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作成日時:2023.03.06
更新日時:2023.03.09

【日本代表】初戦でハットトリックを決めた毛利元亮「納得していない。大事な試合で点が取れるように」

PHOTO BYJFAPR

2023年最初のフル代表の活動として、タイ遠征で6カ国国際親善大会を戦う日本代表。

日本は初戦でモザンビーク、2回戦でタイを撃破すると、5日の準決勝ではサウジアラビアにも勝利し決勝へと駒を進めた。宿敵・イランとの決戦前日となる6日、約10カ月ぶりにフル代表で戦う毛利元亮が、オンライン取材に応じた。

大事な試合で点を取れていないのは悔しい

──久しぶりの代表活動となりますが、いかがですか?

やることがもっと細かくというか、全員の認識が同じいい方向に向いているなと感じていました。東アジア選手権(AFCフットサルアジアカップ2022東地区予選)の時は正直、相手のレベルがそこまで高くなかったので、シンプルにプレーすることが多かったのですが、アジアカップでは、ゾーンの守備や前から来るチームがいるなかで、いろいろと試行錯誤して、この相手にはこうやろうというイメージを、選手、監督、スタッフみんなで共有できているんじゃないかなと思います。

──実際にタイやサウジアラビアと戦ってみていかがですか?

東アジアに比べてレベルが高いというのはありますが、この2試合は、自分的にはあまり納得できるパフォーマンスではありませんでした。スペインや日本とは違った激しさがあって、そこは審判の基準もそうですね。自分の得意な反転をあまりうまく出せなかったので、それができなかった時にどういうプレーができるのかが大事だと思います。

──スペインでやってきたことで、自分のなかで積み上がっていると感じる部分は?

ペスカドーラ町田の時は、自分が主体になっていたと思うので、自分がシューターに入れたり、いいポジションでやらせてもらい、結果につなげられていました。今は自分よりもシュートが強い選手もいますし、自分が望むポジションでプレーできないこともあるなかで、難しさを感じています。それでもボールの受け方やオフェンス面のバリエーションを増やせている感覚もあります。一方で、結果を出せてないので悔しいです。ここからさらに積み上げていきたいです。

──“スペインの壁”を感じていますか?

なにもできないという印象はないですが、シュートまでは行けているけど決めきれないという印象のほうが強いです。ゴール前の冷静さが足りなかったり、周りを生かすプレーを選択することが多かったかなと。個人的にその場面が悔しくて、シュートを打たなかったという後悔がないように、これからはプレーしていきたいです。ピヴォはやはりゴールが一番の評価ポイントだと思うので、そこは貪欲にいきたいです。

──言葉のコミュニケーションについてはどうですか?

移籍から半年が経ちましたが、今年に入ってようやくフットサルの話に関しては、だいたいわかるるようになってきたかなと。話そうとするとまだ少し難しいのですが、理解の部分では問題は少なくなっています。ルームメイトがすごく優しくて、その選手に教えてもらっています。本も読んだりしますが、話すことが一番の近道だと思うので、とにかく話すようにしています。

──チームメイトの逸見勝利ラファエルは助けてくれない?

基本的に僕はBチームでトップにいなかったりするので。それにラファくんとは基本的に日本語で話すので、スペイン人とスペイン語で話すことが多いかなと思います。ラファくんは、ブルーノ監督の間に入って話してくれるとかはあるのですが、最近は理解できるようになったので頼らないようにはしています。

──海外で過ごすことで免疫はついた?

そこの感覚を自分でつかむために海外に出たのが一番大きな理由なので、少しずついい感覚をつかめてきています。ただ、アジアのチームはちょっと別物ですね。審判の基準でもピヴォは大きく変わってくるので、審判がファウルといえばファウルですが、ここ数試合でスペインや日本であれば吹くタイミングとも違ったので、すごく考えらせられましたし、勉強になります。

木暮賢一郎監督のやり方は、3-1でずっと張っていくスタイルだけではなく、ポゼッションしながらという流れは、自分にとってやりやすさはありますから、これから良さを出していきたいです。1試合目は3ゴールできましたが、大事な試合で点を取れていないのは悔しいので、ここからイラン戦で点を取れるように頑張りたいです。

──3-1で張っていないほうがやりやすいというのは意外です。ワールドカップ前は3-1がやりやすそうにも感じていました。

4-0まではいかないですけど、昨日のサウジアラビア戦のフィクソは190cmくらいあり、その体格差を埋めるのは難しいことです。同じ状況で当たると難しいので、底辺でボールを回している時に助けとなり、自分がピヴォで早く受けるために、落ちていく“ファルソ・ピヴォ”(偽ピヴォ)の動きで、最終的に高い位置で早く受けるための動きとしてもいいのかなと思います。

──フル代表で戦うのは初めてだと思いますが、イラン戦に向けては?

個人としては初めてです。ヨーロッパに近い雰囲気もありつつアジアの雰囲気もあります。強く行くところもありつつ、うまい選手もいる。個人能力の高い選手が多いですが、日本でも負けないくらい多いので、1対1で負けないようにやってきています。勝利できるようなパフォーマンスを出したいと思います。

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