17日と18日、日本女子フットサルリーグ2022-2023の上位・下位リーグの試合が、福井県営体育館にてセントラル方式で行われた。

立川が第2ピリオドで怒涛の追い上げ

17日の13:00からは、立川アスレティックレディースvsバルドラール浦安ラスボニータスの一戦が行われた。

6月の開幕から5連勝と圧倒的な強さで首位を走っていた昨シーズンの女王・浦安。しかし、レギュラーシーズンの最終節、11月に始まった上位リーグでの2戦と3戦連続で引分けと、勝点3を掴みきれず優勝カップにあと一歩手が届かない状況が続いていた。

それでも、あと1勝さえすれば優勝が決定する大一番の試合。そんな浦安の前に立ちはだかったのは、暫定3位を走り、優勝の可能性を残している立川だ。

立ち上がりから浦安の攻撃に耐え、度重なるピンチを防いだ立川。しかし、5分54秒と10分34秒に2失点しスコアは0-2。浦安ペースでボールを保持することも難しい試合展開のなか、少ないチャンスを掴み1点を返したのは、元フットサル女子日本代表のキャプテン、中島詩織だ。

相手のキックインを中島が足を伸ばしカットし、ボールは猪又紅音へ。カウンターのチャンスから猪又がドリブルで運び、左サイドに走り込んでいた中島の足元にぴたりとパスを送ると、このボールを中島が冷静にゴールに流し込み、ネットを揺らした。

しかし、第1ピリオドでの反撃はここまで。浦安にさらにもう1点を決められ、1-3で前半20分を終えた。

続く第2ピリオドでも、浦安の攻撃の手は緩まずもう1点が追加され、試合はここで勝負あったかと思われた。

が、そんな予想に反して“目の前での優勝は絶対に阻止したい” 立川が29分から底意地を見せる。

まずは、自陣内でのキックインから斉下遼音と中島がワンツーでパスを交わし、相手のプレスを回避すると、ボールを持った斉下がドリブルで相手陣内まで1人で持ち込み、右足を振り抜き1点を返す。

続けて31分34秒には、パワープレーでのパス回しから、自陣に近い位置でノーマークだった中島が、直接ゴールを狙い右足で一蹴。スコアは3-4に。

さらに立川の勢いは衰えず35分53秒には、右サイドでボールを持った斉下の、目が覚めるような弾丸シュートがゴールに突き刺さり、ついに同点に追いついた。

そして37分34秒、待望の時間が訪れる。中央でボールをキープした斉下が、左サイドの櫻庭里紗にパスを送る。ボールを受け取った櫻庭は、ファーに詰めていた鎰谷佳恵の前に合わせてパスを送り、最後は鎰谷が身体で押し込んでゴール。第2ピリオドスタート時には3点あった得点差を詰め、ついに逆転に成功した。

このままゲームを終えたかった立川だが、最後の最後に浦安に同点ゴールを決められスコアは5-5で引き分けの結果に。浦安に土をつけることはできなかったものの、自らの優勝の可能性を残し、最終節の戦いに希望を繋げた。

優勝争いは勝点27の浦安、勝点25の神戸と立川の三つ巴となり、最短で1月21日に年間王者が決定する。

今節の結果は以下のとおり

■試合結果

12月17日（土）

12月18日（日）

■順位表

■次節試合日程

1月21日（土）

1月22日（日）

■試合結果

下位リーグ

12月17日（土）

12月18日（日）

■順位表

■次節試合日程

下位リーグ

1月21日（土）

12月18日（日）