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2019.01.11

ライト客を呼びたきゃ#ハッシュタグを活用せよ! スポーツ界の0円マーケティングが熱い!

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きっかけは星翔太のBリーグ観戦から

1月6日のFリーグ第28節、2019年一発目の試合、フウガドールすみだと名古屋オーシャンズの一戦を前に、Twitterのタイムライン上に一つの「#(ハッシュタグ)」が踊るようになった。

多くのユーザーが「#墨田体育館に行って帰ってくるまで」のタグをつけた投稿をして、試合会場に足を運んで帰るまでの、それぞれのFリーグ観戦をつぶやいた。試合当日の6日に、ファン・サポーターの間で少しずつ拡散されていき、クラブもそこに便乗して来場をあおるためにタグに使い、そこから加速度的にこのハッシュタグをつけた投稿が増えていった。

Fリーグ初観戦の人も思わず使ってしまう。

“激レアさん”こと、元プロサッカー選手の丸山龍也さんも。

「ファンとの距離が近いこと」はフットサルの大きな魅力。

早速、ハッシュタグに便乗してサービスを提供してしまう実行力とスピード感がすごい。

Bリーグのサンロッカーズ渋谷も、1月16日の墨田区総合体育館の試合に向けてハッシュタグに便乗。フットサル界を飛び越えて、バスケットボールに派生するあたりが、まさにSNSの醍醐味であり、大きなメリットだろう。

スポーツビジネスに関するリアルなアイデアも。

すみだに限らず、多くのクラブがもっとも大事にするべき「リアルな声」がハッシュタグを通していくつも伝えられていた。クラブを応援する人にとっても、実際に感じているいいことや悪いこと、疑問点を発信していくことが、ひいてはクラブの成長につながるという、現代風のサポートの形の一つだろう。

まさに、「新しいスポーツの在り方」とはみんなで作り上げるものかもしれない。ただこういった“仕掛け”はどうやって生まれているのだろうか。今回の場合は、実はある選手発信。SNSでトレンドになるほどのハッシュタグを最初に投じたのは、名古屋の星翔太だった。

その日、その場所で試合をする選手が最初の仕掛け人。しかし、さらにさかのぼると、このハッシュタグの元ネタは、前日に生まれた「#僕が西京極に行って帰ってくるまで」というものだった。

#僕が西京極に行って帰ってくるまで/中島啓太
https://note.mu/keitanakajiman/n/nd720c47c722b

詳細はFC今治のスタッフである中島啓太さんが、文章や写真、イラストなどの作品を投稿してユーザーとつながるウェブサービス「note」に記している内容をご覧いただきたい。中島さんが、「Rakutenn NBA Special」などで通訳を務める新川諒さんと星の2人を誘って、5日に京都の西京極で行われたBリーグ、京都ハンナリーズと新潟アルビレックスBBの観戦に出掛けた際に使用したのが始まりだった。

結局、5日に生まれた「#僕が西京極に行って帰ってくるまで」は翌日、星によって「#墨田体育館に行って帰ってくるまで」にオマージュされて受け継がれ、気がつけば今度は、今週末の試合に向けて、湘南ベルマーレが「#小田原アリーナに行って帰ってくるまで」を仕掛け始めた。

ユーザー発信でクラブが便乗し始めて、さらに拡散されて話題を集める。こうしたSNSならではの光景を見ると、2018年に話題になった「#はじめての栃木SC」を思い出す。ファン・サポーターの間で始まったこのハッシュタグをつけた投稿が盛り上がり始めると、クラブは早速、観戦初心者を後押しするチケットを販売した。

その後、このタグはJ2界隈を中心に一気に拡大していき、J1クラブのファン・サポーターも応援するクラブの名前をつけて投稿。ついにはリーグオフィシャルまでも便乗するほどのムーブメントになっていったのだ。

今に始まったことではないが、スポーツとSNSは非常に相性がいい。ツールの特性を生かした双方向コミュニケーションがあって、自分の知りたい情報にもいち早くリーチできる。

例えばJリーグの試合観戦にいく場合、クラブのSNSアカウントや、ファン・サポーターが使うハッシュタグをリサーチすれば、チケットの買い方から会場へのアクセス、会場での楽しみ方、試合のポイント、試合後の飲食店など、ある意味で、どんなメディアよりも信頼できるリアルな情報をゲットできるのだ。

最近、プロ野球の巨人・原辰徳監督が、選手のSNS発信を禁止するような発言をしたという記事が出たが、SNS全盛期に「選手・監督→メディア→ユーザー」という一方通行の流れに終始することは時代と逆行する。もちろん、メディアを通すからこその価値があるのも事実であり、このサイトももちろん、その責任を怠る気はない。

一方で、プロ野球のようなメジャー競技ではないフットサルでは特に、「クラブ(監督・選手)⇆メディア⇆ユーザー」のトライアングルが双方向のコミュニケーションを図ってこそ、新しい価値を生み出せるという側面も間違いなくあるのだ。

一つのツイートが、業界を飛び越えた大きなバズりを呼ぶ。SNSをうまく活用した先に、フットサルの未来があるに違いない。

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