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作成日時:2023.05.29
更新日時:2023.05.30

【第1節|記者会見/町田vs横浜】過去6戦で1分5敗の町田から4年越しの初勝利に横浜・鳥丸太作監督「ほっとしている。徐々に増えていくバリエーションを、今季は見てもらいたい」

PHOTO BY高橋学

27日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の開幕節として、ペスカドーラ町田vs Y.S.C.C.横浜の一戦が行われた。

町田のハイプレスに対処しチャンスを伺う横浜は、7分にオウンゴールから先制点を得ると、9分にシュートブロックのこぼれ球からファー詰めで小林拓夢がネットを揺らし、2点差に。さらに第1ピリオド残り15秒に菅原健太のボレーシュートを安井嶺芽が押し込み3-0で試合を折り返す。

さらに26分、北野聖夜のミドルシュートが決まり4点目を奪うと、37分には今シーズン新加入の田村佳翔がパワープレー返しを決めスコアは5-0に。最後は1点を返されるも終始ゲームの主導権を握った横浜は、クラブとしてリーグ戦で初めて町田から勝利を収めた。

試合を終え、鳥丸太作監督とキャプテンの堤優太が記者会見に応じた。

今シーズンは、プレーの“アイデア”を増やせるように

●鳥丸太作監督|Y.S.C.C.横浜

──試合を振り返って。

開幕戦は、シーズンのなかでもすごく大事なポイントだと思います。そこでまず勝利できたことは嬉しいですし、言い方があっているのかわからないですが、ほっとしました。今まで取り組んできたことが試されるゲームでしたし、町田さんは僕らにとって強敵で、昨シーズンも2敗している相手です。昨シーズンを超えるという意味でも、今日の試合は本当に重要でした。みんなの力を確信できた試合になりましたね。

──横浜として、初めて町田に勝利しました。対町田という点で意識したことはありますか?

町田戦にかかわらず、今シーズンはディフェンスのタイプを自在に選手のなかで変えられるように意識しています。それはキーパー攻撃に対してもそうですし、セットプレーでもそうです。Fリーグは何度も同じ相手と対戦をして、お互いがタイプや特徴をさらしての試合になります。そのなかで相手に1番嫌なことは、何がどのタイミングで変わるか、次に何をするかわからないということです。こちらがタイムアウトを取ってから変えようとすると、相手は準備や対策もしやすくなってしまうので、そこを選手が試合中に自分たちの意思で変えられるようにという点は、特に工夫したところです。

──昨年監督に就任し、鳥丸監督のスタイルだったりチームとしての土台ができたかと思いますが、今季はその土台がある上でどんなフットサルを見せていきたいですか?

ボールを持ちながら優位性を作っていくことが、僕らの哲学でありコンセプトです。僕が考えるのは、選手が楽しめるゲームをするために、定位置攻撃でボールをより多く握り、攻撃の時間を長くして試合の主導権を握ること。そこは変わらないです。

そのなかでの新しいアイデアはあって、この試合で出なかったものもありますし、今はまだ馴染めていない点もあります。プレシーズンの期間も短かったのですぐには出しづらいとは思いますが、今日の試合で見えた部分もあって、伸びしろを感じながら今はやっています。昨シーズンのベースに乗っかるような新しい取り組みを選手が積み上げて体現していくことが、我々が目指すフットサルです。選手に伝えたいことはまだまだありますが、先回りして伝えても積み上げができなくなってしまうので。徐々に増えていくアイデアのバリエーションは、今シーズン見ていただきたいポイントです。

僕がベースをつくり、選手たちがコミュニケーションを取りながら自発的にプレーする。選手側からのオリジナルのアイデアも含めて、僕らも選手と一緒に成長していくクラブを目指していきたいです。

──新加入の田村佳翔選手は、チームにいい影響を与えていますか?

そうですね。とても良いキャラをしています。堤選手と1対1の対決をしながらいじりあったりもしていて、後輩からも親しまれるキャラですね。わかりやすく声を出して自分の気持ちを表したり、味方の選手のすごいところを「すごい!」と言える性格なので、今の僕らのグループにすごく合っているんじゃないかなと。彼が昨シーズンまで所属していた長野と僕らのフットサルの内容は違うと思うのですが、その違いも彼は楽しんでいますし、彼が楽しんでいるところを見てチームも明るくなっています。いい影響しかないですね。

──ゴレイロの矢澤大夢選手はパワープレーの場面もしっかりと守っていましたが、チームにとってどんな存在ですか?

見ていただいたとおり彼は非常に頼りになりますし、今日も何度もチームを救っていました。普段は不思議な発言をしたりしますが、そこも含めていい存在です。彼も後輩から少しいじられていて、それを受け入れる器もある人間です。井戸孔晟や稲川琢馬といった同じポジションの年下の選手を成長させるという意味で、後輩を立てるようなことも今後はしていってもらえるんじゃないかなと思います。

目標は、次戦ホーム開幕戦と名古屋戦を含めた3連勝

●堤優太|Y.S.C.C.横浜

──試合を振り返って。

準備してきたものを出せたことが、この5-1という結果につながりました。開幕戦ということでやはり試合にかける気持ちは強かったですが、次のホーム開幕戦も勝って、その次の名古屋オーシャンズ戦での3連勝を目標にしてるので、頑張ります。

──宿敵である町田戦を前に、どんな準備をしてきましたか?

僕らの戦術を見てもらうとわかるとおり攻撃が特徴なので、ディフェンスを集中的に練習するというよりかは、攻撃でのボール保持の部分に多く練習の時間を使いました。今日の試合では、展開によっては割りきって裏へのボールが多くなった時間もありましたが、町田に対して特別な対策したというわけではありません。1週間のうちに練習したディフェンスの部分もチーム全員でしっかりと認識を合わせたところを出せたので、それが結果につながったのかなと思います。

──最後はゴールの枠内に入って、ディフェンスでファインプレーを見せていました。あの場面を振り返っていかがですか?

もう、とにかく勝ちたい気持ちが出たというのが正直な気持ちです。全員で守りきるというのは決めていますし、ディフェンスから攻撃に移る部分については、全日本選手権でもいいプレーを発揮できていました。僕も攻撃は好きですが、守備もしなきゃいけないので、チーム全員でああいうプレーをどんどん増やしていければ自ずと勝利につながっていくのかなと思います。

──改めて今年はどんなシーズンにしていきたいですか?

もちろん優勝を狙っていて、開幕戦を勝利したあとの次の試合が僕としてはすごく大事かなと。そこで勝つか負けるかによって今シーズンの流れだったり、僕らの自信も間違いなく変わっていきます。この1週間で町田戦でできたこと、できなかったことを修正して、次の湘南ベルマーレ戦に向けてしっかり準備します。個人的には1年で15ゴール以上とって、チームに欠かせない存在になり、勝てるチームをつくりあげていきたいです。

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