合の20%を決める」というより「GKが試合の100ある責任のうちの20%を果たせれば勝利に近づく」というニュアンスだろう。では木暮氏はどうか。

「試合を決めるのはGKだけではないということ。もちろんフィクソだけでも勝てない。出てる5人でも決まらない。メンバーに入った選手もそうでない選手も、日頃からどれくらい準備できているか。サッカーでもセンターラインが大事と言われるように、GKはより違いを見せられるポジションであり、数字では表せない貢献度があることは間違いない。その意味で、GKとピヴォはより専門性のあるトレーニングが必要だと思う」

GKは特別なポジションだが、試合を決めるのはGKだけではない。その点で両者の考えは一致する。

「グレさんとは表現の違いだけで、言いたいこと、伝えたいことは全く同じだと思います。20%とは言っても、実はGKの仕事量が50%に見える試合もあります。すごくセーブしたり、良いスローやキックでチャンスを演出して試合を決めたりすることがフットサルでは多いものです。でもそこには、体を張ってコースを限定したDFや、ボールを受けた攻撃の選手などもいますし、全員で成り立っている背景がある。専門的な技術やトレーニングも大事ですが、その先にはやはりチームとしてGKがどうあるかということを強調したいですね。だから20%を最大限に出すことが大切なんです」(内山)

こうしたやり取りから見えてくるのは、「フットサルの50%はGKが決める」という格言は、あくまでもGKの重要性を強調するための表現である一方で、GKだけに責任が偏っていることを意味するものではない。GKも5人の選手のうちの一人であり、全員が等しく重責を担ってプレーすることが勝利へとつながるのだろう。

そのことを踏まえると、現状の課題はGKコーチの有無にある。GKの重要性を認識しつつも、GKを指導できる人材──20%の責任がどこにあるかを伝え技術を教えられるコーチがどれだけいるのかということ。

「GKコーチは少ないと思います。それは練習環境や、ハード面などの問題があります。僕らとしても、GKコーチをしたいという方が取り組める状況を増やすことが大事です。海外では圧倒的にGKコーチが多いですからね。とは言え、いないチームもあって、フィジカルコーチがGKの練習を担当しているということもあります。つまり、GKコーチがいないから、知らないからできないではGKの発展はありません」(内山)

「GKは分からないし自信がない。GK出身じゃないから深く教えられないという指導者もいます。チームによっては、GKコーチ、フィジカルコーチ、メンタルコーチなどを置いているところもありますが、指導者は、GKも含めたあらゆることを知っておく必要があります」(木暮)

「その意味でも、GKのことを学ぶ場所を増やすことが大事ですね。ただし、お伝えしたいのは、GKについてはGKコーチが学ぶべきもの、というイメージを持ってほしくないということ。指導者とは、フィールドを管理する人なので、すべての指導者がGKの勉強に触れるべきです。GKに関する話も情報として入れてもらえると、GKの向上だけではなく、チーム全体がよくなっていくと思います」(内山)

フットサルの試合において、GKは他のFP4人と同じように重要であり、そうであるからこそ、指導者がレベルアップを促していく必要がある。2人の対談はその後、GKに足元の技術が求められる現代はFPの練習やウォーミングアップにも交ざるべきという見解や、GKに求められるものとは何かといった話へと展開。最後は、対談を興味深く見守ってきたユーザーからのコメントにも答えていきながら、スペシャル対談6回目にして最長となる約1時間半のトークセッションが幕を閉じた。

「GKの活躍が50%に見える試合があることも面白さです。GKがそういう試合を増やせるかどうかは、『GKのことは分からない』ではなく、いかに寄り添えるかで変わってきます。指導者の方がそういうマインドを持ってもらえたらうれしいですね。こうして情報を提供できる機会を増やしたいと思います」(内山)

「自分はGKを専門で教えているわけではないですが、GKについても、それ以外についても学ばないといけないと思っています。それに、GKコーチとしっかりと会話ができることが、チームをまとめること、選手をまとめることにつながります。FPとGKはセパレートしたものではないですから、同じチームとしてマネージメントして、関わっていってもらえたらと思います。自分1人で両方を見るときには工夫が必要で、それによって指導の幅も広がります。毎回は難しくても、FPのトレーニングにGKを組み込むなど、モチベーションを高く持って練習できるようにチャレンジしてほしい。GKはすごく大事なポジションですし、勝敗の鍵を握るゲームは多いと思います」(木暮)

フットサルの試合は50%がGKで決まるわけではない。だが、重要なポジションである──。

なお、今回の対談を主催したオンラインサロン「フットサル・コーチング・ラボ」には、木暮氏、内山氏はもちろんのこと、高橋健介氏、須賀雄大氏、谷本俊介氏、福角有紘氏、窪堀宏一氏が名を連ねている。これらのメンバーとオンライン・オフラインで交流できるサロンも必見だ。

今回のライブ配信直後の「アフタートーク」も、オンラインサロンのfacebookグループ内で公開中。対談では語りきれなかった話題や、谷本氏、高橋氏が友情出演してさらに議論を深めるなど“二度美味しい”内容だ。

■木暮賢一郎オンラインサロン フットサル・コーチング・ラボ

■スペシャル対談アーカイブ

木暮賢一郎×窪堀宏一スペシャル対談 「師弟対決!木暮vs窪堀60分一本勝負!」
木暮賢一郎×内山慶太郎スペシャル対談 「フットサルの50%は本当にGKで決まる?」
木暮賢一郎×福角有紘スペシャル対談 「日本一に導くグループマネージメント」
木暮賢一郎×谷本俊介スペシャル対談 「未来のフットサルはどこへ行く?」
木暮賢一郎×須賀雄大スペシャル対談 「トランジション徹底解剖」
木暮賢一郎×高橋健介スペシャル対談 「ピヴォ当てか? クアトロか?」

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