更新日時:2023.12.07
【日本代表】初めてのフル代表活動に臨む、Fリーグ新人賞・山中翔斗「気持ちの準備はできているし、やるしかない」
PHOTO BY高橋学
10日(月)、フットサル日本代表はモロッコへの遠征に向け、国内トレーニングを行った。
招集された計16名の日本代表選手は、現地への渡航を前に、高円宮記念JFA夢フィールドにて汗を流した。
14時過ぎから始まったトレーニングは、レクリーションメニューからスタートし、1対1のトレーニング、パラレラを使ったチーム戦術の確認等を含め、約2時間ほどで終了した。
トレーニングを終え、今回自身初のフル代表入りを果たした、山中翔斗に話を聞いた。
いい状態で練習に入れている
──フル代表で初めて選ばれましたが、初日のトレーニングを終えてどんな感想ですか?
Fリーグで活躍している選手がほとんどのなかで、強度の高い練習ができたことが良い経験になったと思っています。
──最初の活動といっても、U-23では、木暮さんのところでプレーしたことはありますし、慣れというところはありますか?
そうですね。U-23の時とあまりやっているところは変わらないので、その意図もしっかりと理解していますし、そこの質を高めていくだけかなと。ボールタッチや強度だったり、動きの部分はもっともっと高めていかないといけないなと思いました。
──戦術理解以外のところで、プレーの部分では手応えを感じた部分はありますか?
今日比較的体が軽くて、良い状態で練習に入れたので、自分の得意しているドリブルは今日はあまり出せなかったんですけど、いいイメージはできています。
──昨シーズンは、新人賞を取って、飛躍になったかと思いますが、改めてご自身で振り返っていかがですか?
去年1年通してすごく自分は成長できた年ではあるので、その成長を止めずに、このまま選手として何年もやっていくと思うので、そのままずっと成長して一けるようにプレーしていきたいです。
──成長できたきっかけは、どういうものがありましたか?
1番はメンタルですかね。自チームで甲斐監督からはメンタルのことはいつも言われていて。2年前のデビューした年は自分のプレーを出せなかったのですが、甲斐さんからメンタルのことを色々言われて、去年1年は、自分の持ってる力は全て出せたんじゃないかなと思います。
──自信がなかったとか、少し萎縮してしまうとかそういうメンタルだったのでしょうか?
自信はあるんですけど、それをどこで出すかとかっていうメンタルですね。やっぱりデビューした年は、慣れない部分や緊張があったんですけど、出ているうちに緊張はとれました。ただ、自分の持ち味を出せなかったので、最初のシーズンが終わったあとに「もっともっと、自分のやりたいことをやっていいよ」と。他の人を動かして自分がゲームを支配するように、声かけだったりとかは甲斐さんから言われて、それを意識するようになって、去年の1年はああいう結果になったのかなと思います。
──甲斐監督から言われて、響いた言葉とかはありましたか?
たくさんありすぎますが、やはり「自分の好きなようにやっていいよ」と言われたのは、肩の荷が降りたというか、もっと軽く考えていいんだというのはありました。
ここをひとつの始まりとして
──そんななか、こうして代表にも入りました。招集されたことを聞いた時はどう思いましたか?
素直にめちゃくちゃ嬉しかったです。それとともに、まだ選ばれただけなので、ここから結果を出さないといけないなというのことを一緒に感じました。
──町田は同年代若い選手が多いチームですが、代表のなかでは吉川選手のようなベテランもいるなかで、やれそうな感触はどうですか?
正直、あります。自分の状態がいいというのもあるんですけど、コミュニケーションを取って、初めましての人もいるので、たくさん話をして色々なものを吸収していきたいです。
──ピッチのなかでは、人見知りとかはあるんですか?
最初のほうが……。人見知りなんですよ、僕。最初は金澤選手と仲が良いので、ずっと近くにいたんですけど、1回練習始まっちゃえばコミュニケーションはたくさん取れるので、ロッカールームでも結構話したりもしたので、うち解けたかなと思います。
──ちなみに、誰とどんな会話を?
マサ選手がけっこういじってくれて(笑)あとは自分からいろんなこと聞いたりとかして、ちょっと緊張は解けましたね。
──金澤選手も先に代表で活躍していて、刺激にはなっていましたか?
そうですね。(金澤)空もそうですし、(原田)快も18歳くらいで代表に入っていて、負けられないなと。今までは自分のより年上だからみたいなものもあったのですが、年下の選手が入ることによって、いい刺激になります。
──遠征がいよいよ始まりますが、そこに向けてはどうですか?
気持ちの準備はできているし、やるしかないので。自分が試合に出た時に、ひとつでもチャンスを作れるように、結果を残してこいと言われたので、そこを目標に頑張りたいと思います。
──この先に今年でいうとアジアカップの予選、来年はW杯もありますが、もっと先に向けてはどうですか?
ここをひとつの始まりとして、これから先代表活動があったら、必ずそこには自分の名前が載れるように。まだまだ始まりなので、ここからもっともっと成長できるように頑張っていきたいと思います。
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