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2021.08.20

残り9秒の同点被弾から得るべき2つの教訓【日本代表マッチレポートvsベネズエラ】

PHOTO BY高橋学

FIFA フットサルワールドカップを目前に最終強化期間に入った日本代表が、ポルトガル戦の翌19日(日本時間20日)に、南米の雄・ベネズエラ代表と国際親善試合を行った。

前日の試合で日本代表は、現ヨーロッパ王者であり、2016年の前回W杯でベスト4のポルトガルに2-3で惜敗したものの、「ボールを支配する時間も長く、相手がボールを持っている時もその本来のスタイルでプレーさせない守備で圧力をかけることができていた」とブルーノ監督も手応えを得た敗戦だった。

その翌日に迎えたベネズエラ戦は、日本が終盤まで1点リードを保ったが、残り9秒でパワープレーから2-2の同点に持ち込まれるという、後味の悪い試合となった。

試合をどう終わらせるべきか

W杯初戦のアンゴラ戦までに7つの強化試合に臨む日本にとって、ベネズエラ戦は2試合目に当たる。日本は、8分に室田祐希が先制点を挙げてリードを奪う。17分にピッチを大きく使われた定位置攻撃から失点するも、同17分にオリベイラ・アルトゥールが代表初ゴールとなる右サイドからのFKを決めて再びリード。その後、追加点は奪えなかったが、日本は試合の大半の時間をリードしている状態で進めた。

しかし、残り9秒、ベネズエラのパワープレーから追いつかれ、2019年2月のタイ遠征以来となる国際試合での勝利を逃した。

結論から言うと、この試合で得た一番の教訓は「試合の終わらせ方」ではないだろうか。

試合終了間際に許した失点シーンには、少なくとも2つの学びがあったはずだ。

一つ目は、パワープレーに対する守備の仕方、いわゆる戦術的思考の共有である。

ベネズエラメディアがSNSで投稿した動画を見る限り、日本のプレスがかかり、相手にボールラインを下げさせたところから、逆手を突かれる様に日本の右サイドを剥がされた展開だった。

◆ベネズエラメディアによる残り9秒日本の失点シーン

この時、どこで、どんな、エラーが起こったのか。

また、それを起こらないようにするための方法や、もし、それが起こってしまった場合にカバーする方法は、日本代表チーム内で即座に分析と共有がされていることだろう。

2つ目にして最大の教訓は、試合の終わらせ方、つまり勝負に対する思考の共有である。

もちろん、2-1から追加点を重ね、2点以上リードした状況でベネズエラのパワープレーを受け、焦る相手にパワープレー返しでトドメを刺して試合を終わらせる、というのが理想的ではある。なので、「追加点を奪えなかったこと」も、この試合で得た教訓の一つではある。

しかしながら、W杯本番で理想的展開に持ち込むことは容易ではない。最小リードで試合終盤を迎えてパワープレーを受ける時、残り3分、2分、1分を切って、この勝負にどうやって勝つのか。シンプルに言えば、パワープレー返しを狙ってリードを広げるのか、1点を守り切るのか、本番を勝ち進む上で避けて通れない選択だろう。

”残り9秒”の失点シーンで突きつけられた課題は、そうした勝負を決する局面に対する思考の整理と共有である。

最後に、W杯本番前の7試合のうち2試合という視点で見ると、悔しい引き分けではあるが、この時期で、この内容、この結果で、むしろ良かったという考え方もできる。

「いろいろな特性やスタイルを持ったチームと対戦する万全の計画」

ブルーノ監督は、7つの強化試合についてそう話したが、そこでさらに、あらゆる試合展開や結果を経験することが、チームにとってより深い学びになるはずだ。

続く3試合目は24日、前回W杯王者・アルゼンチン代表と対戦する。

■今後の日程・代表メンバーなどはこちら
【GO TO LITHUANIA 2020+1】フットサル日本代表「ブルーノ・ジャパン」の挑戦

試合結果は以下のとおり

◆日時:
2020年8月19日(木)19:00キックオフ(現地時間)

◆会場:
Pavilhão Polidesportivo Rio Maior Sports Centre(ポルトガル)

◆結果:
フットサル日本代表 2(2-1)2 ベネズエラ代表

【得点経過】
8分 1-0 室田祐希
17分 1-1 Rafael Morillo
17分 2-1 オリベイラ・アルトゥール
40分 2-2 Alfredo Vidal

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