9月16日から18日にかけて、日本女子フットサルリーグ（女子Ｆリーグ）第10節と第11節が開催された。

北海道が、Ｆリーグ参入後初の4勝目を飾る

9月16日には、西宮市立中央体育館にてエスポラーダ北海道とフウガドールすみだが対戦した。

バルドラール浦安ラス・ボニータス、SWH西宮レディースの上位リーグ進出が決定し、残り4枠を懸けて混戦が続くなか、暫定7位で上位進出の可能性を残した北海道が、意地の逆転劇を巻き起こした。

立ち上がりから押し込まれる北海道は、カウンターやセットプレーでのピンチをGK・山本楓果のセーブで凌ぐも、5分と6分に続けて失点を許し、早々から2点を追う展開に。しかし7分、左サイドからのキックインを星山彩香がダイレクトで流し込み同点弾をマーク。その後も星山を中心にアグレッシブに攻撃を仕掛ける北海道だが、決め切ることができずに1点ビハインドで試合を折り返した。

第2ピリオドも開始早々に失点した北海道だが、士気を落とすことなく徐々にペースをつかみ、積極的に相手ゴールに迫る。すると27分、相手陣内の左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、キッカーの白戸愛華から金井里和と繋ぎ、ゴール前にマイナスのクロスが送られ、これを星山が頭で押し込み追加点を決めると、33分、相手のコーナーキックから山本がボールを拾い素早いスローを前線に送ると、これを金井が収めてミドルを突き刺し、鮮やかに同点弾を決めてみせた。

互いに追加点を狙い、攻守が激しく入れ替わり、試合は終盤へ。そして38分、星山のシュートのこぼれを、ゴール前の武井柚香が左足で反転シュートを打ち抜き、北海道は勝ち越しに成功。すみだのパワープレーから逃げ切り、4-3で試合を終えた。

翌日、17日に行われたアルコ神戸戦に敗れたことで7位以下が確定した北海道だが、2017年のＦリーグ参入後初となる、シーズン4勝目をつかみ取った。

エース・池内天紀がオウンゴールを誘発

9月18日には、グリーンアリーナ神戸でさいたまサイコロと福井丸岡ラックが対戦した。

前日に行われたミネルバ宇部戦で勝利を収めた丸岡は、引き分け以上で暫定6位のフウガドールすみだを追い抜き、逆転で上位リーグ進出を叶える重要な一戦を迎えた。

すでに下位リーグが決定していながらも、帯を引き締めるさいたまに苦戦を強いられる丸岡だが、チームのエース・池内天紀が大一番の局面で、チームを救う“アシスト”を見せた。

丸岡ボールで試合が始まると、まずは10秒、宮本夏奈のヒールパスの落としから、高尾純奈が右足でミドルを放ち、ファーストシュートを生み出す。さらに4分、左サイドから池内天紀が相手を交わし、ゴール前に持ち込んで横パスを送ると、後ろから走り込んだ荒井一花がダイレクトで狙ったシュートは枠内を捉えたものの、惜しくもGKに阻まれた。

その後も丸岡はゴールに迫り、多くのチャンスつくるも得点にはつながらず。会場には両チームの応援が響くなか、試合はスコアレスのまま第1ピリオドを終えた。

第2ピリオドの開始早々にセットプレーから失点を許してしまい、今シーズン、先制された試合は未勝利が続く丸岡にとっては難しい展開に。さいたまの手堅い守備を掻い潜ることができず、1点ビハインドのまま時間が進む。

試合は残り5分を切り、じわじわとさいたまを押し込み、丸岡は決定機を増やしていく。すると39分、左サイドでボールを持った池内から、ファーに詰めていた宮本を狙った折り返しのパスが送られると、ボールは相手が伸ばした右足に当たり、そのままゴールイン。第2ピリオドだけで、7本のシュートを打っていたチームNo.1アタッカーが、同点弾を演出した。

失点直後からパワープレーを受けながらも、最後まで1点を守り抜き、試合は1-1で終了。この結果に伴い、勝ち点1を獲得した丸岡は得失点差ですみだを追い抜き、上位リーグ最後の1枠を勝ち取った。

■試合結果

9月16日（土）

9月17日（日）

9月18日（月）

■順位表

※赤字は上位リーグ進出