更新日時:2019.02.13
【現役引退へ】ケガに泣いた12年間。「フットサルを好きだと思う気持ち」で歩み続けた(立川・府中 宮田義人)
PHOTO BY軍記ひろし
Fリーグ開幕時にはペスカドーラ町田として、3シーズン目からは古巣である府中アスレティックFCに復帰し、リーグとともに12年間戦い続けてきた宮田義人が今シーズン限りでの現役引退を発表した。
町田では“ドリブル王子”の異名通りにキレのあるドリブルで観客を沸かせてきた。府中に復帰してからはフィクソとして泥臭いディフェンスや攻撃を加速させるパスでチャンスを作るなどバランサーとして欠かせない存在となった。
キャプテンマークを巻いて臨んだ2013年のオーシャンカップでは準優勝に終わるも、2年の後の2015年には同大会で雪辱を果たしてクラブ史上初のタイトルを獲得するなど府中の顔として大きな存在感を放っていた。
しかし宮田のフットサル人生は決して順風満帆ではなかった。ヒザ、足首の度重なるケガ。近年では腰の状態も良くなく、騙し騙しでプレーを続ける日々。ケガに泣かされ続けたキャリアだったが「やりきった」と引退に悔いはない。
これから迎えるプレーオフや全日本選手権のタイトルを手にして有終の美を迎えるために「全力で、がむしゃらに一生懸命プレーしたい」と語る宮田。そんな彼に引退の理由やこれまでの思い出を語ってもらった。
思い出のオーシャンカップ決勝
──引退を発表されましたが率直に今の気持ちはいかがですか?
今はやりきったという感じですっきりしています。
──引退を決断された理由はなんでしたか?
昨シーズンから体がきつくて、さらに腰も痛くヘルニアになって年末は足に痺れが出ていました。ヒザも足首も手術しています。そんな中で、来年の1年を考えたときにパフォーマンスを発揮するのは大変かなと感じていました。(36歳という)年齢的な部分もありますし、今は若手も台頭してきてそろそろそういう(引退の)タイミングなのかなと感じるようになっていましたね。
──若手のお話がありましたが、今季は立川・府中も若手が台頭してきました。引退される宮田選手から彼らに掛けてあげる言葉はありますか?
僕はこのリーグの発展を期待しています。そして彼らはプレー面でももっとできると思っています。特に今の選手はSNSの力を生かして発信することができます。これからもリーグが発展していくことを期待しているので、今の若い選手にはそういったプレー面だけでなくリーグの発展にも貢献してもらいたいですね。
──宮田選手自身、このリーグとともに歩んできたフットサル人生だったと思います。振り返って思い出に残っている場面は何がありますか?
あげればきりがないですが(笑)。Fリーグ1年目の13連敗(※2009/2010シーズン。府中アスレティックFCがFリーグに参入して1年目に第8節のデウソン神戸戦から第20節のバサジィ大分戦まで)を抜け出した試合で僕がゴールを決めて勝ちました(※第21節のバルドラール浦安戦、1-1で迎えた28分に奪った宮田のゴールが決勝点)。
オーシャンカップで優勝した試合(※2015年開催。名古屋オーシャンズとの決勝戦に6-0で勝利して初のタイトルを獲得)もそうですし、僕がキャプテンとしてプレーしたオーシャンカップの決勝(※2013年開催。名古屋オーシャンズとの決勝に1-5で敗れる)、負けて準優勝でしたがその試合も思い出深いです。1つは決められないですが、本当に色々ありましたね。
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