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2021.08.25

強豪相手に問われる「まず5分まで、そして10分まで」【日本代表マッチレポートvsアルゼンチン】

PHOTO BY高橋学

FIFA フットサルワールドカップを目前に最終強化期間に入った日本代表が、24日(日本時間25日)に、前回王者・アルゼンチン代表と国際親善試合を行った。

18日にポルトガルに2-3で惜敗、19日にベネズエラに2-2に引き分け、W杯までに7つの強化試合に臨む日本にとって、アルゼンチン戦は3試合目に当たる。

欧州王者・ポルトガルに善戦し、南米の雄・ベネズエラには残り9秒で同点に持ち込まれるという2つの試合で、確かな手応えとほろ苦い学びを得た日本は中4日で、一方、22日にスペイン代表と4-4で引き分けたアルゼンチンは中1日でこの試合を迎えていた。

中1日の世界王者に見せつけられた、したたかさ

センターサークルギリギリで気合をたぎらす清水和也。午前3時半に配信映像をリアタイしたフットサルフリークたちは期待感を高めたことだろう。キックオフ直後から始まった日本の強度の高いプレスは、アルゼンチンさえも困らせた。

「強度の高いプレス」は、もはやブルーノ・ジャパンの代名詞となり、一部では「歴代代表でもナンバーワンのプレス」との呼び声もあがっている。

しかし世界王者は、したたかだった。

1本のロングパスで先制点を挙げる。日本が、鋭いパスを落とされたのは、最後尾の逸見勝利ラファエルとゴレイロの関口優志の間だった。失点の瞬間、お互いを見つめる2人。改善すべき連携ミスである。ともかくアルゼンチンはしたたかで、試合開始1分10秒で0-1とされた日本は出鼻を挫かれた。

さらに、6分49秒、アルゼンチンが追う打ちをかける。日本のセカンドセットが攻撃でもリズムをつかみかけた場面だった。ピヴォ当てからの展開、中央に走り込んだ八木聖人への星翔太のパスがズレる。転がるボールを、アルゼンチンのCristian Borrutoがダイレクトシュート。ボジションを上げていた関口の頭を越えてゴールに刺さる。

いずれも一瞬のミスを突かれたショッキングな2失点で、0-2とされた日本は、第1ピリオドの残りの時間を費やしてゲームに入り直した、という印象だった。だが第2ピリオド、日本は強度の高いプレスを継続し、セットプレーなどからアルゼンチンよりも多くの決定機を作る。

そして30分、プレス回避からの速攻で皆本晃が得点を挙げる。自陣左サイド皆本がトラップでマーカーを攻略、ドリブルで持ち上がり前を走る室田祐希へパス。室田が中央へ送るが森村孝志には合わず、しかし、こぼれを走り込んだ皆本が突き刺した。

その後も攻勢を強める日本は、残り1分半を切ったところでオリベイラ・アルトゥールをゴレイロにパワープレーを開始。2つのチャンスを作るも及ばず、0-1でアルゼンチンに敗れた。

7連戦3試合目の「試合の入り方」という学び

1つ前の強化試合ベネズエラ戦の教訓を「試合の終わらせ方」とするなら、この試合の教訓は「試合の入り方」ではなかろうか。

試合が終わってから振り返る40分のトータルでは「内容は日本」「決定機の数も日本」となるかもしれない。アルゼンチン相手に上々の出来であり、良いゲームだった思う。しかしながら、勝ったのはアルゼンチンであり、彼らの最大の勝因は、開始5分までの先制点と、10分までの追加点である。

「まず5分まで、そして10分まで」Fリーグで名古屋と戦うチームが大事にしていることだ。昨日のアルゼンチン戦がトレーニングマッチであるとしても、「試合の入り方」でミスをしてはいけない。そんなことは百も承知だとは思うが、痛い目を見た今、あらためて肝に銘じるべきだろう。それもトレーニングマッチの意義である。

強化試合7連戦の4試合目は28日、4カ国対抗トーナメントで因縁のベトナム代表と対戦する。チームの勝利と、攻撃の選手たちの得点を、7連戦の中間で経験したいところである。

■アルゼンチン戦のフルマッチはこちら

■今後の日程・代表メンバーなどはこちら
【GO TO LITHUANIA 2020+1】フットサル日本代表「ブルーノ・ジャパン」の挑戦

試合結果は以下のとおり

◆日時:
2020年8月24日(火)20:30キックオフ(現地時間)

◆会場:
A Gandara Sport Center(スペイン)

◆結果:
日本代表 1(0-2)2 アルゼンチン代表

【得点経過】
2分 0-1 Matías Edelstein
7分 0-2 Cristian Borruto
30分 1-2 皆本晃

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