6月3日から5日、Ｆリーグ2023-2024ディビジョン１の第2節が行われた。

中村充の今季ベストゴール候補ゴラッソ

3日、バルドラール浦安vs立川アスレティックFCがバルドラール浦安アリーナで行われた。

昨シーズンのプレーオフ、そしてリーグ開幕前のオーシャンカップでも激突した両者が2週間ぶりに顔を合わせた試合は、“立川の蒼き猛獣”の異名を持つ中村充が覚醒した。1ゴール1アシストの活躍を見せ、今シーズン初の勝ち点3をチームにもたらした。

立ち上がりから激しいプレスで相手を押し込んだ立川は、第1ピリオド7分、左サイドでゴレイロとの1対1をかわした菅谷知寿の折り返しを、湯浅拓斗が無人のゴールに流し込んで先制に成功した。

その後、立川は、攻撃のギアを上げる相手にゴール前まで攻め込まれたものの、新守護神・檜山昇吾が決定機をことごとくシャットアウト。15分には、キックインの浮き球を捉えた中村のボレーシュートを、ゴール前の湯浅がヒールで押し込み追加点を奪取。0-2で試合を折り返した。

第2ピリオドの立川は、ゴレイロを使って積極的に攻撃を仕掛ける浦安に主導権を握られながらも、中村が流れを引き戻した。29分、右サイドのキックインから逆サイドへのボールを中村がダイナミックなジャンピングボレーでフィニッシュ。今シーズン早くもベストゴール級の一撃をネットに突き刺し、リードを3点に広げた。最後は1点を返されるも1-3で試合は終了し、立川は敵地で今シーズン初勝利を収めた。

現役高校生・羽生恒平が15歳6カ月29日の最年少得点記録！

5日（月）、フウガドールすみだvsバサジィ大分が墨田区総合体育館で行われた。

今シーズン初の平日ナイターゲームは、すみだの最年少プレーヤーによる得点が生まれ、ロースコアながらもＦリーグの歴史にも、観客の記憶にも残る特別な試合となった。

前節、立川とのシーズン開幕戦をスコアレスドローで終えたすみだは、若手を中心にメンバーを複数人入れ替えホームゲームに臨んだ。そんななか、フウガドールすみだファルコンズとの2種登録でトップ登録を果たした羽生恒平が先発の5人に名を連ね、Ｆリーグにデビューした。

早い時間帯での先制を狙うすみだは、諸江剣語、中田秀人、畠山勇気、そして羽生の4人が流動的に動きながら大分のゴールに迫る。立て続けに畠山と羽生がシュートを放つなか迎えた3分、左サイドを突破した畠山から折り返したボールを、羽生が左足でど真ん中に突き刺し先制に成功した。

2007年生まれの現役高校生による、Ｆリーグ初出場での初得点に会場は歓喜に包まれた。なお、15歳6カ月29日で羽生が決めたこの得点は、昨シーズンまでポルセイド浜田に所属していた田原柊が持っていた15歳9か月5日でのＦリーグ最年少記録を塗り替え、Ｆリーグ史に名を刻むゴールとなった。

その後は拮抗した試合が続き、大分は古巣相手となった元すみだの田口大雅や宮下豪也らが同点弾を、すみだは畠山が追加点を狙いシュートを放つも得点には至らず。結局、試合は1-0で終了した。

すみだは、羽生が決めた1点を全員で最後まで守り抜き、ホーム開幕戦で勝利を飾った。

今節の結果は以下のとおり。

■試合結果

6月3日（土）

6月4日（日）

6月5日（月）

■順位表

■次節試合日程

6月10日（土）

6月11日（日）