更新日時:2018.08.25
【F1第10節/浦安×仙台】課題はメンタルの向上「ピストルを当てられた中でプレーしている」(浦安 アルベルト・リケル監督)
PHOTO BY軍記ひろし
8月25日(土)にDUARIG Fリーグ2018/2019ディビジョン1の第10節が浦安市総合体育館で行われ、ホームのバルドラール浦安はヴォスクオーレ仙台を迎え2-4で敗れた。
開幕戦以来の白星を目指す浦安は6分にセットプレーから田口友也がゴールを奪い、先制に成功する。そのまま試合を折り返したが後半は失点を重ねて1-3と点差を広げられる。
迎えた36分からはGKに石田健太郎を置いたパワープレーに出るが、直後にパワープレー返しから失点。38分にはディドゥダが一矢報いるが反撃もここまで。9戦未勝利となかなか長いトンネルを抜け出せずにいる。
メンタル向上の難しさを指摘
アルベルト・リケル監督(バルドラール浦安)
仙台が入りの部分から引いて守り、あのディフェンスをやって来た中で、こちらのやりたいパス回しが実現できた前半でした。ただ、時間経つにつれて、そしてゴール決められた後に形が崩れました。これまでできていたことが、なくなってしまいました。名古屋戦も似たシチュエーションで、1点2点と決められる中でやりたいことができなくなりました。メンタルの改善は必要で、それは今まで重ねて来たものなのでいきなり変わらないです。続けてトレーニングをしていかなければいけないと思っています。
──後半のタイムアウトを残り7分で取って、そこから失点してすぐにパワープレーに入ったが。
早めにパワープレーに入ったのは点差の部分でもあります。決まった点差、決まった時間があるわけではなく、きっかけは、選手たちのメンタルの部分で流れを変えたいなと。流れを切りたいと思い、そこの判断でしました。指示していることではあるのですが、どのスポーツでも負けているときは辛い気持ちになります。そこでいかに何ができるか、何をしなければいけないかというと、やっていることをピッチで示さなければいけないということです。
──メンタルの向上のためにどのようなことが必要か。
メンタルを変えることは難しいものです。練習で試合と同じプレッシャーを作り出していくことは難しいですし、監督として外からできることはやっています。その中で、さらに選手がどう変わっていくか。ミラクルが起きない限りいきなり変わることはないので、経験を積んでいくことが大事です。例として、皆さんは車を運転できると思いますが、ピストルを当てられた状態ではどうでしょう。緊張してうまくできないかもしれないです。同じように試合になるとピストルを当てられるプレッシャーの中でプレーします。その中で経験がある選手は動揺しないでプレーができるようになります。これは面白い質問で、戦術やゴールを決める部分などは、監督でやり方を変えることができますが、メンタルは逆に何十年と一緒にいたほうが変えることはできるようになります。私がここにきてまだ5カ月ですが、それで変わればミラクルです。選手にどれだけ自信を与えるか、逆にさらに要求するか。要求と自信を与えるバランスが難しいですね。
──同じスペイン人監督であるホセ・フェルナンデス監督の印象は。
スペイン人ですが、それで普段と違うような感覚はありませんでした。監督がホセさんだからといって特には何もありませんでした。
──田口選手は名古屋戦もプレー時間が長く成長が感じられるが、どのように感じているか。
良い技術を持っていますが、経験が足りないと思っています。そこを補えばもっと良い選手になれるでしょう。チームにとっても左利きで貴重な存在です。しっかりとトレーニングして戦えるように頑張ってもらいたいと思っています。彼自身もうまくなろうとトレーニングで頑張っています。今は27歳で、今が18歳ならもっと経験をいっぱい重ねることができます。今まであまり1部でプレーしていない中で、これから経験を積むことも大事だと思います。
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