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作成日時:2018.08.04
更新日時:2018.08.05

【全日本U-18選手権】決勝戦は5日12時半キックオフ!すみだファルコンズvs帝京長岡のプライドを懸けた争いの結末やいかに!?

PHOTO BY本田好伸

帝京長岡とすみだファルコンズが決勝進出!

8月4日、高校生年代のフットサル日本一を決める大会「JFA 第5回全日本U-18フットサル選手権大会」の大会3日目が、宮城県のゼビオアリーナ、カメイアリーナ(仙台市体育館)の2会場で行われた。この日は、準々決勝、準決勝の6試合が行われ、フウガドールすみだファルコンズ(関東地域第1代表/東京都)と帝京長岡高等学校(北信越地域第1代表/新潟県)が決勝進出を果たした。

準々決勝を勝ち上がったのは、聖和学園サッカー部FC(開催地代表/宮城県)、名古屋オーシャンズ U-18(東海地域代表/愛知県)、すみだファルコンズ、帝京長岡の4チーム。その中でも特に、名古屋U-18と岡山県作陽高等学校(中国地域代表/岡山県)の試合は熱気を帯びた。

作陽が先に点を取り、名古屋U-18が追いつく展開は、3回続いた。そのうちの2回は名古屋U-18がフットサルの特性を生かしたセットプレーによるものだったが、2-2で迎えた38分、今度は作陽の橋本澪良が、CKの流れから強烈なミドルで勝ち越しに成功。これで試合は決まったかに思われたが、対する名古屋も39分、野尻大和がゴール左上に突き刺して同点。規定により試合はPK戦へと突入した。

ここで大活躍したのが作陽のキャプテンでGKの竹内瑞貴だった。先行の名古屋のシュートをストップすると、1-2で迎えた3人目、またもやシュートをストップ。その瞬間、チームメートが竹内のもとになだれ込み、作陽の準決勝進出と、名古屋U-18の敗退が決定した。

準決勝はいずれもスコアが離れるゲームとなった。作陽と対戦した帝京長岡は、開始からわずか10分で晴山岬がハットトリックを達成すると、前半のうちに5-0と突き放す。その後も、序盤から続けたハイペースで強度の高いプレーが落ちることはなく、終わってみれば8-2と、この大会で毎年のように序列を競ってきたライバルを退けて、2大会ぶり2度目の優勝に王手をかけた。

もう一方の準決勝も、前半で2-0とすみだファルコンズがリードすると、28分までに5-0と圧倒。相手の反撃を2点に食い止めて、こちらも7-2と大差をつけて、クラブとして初めての決勝進出を果たした。

「ユース年代ナンバーワン」の称号は、帝京長岡とすみだファルコンズに絞られた。

両者は今大会、同グループの初戦で対戦し、5-2で帝京長岡が勝利している。ただしその試合は、「自分たちの手の内を出して、最強のチームを体感することで得られたものの方が大きかったと思う」(すみだ・北隅智宙監督)と、あらかじめ再戦することを見据えた上で、リスクを背負った勝負に出た結果のものだった。

フットサルは、試合前のスカウティングによる戦略はもちろんのこと、刻一刻と状況が変わる試合中であっても、その対応の仕方によって勝敗を大きく左右できるスポーツ。その特性を最大限に利用した“優勝するためのプランニング”こそが、すみだファルコンズが初優勝をつかみ取るための戦略に他ならない。

筋書き通りにいかないことがスポーツではあるが、ここまでは北隅監督が思い描く台本通り。相手は5大会連続出場で、毎年優勝候補に名を連ねてきた“世代最強チーム”。しかも、シュライカー大阪で“あの名古屋オーシャンズ”の連覇を止めた佐藤亮がコーチとして率いている。打ち破るべき相手としてこれ以上はないだろう。

5年目にして、フットサル専門チームによる大会初制覇はあるのか。それぞれの思惑とプライドが激突する決勝戦は5日12時半、ゼビオアリーナでキックオフを迎える。

なお、決勝戦前、10時から聖和学園と作陽による3位決定戦が行われる(両者もまた、グループリーグで対戦して、2-2の引き分けで決着がついていない)。

※大会は全試合JFA-TVでインターネットライブ配信中

【大会最終日組み合わせ】
2018年8月5日(日)/ゼビオアリーナ
3位決定戦
10:00 聖和学園サッカー部FC vs 岡山県作陽高等学校
決勝戦
12:30 フウガドールすみだファルコンズ vs 帝京長岡高等学校

【試合結果】
2018年8月4日(土)
準々決勝
聖和学園サッカー部FC 3-2 日南学園高等学校
名古屋オーシャンズ U-18 3(PK1-2)3 岡山県作陽高等学校
中央学院高等学校 4-7 フウガドールすみだファルコンズ
帝京長岡高等学校 6-4 札幌大谷高等学校
準決勝
聖和学園サッカー部FC 2-7 フウガドールすみだファルコンズ
岡山県作陽高等学校 2-8 帝京長岡高等学校

2018年8月3日(金)
グループA
聖和学園サッカー部FC 2-2 岡山県作陽高等学校
飯塚高等学校 5-3 滋賀県立野洲高等学校
1位:聖和学園サッカー部FC
2位:岡山県作陽高等学校
3位:飯塚高等学校
4位:滋賀県立野洲高等学校

グループB
矢板中央高等学校 4-7 日南学園高等学校
清明学院高等学校 0-3 名古屋オーシャンズ U-18
1位:名古屋オーシャンズ U-18
2位:日南学園高等学校
3位:清明学院高等学校
4位:矢板中央高等学校

グループC
不二越工業高等学校 4-4 札幌大谷高等学校
中央学院高等学校 5-2 聖和学園高等学校フットサル部
不二越工業高等学校 0-4 聖和学園高等学校フットサル部
中央学院高等学校 3-5 札幌大谷高等学校
1位:中央学院高等学校
2位:札幌大谷高等学校
3位:聖和学園高等学校フットサル部
4位:不二越工業高等学校

グループD
帝京長岡高等学校 12-2 旭川実業高等学校
フウガドールすみだファルコンズ 4-2 香川県立高松商業高等学校
帝京長岡高等学校 3-1 香川県立高松商業高等学校
フウガドールすみだファルコンズ 8-2 旭川実業高等学校
1位:帝京長岡高等学校
2位:フウガドールすみだファルコンズ
3位:旭川実業高等学校
4位:香川県立高松商業高等学校

2018年8月2日(木)
グループA
聖和学園サッカー部FC 3-2 飯塚高等学校
滋賀県立野洲高等学校 0-4 岡山県作陽高等学校
聖和学園サッカー部FC 7-1 滋賀県立野洲高等学校
飯塚高等学校 2-3 岡山県作陽高等学校

グループB
矢板中央高等学校 2-5 清明学院高等学校
名古屋オーシャンズ U-18 4-3 日南学園高等学校
矢板中央高等学校 5-6 名古屋オーシャンズ U-18
清明学院高等学校 3-4 日南学園高等学校

グループC
不二越工業高等学校 1-2 中央学院高等学校
札幌大谷高等学校 1-1 聖和学園高等学校フットサル部

グループD
帝京長岡高等学校 5-2 フウガドールすみだファルコンズ
旭川実業高等学校 5-4 香川県立高松商業高等学校

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