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作成日時:2018.09.08
更新日時:2018.09.08

【F1第12節/浜松×北海道】震災から2日後、魂の戦いの末に……。「負けはしましたけど、心に刻まれたと思います」(北海道 小野寺隆彦監督)

PHOTO BY軍記ひろし

9月8日(土)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の共同開催、大阪ラウンド2日目の第2試合に登場したエスポラーダ北海道はアグレミーナ浜松に0-1で敗戦を喫した。

6日未明に発生した北海道地震の影響をもろに受け、試合開催も危ぶまれた中で会場入りした選手たちは、様々な思いを抱えながらも一丸となって戦ったものの前半で0-1とビハインド。

鈴木裕太郎や水上玄太といった核となるベテラン選手が不在の中でも若手が躍動して何度もチャンスを作ったもののゴールを奪えない。終盤に和田拳斗をゴレイロにしてパワープレーを始めたが実らなかった。

純粋に勝たせてあげたかった

小野寺隆彦監督(エスポラーダ北海道)

まず、この試合を開催するにあたって、台風21号の被害に遭われたこの地域の中で、多くの皆様のご協力によりこのような試合を開催できたことを大変、嬉しく思いますし、被害に遭われた皆様には、本当にきっと大変な思いをされているだろうなと。心よりお見舞い申し上げます。

また、北海道もその2日後に大きな地震が起きてしまいました。僕たちにとっても(札幌周辺では)震度4〜5という今まで体験したことのないような揺れを感じて、こちらに来ることができるのかということで、どうなるのか先行きもわからないような中で、スポンサーの株式会社タビックスジャパン様が常に飛行機の状況や空港の状況を確認し、そしてFリーグ事務局の方々のご配慮をいただけて、何よりもここに来る選手14名の、個人の意思ももちろんですが、ご家族やいろいろな方の理解があって大阪に乗り込んで来ることができました。

そんな中で今日は、意地でも勝ちたいというのが率直な感想です。言葉は雑ですが。残念ながら結果として、追いつくことも逆転することもできませんでしたが、いろんな、残された方の不安もあったでしょうし、こういう環境の中でやったことがなかったので、でも、たくましく戦ってくれたのかなと思っています。

やってくれたのかなと思います。こういう経験はなかなかできなくて、これはいい意味ではなくて悪い意味ですけど、その中で、この1試合は負けはしましたけど、選手の心に刻み、どうしてあそこで勝てなかったのかとか、どうしてもっと意地を見せられなかったのかと。きっと。すみません……。

いろんな感情が出てくる中で、純粋に勝たせてあげたかったという思いもあります。ただそれが叶わなかったので、この1試合は一つ抜きにして、きっと明日も、全力で来れなかったやつの分までしっかりと戦ってくれると思います。すみません、泣いてしまいました。ありがとうございました。

──チーム、関係者の皆さんは無事なのでしょうか?
選手は全員、無事でした。ただ今回、ここに来るまでに、停電や断水など不安な状態はありましたが、命の問題はありませんでした。ただ津川(暢彰)は(震度6強を記録した)苫小牧出身ということで、お母さんと連絡が取れていないということがあって、何度か電話をしているのですが、本人も応答がないということで不安なところはあるのかなと。ただ全員、比較的大きな被害はなくて、みんなそろっています。

──発災してから練習はできていない?
そうですね。体育館の電気も点かないですし、ホームアリーナの北海きたえーるさんも、ああいう大きな体育館でも電源が落ちてしまうような状況でしたので、どこかで練習をというような状態ではないですし、大阪の皆さんもそうかと思いますが、信号が止まってしまったり、そういうことが北海道でも起きていたので、まずは身の安全の確保が最優先だというところで、練習という選択にまではなりませんでした。

──大阪には昨日の夜に入られたんですか?
そうですね。これはたまたま幸運にも夕方の便を取っていたので。午前中の便を取っていたらきっと、欠航隣振り替えが翌日になっていたと思うので、たまたま、昨日の夜に入ることができました。

高山剛寛(エスポラーダ北海道)
まず最初に、この会場でフットサルができたことに感謝したいと思います。たくさんの方々のご協力やご支援があってフットサルができたことを幸せに思いますし、嬉しく思っています。

その中で今日は、本当に勝たなければいけなかった試合だと思いますし、僕らも勝つことだけを求めて、そのことが、勝つことが、いろんな方への力になると思っていましたし、その中で1試合を通して、魂を込めて全力で戦えたと思うのですが、まだまだ実力が足りないというか、力が足りないというか、一歩、足りなかったのかなと。

試合が終わったときにも、北海道のサポーターはもちろんなのですが、会場全体を通して、北海道に声をかけてくれましたし、その大きさを感じましたし、日本全体が北海道を応援してくれていることを改めて感じました。その中でまだ明日1試合残っていますので、明日も最後まで全力で、魂を込めて勝ちにいきたいと思います。

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