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作成日時:2021.05.02
更新日時:2021.05.02

【U-20日本代表/WEB取材】GK中澤航のライバルはあこがれの先輩・上原拓也。「それだけでは試合に出られない。『自分が出る』というスタンスが大事」

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4月30日から5月2日まで、福島県と茨城県でトレーニングキャンプを行ったU-20日本代表。2020年10月のU-19日本代表候補合宿以来、半年ぶりの活動の最終日には、トレーニングマッチでバルドラール浦安と対戦。20分を3本行う形式のゲームは合計スコア4-10で敗れたものの、貴重な実戦の機会となった。2日、3日間の合宿を終え、湘南ベルマーレロンドリーナに所属するGK・中澤航がオンライン取材に応じた。

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フィウーザ選手がよく足元の技術や蹴り方を教えてくれる

──今回のキャンプを終えてどうでしたか?

前回は体調を崩して参加できなかったので、また選ばれるかどうかもわからないなかでもう一度チャンスをもらえました。死ぬ気でやってやろうという気持ちで取り組んできました。

──浦安戦のパフォーマンスはいかがでしたか?

チームとしては、ミスを相手に拾われてしまったなと。やはり一つのミスが命取りになりますし、自分としては、失点直後や、点差が開いたところでフィールドの選手が点を取って、(1-3から2点を奪って)3-3に追いついてくれたなかで踏ん張れませんでした。

──最初は押し込んでいる印象のなかでキックインからマンツーマンをはがされて失点してしまいましたし、他にも何度かセットプレーから決められました。

浦安は本当にセットプレーがうまいですし、そこはつぶそうとチームで話していたなかで失点してしまったので悔しさが大きいですね。ゾーンで守るのか、マンツーマンで守るのかをはっきりしないと、一瞬のところで失点してしまうので、そこは次に生かせたらと思っています。

──3-3に追いつきながらも、その後にコーナーキックのこぼれ球を決められ、そこから3-5までリードされ、食い止められなかった。そうした場面で流れを止めるために必要なことはなんでしょうか?

自分としては集中力を切らしていないつもりでも、もっと声を出して鼓舞しないといけないと思います。ハードでクオリティの高いトレーニングをしてきたなかで疲労もあったと思いますが、そうしたときでも鼓舞していかないといけないなと感じました。

──中澤選手のプレースタイルは?

自分は攻撃も好きなので、GKでも攻撃参加したり、足元の技術を大切にしているので、そこはトレーニングしています。

──誰か参考にしている選手などは?

そこまで誰ということはないですが、湘南のフィウーザ選手、上原(拓也)選手も自分で持ち上がって攻撃する選手なので(プレーを見ながら学んで)吸収しています。

──木暮賢一郎監督や内山慶太郎GKコーチからはなにか声をかけられましたか?

今回は、GKをつかって攻撃するというコンセプトがあったので、僕はまだまだですけど、自分なりに自信をもっているところなので、木暮監督からもそこを出していけと言われました。

──持ち味を出せますし、手応えもあったのではないでしょうか?

ロンドリーナでやってきたことでもあるので、そこを変えずに、自分のスタイルのままプレーできるところはよかったです。

──現在行われているUEFAフットサルチャンピオンズリーグでも、攻撃的なGKをつかって5人全員で攻めるチームがかなりあります。中澤選手がそれを得意としているのは、もともとフィールドをしていたのか、GKとしてチャレンジしたのか、どんな背景があるのでしょうか?

僕自身は、小学生の頃にフィールドをやることもありましたし、GKも両方プレーしていました。ただ、ゴールを決めることが好きでドリブルをしていたので、足元の技術は小学校、中学校時代に培われたのかなと思っています。

──2019年のAFC U-20フットサル選手権は、候補合宿メンバーに呼ばれましたが、大会のメンバーには残れませんでした。そこからどんなことを意識してきたのでしょうか?

前回は自分も緊張していましたし、まだまだ足りないところを再認識しました。そうした意味でも、前回呼んでもらえたことに感謝しています。そこからは、自分に足りない強度やクオリティを40分間保つところにしっかりフォーカスして、自分にベクトルを向けて取り組んできました。

──湘南ベルマーレの下部組織で育ってきました。トップチームとの交流も多いですが、フィウーザ選手や上原選手の参考になっているところは?

最近では、フィウーザ選手から技術のアドバイスをもらっています。代表の内山GKコーチはスペイン流のゴレイロの技術を伝えてくれ、フィウーザ選手はブラジルの技術を伝えてくれます。その違いを吸収できますし、組み合わせて自分のスタイルに合わせていく作業です。足の出し方や蹴り方など、細かい技術をよく教えてくれますし、よく見ていてくれているので、すごく恵まれている環境だなと思っています。

──次回までにやっていきたいことや高めたいこと、仲間に要求したいことは?

時間があるわけではないので、新しいことよりも、今自分ができていることをさらに高めていく。自分だけではなくチームメートとコミュニケーションをとって、チーム全体で守れたらと思っています。

──今シーズンは特別指定選手としてトップチーム登録されました。先輩とのメンバー争いをしながら、出番を狙っていきます。どのような決意ですか?

上原選手は、僕が小さい頃からあこがれていた選手です。でも、あこがれているだけでは試合に出られません。「自分が出る、自分が出る」というスタンスが大事です。それでもし出られなかったとしても、いつでもいけるようにベンチで待機したり、自分が出たときにベストなプレーができるように、100%の準備をしていきます。

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