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2021.05.03

【日本代表/WEB取材】ブルーノ・ジャパンは残り3回の合宿を経てW杯へ。「最終14名はリーグ戦のパフォーマンスで決断する。大会までの7試合は重要なものとなる」

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5月3日から5月5日まで、茨城県でトレーニングキャンプを行う日本代表。3月25日から4月9日まで16日間におよぶ長期合宿に続く今回は、これまでとは異なる大きな意味をもつ活動となる。4月21日に、今年9月に開催されるFIFAフットサルワールドカップリトアニア2021の出場が決定してから初めてのキャンプとなるからだ。AFCフットサル選手権(アジア選手権)が中止となるなかで手にしたW杯出場権。ブルーノ・ジャパンは、残りの5カ月弱をどのように過ごすのか。最終メンバーには誰が選ばれるのか。3日、トレーニング初日の活動を前に、ブルーノ・ガルシア監督がオンライン取材に応じた。日本代表の指揮官は、なにを見据えるのか──。

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トップリストのW杯経験者は星翔太、逸見、森岡の3人だけ

アジアサッカー連盟(AFC)からは、W杯の出場国は、AFCのランキングや過去の実績で決定すると伝えられていましたから、そこで(日本のW杯出場には)確信をもっていました。ですが今回は、いよいよ正式に出場が決まってから1回目のキャンプとなります。そこが前回までとは違うところです。今回ともう1回の国内キャンプを経て、いよいよ直前合宿に入っていく予定です。そこを選手とも共有して、重要性を分かち合おうと思います。

チームとしてはプレーモデルを強化、洗練していきますが、そうした(大会に具体的に向かっていくという)文脈にあります。これからの2回のキャンプは、全員が最後の14名のメンバーに残りたいという思いをもって、自ずと競争が激しくなると思います。その意識をもちながら、チームとしても成長していく。2つのテーマを同時に果たしていく。そうした狙いで実施したいと思います。

──W杯の決定を聞いて監督はどんな気持ちでしょうか?

率直に、非常にうれしかったです。確信をもてていたのは、客観的な実績によるものです。ここ最近の活動だけではなく、私が就任してからの4年間で11試合を戦い、10回勝っているということで確信がありました。いろんな微調整をしながら、アジア選手権が行われることをターゲットに取り組んできたので、大会が中止となったニュースは残念なものでした。とはいえ、4年前からW杯を目指してきた一連の活動を継続できるということを具体的に知れてうれしかったです。それは、自分たちだけではなく、メディアのみなさん、ファン・サポーターのみなさんをはじめ、サポートし、気にかけ、声援を送ってくださるみなさんの思いが実を結んだことでもあります。ですから、この喜びを分かち合えるみなさんも祝福したいと思います。

──昨日までU-20代表に参加し、そのままA代表に加わった毛利元亮選手もそうですし、昨日までU-20代表に参加した柴山圭吾選手にしても、「W杯に出たい」という決意を語っていました。そうした野心をもち、ギラギラした若手が今回のW杯に入っていく可能性や、そのために必要なことはありますか?

私が就任してから5年目となりますが、選手の年齢層の健全化は常に計画性をもって取り組んできたという自負があります。サッカーのように、五輪代表のような、A代表と若手のU-19、U-20の間のカテゴリーは現在のフットサルにはないですから、A代表で少しずつ、段階的に(幅広い)年齢層を呼ぶことを心掛けてチームをつくってきました。

そこには、明確な基準があります。代表チームのトップリストに入る前には、どのような経験をしてこないといけないかというものです。現在リストに入っている選手は全員そのステップを踏み、基準をクリアしてここにきています。ですから、最終的な14名に入っていく資格、可能性をもった選手だといえます。今、メンバーに入っていない選手は、特に若い選手はそうですが、年齢を問わず、そのステップを踏んでいくフェーズにあると考えています。

今回もそうですが、集まっている選手以外にも、海外で活動している選手もいますから、競争があります。キャンプで目の前にいる選手以外にも、海外組を含めた激しい争いがある。残っている選手に可能性がありますが、年代を問わず、常に最終リストを目標にしてほしいですし、そうすべきだと思っています。

──これまでも「常に門戸は開いている」と話してきましたが、現在メンバーに入れていないと、W杯出場は厳しい状況でもあると思います。そうしたなかで、いよいよ新シーズンが始まりますが、W杯イヤーの大会までの残りの期間は、中核を含め、選手にどのようなことを期待していますか?

最終的なリストは14名ですが、これまでも現在も、大勢の選手に声をかけて検討してきました。そこからフィルタリングも進んでいますし、競走は続いていますが、代表チームはナマモノだと考えています。

そのときのベストメンバーが構成されるべきという考えに変わりはありません。リーグ戦が始まり、最終段階の準備に入るまでには、リーグ戦の7節が行われます。オフシーズン、プレーシーズンにここまでの合宿を行ってきましたが、本当のコンディションは、コンペティションのなかでつくられるものです。そこでどのようなパフォーマンスを出せるかが、最後の決断材料となります。選手にとってもクラブにとっても大事なですが、代表チームとしても、(W杯に出場する14名を選ぶという意味でも)重要な7試合となります。

──14名が兼ね備えるべき資質や、日本代表の選手として世界と戦う上で、キャラクターやアイデンテティなど、どんなものを求めていくのでしょうか。

現在、こちらで考えているリストには欧州組もいますが、星翔太、逸見勝利ラファエル、森岡薫がW杯経験者で、それ以外はW杯を体験していません。当然、公式戦は経験していますが、W杯はまた違う環境がある。心理的なものだけではなく、長期キャンプを続けながら、本大会に入れば連戦と短い休養のなか、高いパフォーマンスを発揮しないといけないため、心身共にタフネスを求められます。ですから、そこに耐えられるものが現段階でどれだけあるかをつぶさに見たいと考えています。

また、W杯へのポイントとして、日本代表が最後に国際試合をしたのは15カ月前のパラグアイ戦であり、それ以降は(国際的な)対外試合をしていません。コロナ禍における世界中の情勢を考えればやむを得ないことですが、出場する他国は、それぞれ状況が異なります。FIFAデイズという国際マッチデーの設定において、これまでの6回のウインドウのなかで、6、7試合の国際親善試合を組めている国もありますし、欧州の場合は、来年のユーロ予選も実施していて、公式戦を戦っていますから、W杯の準備が進んでいます。そうしたなか、我々は最適なゲームができないことを嘆くのではなく、時間のリソースを最大限に活用して、創造性をもって取り組んでいくことで、より心理的な耐久力をつけていくことが重要だと考えています。

本心としては、ここまで関わってくれた何十名もの名前が脳裏をよぎりますし、できることなら50名でも連れていきたい。非常に難しい決断をしないといけません。ただし、私の頭を悩ませ、難しいと考えさせていることは、一方では安心でもあります。というのは、自分が悩まなければいけない取り組みをできてきたからこそ、選手が高い次元の競争をしてくれているということになりますから。最後まで悩ましいということは、裏を返せば、代表チームとして安心感をもった強化を積み上げられている証拠です。

加えて、最終的な決断、判断は自分のミッションですが、トレーニングキャンプでは毎回ことあるごとに、テクニカルスタッフ全員の意見を聞くようにしています。どの構成がベストか、ベストメンバーを選ぶならどんなリストができるかという意見を収集して、自分の意見と対比させています。そのスタッフの目が、非常に一致している。最後に自分が決断するとはいえ、視点を同一にできていることも安心感の一つになっています。そうした背景のなか、さまざまなポイントを考慮しながら最終的な14名を見据えていきます。

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