更新日時:2021.05.01
【U-20日本代表/WEB取材】木暮ジャパンvs小宮山バルドラール、2日に元主将対決が実現へ。「選手には野心を持ってプレーをしてもらう」
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4月30日から5月2日まで、福島県と茨城県でトレーニングキャンプを行うU-20日本代表。2020年10月のU-19日本代表候補合宿以来、半年ぶりの活動となる。27日の招集メンバー発表時点では、5月11日から始まるオーシャンカップへの出場も伝えられたが、活動初日の30日に、Fリーグはコロナ禍の影響により大会の延期を発表した。
その発表の数時間前、木暮賢一郎監督がオンライン取材に応じ、今回の活動の狙いやメンバー構成などを語った。
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エスタボンの2人は早い段階から競技を専門的にプレーしてきた
──今回の合宿の狙いはなんでしょうか?
大きく2つあります。1つ目は、継続的な強化です。2つ目は、オーシャンカップへ向けた活動です。
──12月のU-20 AFCフットサル選手権(アジア選手権)の開催が不透明ですが。
我々としては、コロナ禍におけるいかなる変更、様々な状況に、迅速に適応できる活動をしていきたいというところは前提としてあります。
──オーシャンカップへ向けて、どういうモチベートをして大会に臨まれますか(※編集部注:取材は開催延期の発表前に行われました)。
(コロナ禍の)この状況下では、我々フットサル界だけでなく、すべてのアスリート、すべての人々が、様々な状況に適応していくことが求められています。モチベートという視点で言うと、前提として精神的にタフな選手でなければなりません。タフさというは、仮に、こういった状況下でなくても、将来ワールドカップでの優勝や、1日でも早くA代表に上がる、世界の舞台で活躍する、そのためのものだという大枠の野心を持っている必要があります。そのための通過点として、オーシャンカップやアジア選手権があるという話は、最初のミーティングから選手にしています。そういう将来への動機付けが、一番のモチベートだと僕は思っています。もちろん、選手としては目の前の大会で勝ちたいという思いも理解できますが、我々の活動の意義としては、より高いところを目指していますし、そこは選手とも共有できています。
──今回の招集メンバーについて、Fリーグのトップチームや下部組織の所属選手が大多数ですが、追加招集を含めて2人の選手を地域のエスタボンから招集しました。どのような選手なのでしょうか。
彼らは、非常に早い段階からフットサルを専門的にプレーして、中学生の頃から大人のカテゴリーの大阪府リーグでプレーしてきました。Fリーグの下部組織ではないですが、そこで非常にいいパフォーマンスを見せています。追加招集した、陣川(凌)は、参加できなくなった選手(※コンディション不良のため雲切啓太が不参加/ペスカドーラ町田)との、利き足やポジション的な兼ね合いからです。
──昨年10月の前回からは籔内涼也が外れ、エルポソ・ムルシアBの大澤雅士も呼ばれていません。メンバー構成に関してもう少し詳しく聞かせてください。
大枠のメンバーは、Fリーグのトップとサテライト、地域リーグ、大学生、代表のU-18年代というカテゴリーから作られたラージリストの中から、パフォーマンスやコンディション、練習状況などをトータルで見て構成しています。多くの選手がFリーグでプレータイムを獲得していることからも、Fリーグクラブ所属選手の招集が大半を占めることに疑う余地はないと思います。それに加え、ポテンシャルや利き足、次世代からの飛び級、タイミングとしての適性なども加味しています。前回の合宿にいて今回いない選手は、成長度合いや、ケガやコンディション、他に呼びたかった選手のパフォーマンスとの兼ね合いもあり、19名の選手を選びました。涼也とは彼と湘南の方と私でオンラインでミーティングをしました。雅士は、スペインでプレーしていることもあり、招集が不可能な状況でした。
──最終日にはバルドラール浦安との練習試合がありますが、そこで確認したいうことはなんでしょうか?
トレーニングマッチは、ベストな状態のFリーグのトップチームと対戦したいという思いがあります。過去と比べても、コロナ禍において国際ゲームで学びを得て、成長する機会が少ないですが、そのなかで、少しでも選手の心に火をつけて、より高いレベルで体感したものから成長する機会をつくりたいと考えると、Fリーグのトップとの対戦しかないと考えています。前回も、シーズン中にもかかわらず、立川・府中アスレティックFCのトップチームとベストな状態で対戦させてもらいました。今回も同じような狙いを持っています。そこへ向けた準備としては2軸あります。一つは、彼らがこの年代で身につけなければならないことやポテンシャルを発揮できるか、ゲームモデルにどこまで適応できるか、などです。もう一つは、純粋に勝つためのフットサル、勝つための作戦を取るというものではなく、将来を見据えた教育的側面を持ちつつ、選手には野心を持ってプレーをしてもらおうと考えています。
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