更新日時:2023.10.07
【日本代表|開幕前日】GK途中離脱&追加招集にも「心配はない」アジア王者の指揮官、木暮賢一郎監督が語った自信
PHOTO BY本田好伸
日本代表は、7日にAFCフットサルアジアカップ2024予選の初戦を迎える。大会の開幕に先立って、6日に記者会見が行われ、木暮賢一郎監督、日本の初戦の対戦相手オーストラリア代表のマイルズ監督、第2戦の対戦相手チャイニーズ・タイペイのアジウ監督が出席し、大会に向けて意気込みを語った。
🏆AFCアジアカップ予選
📅10.7-11
🏢開幕前日記者会見
👥
🇯🇵木暮賢一郎監督
🇹🇼アジウ監督:元Fリーグ監督(名古屋)
🇦🇺マイルズ監督:元Fリーグ選手(府中/現立川)#フットサル日本代表#RoadToUzbekistan2024木暮賢一郎 @kenichirokogure
──アジアカップ予選に向けて。… pic.twitter.com/MKKr1dHFZU
— SAL-フットサル全力応援メディア- (@sal_japan) October 6, 2023
その後、木暮監督はメディア陣に対して個別の囲み取材に応じた。
フィウーザは間違いなくいいデビュー戦になる
──黒本ギレルメ選手が体調不良のため5日に離脱し、ピレス・イゴール選手を新たに招集しました。合流はどのタイミングになるのでしょうか?
今日の(午後の)公式トレーニングには間に合うようにしています。
──もともと帯同予定だった、バックアップメンバーの井戸孔晟選手が国内合宿を終えて怪我で離脱してしまい、黒本選手もいなくなる。当初の考えでは、井戸選手が追加招集となるイメージでしたか?
もともと、有事の際には彼が控えに入るように準備していましたけど、国内合宿のトレーニングで、少し怪我をしてしまいました。試合に出られない彼を無理やり連れて行き、怪我がさらに悪化した状態でクラブに返すのはいいジャッジではないと思います。
リーグ、クラブへのリスペクトは常にもっているので、彼に関しては先にクラブに戻ってもらい、中断明けの試合でいいパフォーマンスを見せてもらうことを優先しました。ただ今回のような緊急事態にGKが一人しかいないなかで試合に挑むのは非常にリスキーですので、イゴールを追加招集しました。
──フィウーザ・ファビオ選手は日本代表として初めての試合、初めての国際大会を明日、迎えることになります。普段と違う環境で代表デビュー戦を迎えることついて、木暮監督としてはいかがお考えですか?
もちろん、イゴールに関しては、今日やって来て、明日試合になるので。彼が先発でプレーするのは現実的ではありません。なので明日は、ファビオが出ることになると思います。もちろん、日本代表としてはデビュー戦になりますし、ワールドカップへの初戦というところで、当然、普段とは違うプレッシャーがあるかもしれません。ただ、非常に経験のある選手ですし、いいパフォーマンスをしているからこそ招集しているので、間違いなく彼にとっていいデビュー戦になると期待していますし、信じています。
3チーム中、2チームが突破できる
──アジアカップ予選は当然、2連勝を目指していますが、直前にレギュレーションの変更があったと聞きました。3チームのグループで首位ではなくても突破の可能性がある、とのことですが。
もちろん、最大の目標は4月のアジアカップ本戦に勝ってワールドカップに行くのが一番の目標です。突破の条件について考えて戦うよりは、しっかりと4月に向けて戦うことが一番です。
W杯の予選で簡単なゲームは一つもないですし、どの地域、どの大陸でも、非常に拮抗した試合が繰り広げられています。油断したり、簡単にゲームを進めようと思うのは間違いですから、まずは明日、オーストラリア戦でベストを尽くし、しっかりと勝って、チャイニーズ・タイペイ戦の準備をします。大きなビジョンはW杯ですが、まずは目の前のゲームを大切にして、1試合、1試合、階段を登っていくように戦っていきます。
──一応、教えてください。2位でも突破できる可能性がある?
最新の情報では、我々のグループは3チーム中、2チームが突破できるとのことです。ただし、1位で行く、2位で行くというよりも、目の前の試合でいいフットサルをして、しっかり勝つ。これを2回、繰り返すことだけを考えています。
──フィジカルが強いオーストラリア、戦術に優れるチャイニーズ・タイペイとの対戦について、相手に合わせて戦術を変えるのか、国内合宿でトライした戦術に軸足を置くのか、どのように挑みますか?
最終目標に向けて、我々は持っているゲームアイデアをどんな相手にも体現していきます。ただ、相手によっては多少なりとも、戦略や傾向、注意しないといけないところは変わると思います。
具体的には、オーストラリアはフィジカルコンタクトが非常に強いですし、直近で対戦経験のある国で言うと、クロアチアやフランスに近しいものがあります。日本は、ボールを早く動かして、スピードやモビリティを生かし、オーストラリアにコンタクトさせないようなゲーム展開に持ち込みたいと思っています。
オフィシャルなゲームなので、なにかにチャレンジするというよりは、まず目の前の試合を勝つために、全ての局面に対して準備をしています。ただし、チャイニーズ・タイペイは、オーストラリアと違って昨年、2試合対戦したことがあるので、その映像や、分析データも残っています。一方、オーストラリアは何年ぶりかの対戦になるので、そういう意味では持っている情報は少ないですね。
──木暮監督は選手時代にオーストラリアと対戦していますよね。
あります。ただ、どのゲームも苦しんだ印象があります。チャイニーズ・タイペイは、昨年戦った経験という大きな情報源がありますし、オーストラリアvsチャイニーズ・タイペイを見た上でも準備ができます。そういうことを踏まえても、やはり、初戦のオーストラリア戦が重要になってきます。
海外組の途中合流にも、まったく心配はない
──海外組の3人が合流しました。準備期間は長くないですが、彼らのアジャストはいかがですか?
(原田)快とマサ(平田ネトアントニオマサノリ)に関しては、タイでの6カ国国際親善大会、モロッコ遠征、ブラジル遠征のFutsal Nations Cupと、2023年の代表活動の全てに参加しているので、パッと来てプレーするというよりは、代表について理解できた状態で合流しています。時差などのコンディションについても、合流してから数日が経つので心配はしていません。
(内田)隼太に関しては、前回のブラジル遠征が久しぶりの代表活動でしたが、そこでしっかりとプレーして、我々の戦術にもフィットできています。ブラジル遠征のメンバーがほとんど継続できているので、心配はしていません。
──では、まずは明日の初戦ですね。
そうですね。しっかり勝って、次に向けて準備したいと思います。
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