更新日時:2021.11.02
フットサル日本代表コーチングスタッフの鈴木隆二氏が退任。「夢中で駆け抜けてきた5年間でした」
PHOTO BY軍記ひろし
日本サッカー協会(JFA)は10月29日、フットサル日本代表のコーチングスタッフを務めた鈴木隆二氏が10月31日をもって退任することを発表した。
U-20代表監督としてアジア王者に輝く
現役時代、名古屋オーシャンズなどでプレーした鈴木氏は、自身の選手キャリアの終盤をスペインで過ごし、引退後もスペインに残って指導者の道に進んだ。
2016年8月にU-20フットサル日本代表監督兼日本代表コーチに就任して以来、5年間に渡って日本代表コーチングスタッフとして活動してきた。監督を務めた2019年のAFC U-20フットサル選手権では優勝を果たし育成年代の強化にも大きな役割を担ってきたが、ブルーノ・ガルシア監督の退任に伴ってコーチングスタッフから離れることが決まった。
ブルーノ監督に対し、鈴木氏はリリースを通じて「共に厳しい戦いを通して、生涯の師匠として深い絆を結べたこと、そして多くの選手やスタッフと共通の目標達成に向かい歩みを共にできたことが最大の幸せでした」と共に過ごした時間を振り返った。
退任に際し、「夢中で駆け抜けてきた5年間でした」と鈴木氏はコメント。さらに、「5年間の活動は、本当に稀有で有意義な経験となりました。フットサル日本代表の選手だけではなく、これまでのプロジェクトに関わり、また、そこを目指して力を出し尽くしてくれた全ての選手、代表チームのスタッフの皆様、支えてくださったJFA役職員の関係者各位、フットサル日本代表を応援し支えてくださった全てのサポーターの皆様に、厚く御礼申し上げます。そして、この様な機会を与えていただいた北澤委員長に心から感謝申し上げます。さらに、Fリーグ、日本フットサル連盟、並びに地域・都道府県FAの関係者各位の皆様にも大変お世話になりました。各チームのコーチングスタッフの方々には、選手の情報共有など連携をしていただき、常に日本代表の活動を支えていただきました。重ねて御礼申し上げます」と感謝の意を述べた。
リリースは以下の通り
FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021に出場したフットサル日本代表のコーチングスタッフを務めた鈴木隆二氏が、10月31日をもって退任することになりましたのでお知らせします。
鈴木隆二コーチプロフィール
名前
鈴木 隆二(すずき りゅうじ/SUZUKI Ryuji)
出身地
東京都
選手歴
<サッカー>
1989年~1992年 読売SC Jr.ユースS
1992年~1995年 日産FC Jr.ユース
1995年~1999年 ボタフォゴFC(ブラジル)
2000年~2004年 駒澤大学体育会サッカー部
<フットサル>
2004年~2005年 CASCAVEL TOKYO
2005年~2006年 ファイルフォックス
2006年~2007年 府中アスレティック FC
2007年~2009年 名古屋オーシャンズ
2009年~2010年 Obras y Estructura Ram León(スペイン)
2010年~2011年 Fuconsa Jaén FS(スペイン)
2011年~2014年 Sala 5 Martorell(スペイン)指導歴
2012年~2016年 AE Martorell U12 監督
2014年~2016年 Sala 5 Martorell 監督
2014年~2015年 カタルーニャ州選抜 U14 コーチ
2015年~2016年 AE Martorell U14 監督
2015年~2016年 AE Martorell U8・U10・U12・U14 コーディネーター
2015年~2016年 カタルーニャ州選抜 U12 コーチ
2016年8月 フットサル日本代表監督
2016年~2020年 U-20フットサル日本代表監督
2016年~2021年 フットサル日本代表コーチ資格
2011年 スペインサッカー協会フットサル指導者資格モニトール
2013年 スペインサッカー協会フットサル指導者資格レベル1
2014年 スペインサッカー協会フットサル指導者資格レベル2
2015年 スペインサッカー協会フットサル指導者資格レベル3鈴木隆二コーチコメント
ブルーノ監督と共に2021年10月末日をもって任期満了での退任となりました。2016年8月にU-20フットサル日本代表監督兼日本代表コーチに就任して以来、夢中で駆け抜けてきた5年間でした。
私が就任してから約2週間後に開催された国際大会ではまだ日本代表監督が決まっていなかったので、私が暫定日本代表監督として出場しました。出発前の空港でお互い初めて顔を合わせたU-19年代の若い選手たちが各国のフル代表チームを相手に善戦したことを思い出します。監督として出場したAFC U-20フットサル選手権では2017年はベスト8、2019年は優勝することができました。その後、多くの選手がFリーグで主力として活躍をしてくれています。また、ブルーノ・ジャパンのフル代表に数名招集されるなど、その成長を見ることができたことは本当に嬉しかったです。
ブルーノ監督の指導は、選手がプレーするための基準が明確で緻密でした。ブルーノ監督から多くのことを学び、それらを自分流に取り入れ、明確な役割を与えられるようになる中で、練習中のゲームの時は一つのチームを任されるようになりました。当初、ブルーノ監督のゲームモデルに沿って一つのチームを任されることに不安がありましたが、「お前のチームだ。思いっきりやりなさい」という監督の言葉に前のめりの姿勢になることが出来ました。私自身もコーチとしてブルーノ監督の指揮するチームに挑む姿勢を求められ、選手と同じように多くを学ぶことができました。また、ブルーノ・ジャパンのコーチとして、大切なことは選手と監督がシンクロしていくことを少しでもサポートすることだと考え力を注いできました。ブルーノ監督とは、共に厳しい戦いを通して、生涯の師匠として深い絆を結べたこと、そして多くの選手やスタッフと共通の目標達成に向かい歩みを共にできたことが最大の幸せでした。
5年間の活動は、本当に稀有で有意義な経験となりました。フットサル日本代表の選手だけではなく、これまでのプロジェクトに関わり、また、そこを目指して力を出し尽くしてくれた全ての選手、代表チームのスタッフの皆様、支えてくださったJFA役職員の関係者各位、フットサル日本代表を応援し支えてくださった全てのサポーターの皆様に、厚く御礼申し上げます。そして、この様な機会を与えていただいた北澤委員長に心から感謝申し上げます。さらに、Fリーグ、日本フットサル連盟、並びに地域・都道府県FAの関係者各位の皆様にも大変お世話になりました。各チームのコーチングスタッフの方々には、選手の情報共有など連携をしていただき、常に日本代表の活動を支えていただきました。重ねて御礼申し上げます。
今後も日本フットサル界がさらに発展していくことを願っています。5年間、ありがとうございました。
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