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2019.02.17

【女子Fプレーオフ準決勝/府中×サイコロ】劣勢の中でも自分たちのフットサルを貫き逆転で決勝へ「20年近くフットサルに携わっていて一番感動したゲーム」(サイコロ 小野直樹監督)

PHOTO BY軍記ひろし

2月17日(日)、GAViC Presents 日本女子フットサルリーグ2018 プレーオフ 準決勝、リーグ2位の府中アスレティックFCプリメイラとリーグ3位のさいたまサイコロの第2戦が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われ、6-5で勝利したサイコロが決勝進出を決めた。

前日の第1戦は4-4のドローに終わった好ゲーム。この試合に勝つしかない状況のサイコロは1点ビハインドの5分に筏井りさのゴールで同点。再びビハインドとなった7分に吉川紗代のゴールで2-2に。それでも前半はその後に3失点を喫して2-5と苦しい状況に追い込まれる。

前半終了間際にパワープレーを見せていたサイコロは、後半の頭からもパワープレーを見せると20分に安奈望沙がネットを揺らす。これで勢いに乗ったサイコロは徐々に府中を追い詰めると、4-5で迎えた34分に右サイドからカットインした筏井のシュートがネットに突き刺さって同点に。さらに36分、相手のエリア内のハンドからPKを獲得すると、このチャンスも筏井がきっちりと決めて、この試合で始めてリードするとともに、決勝進出に大きく迫る。試合終盤は府中のパワープレーを凌いで試合は終了。逆転勝利を飾ったサイコロが、アルコイリス神戸が待つ決勝へと駒を進めた。

なお、プレーオフ決勝は23日、24日に武田テバオーシャンアリーナで行われる。

筏井りさ覚醒の秘密は…

小野直樹監督(さいたまサイコロ)

──今日の試合を振り返って。

昨日話をした通りに、1点差でもとにかく勝てばいというわかりやすい状況でした。昨日の夜にミーティングをして、昨日できなかったボールを動かしながらピヴォに当てる、一番の持ち味のプレスが昨日は曖昧だったのでそこを修正しようと臨んだ試合でした。

2日連続ということで、皆さんの中でも平均年齢が8歳上であると書かれていましたが、そこは気にせずに。府中は80分を考えてハーフに引いたり前から来たりと話していましたが、僕らには前から行くしか方法がありません。なので、自分たちのやり方を貫き通そうと試合に入りました。

前半はすごく良い入りができましたが、ちょっとしたミス、疲れもある中で失点を重ねて、想定以上の点差が開きました。そこで選手も私も落ち着いていました。それは試合前のロッカールームで、勝ちたいけど勝ち負けを全面に押し出すのではなく、自分たちがやってきたフットサルを示そう。結果はわからないことで、それに集中しようと話したことが浸透したのかなと思います。

後半の早い時間帯に1点取れたことがこの試合の全てだったと思います。前半の終わりにパワープレーもしましたが、相手がどう守備してくるかを考えて、わざと(前半の)残り2分からしました。後半も頭からパワープレーをして相手の弱いところはわかりましたが、選手からの進言、こうやりたいという意見もあったので途中でパワープレーをやめました。

それが功を奏したのかなと。本当に選手に助けられたゲームでしたし、私もフットサルをして20年近く経ちますが、自分の中で一番感動的なゲームでした。府中も手強く、同じ関東の府中の分も来週頑張って優勝を目指したいと思います。

──この2日間でGKを3人とも起用しましたが、その意図は?

チームの内情の話になりますが、3人いるGKで1人は仕事の関係によって練習に来ることができずに、リーグの試合も休んでいました。そういう選手を使い続けると他の選手が腐ってしまいます。

また、誰かが飛び抜けてファーストGKではないです。チームマネジメント上、その時その時で「試合のスタート任せるよ」、「試合の最後を締めてね」とかがあります。

ただ、今日の試合でもし負けている状況なら吉村(史)。彼女のスローは武器になります。それぞれの特徴や役割を考えて、均等ではないですがみんなに出場機会を与えようと考えています。

──パワープレーの話の場面では選手からどういった要望があったのですか?

簡単な話で、筏井がパワープレーだと一番後ろです。彼女が「パワープレーをやるんですか」と言ってきたので、「もう少しやろうと思っている」と伝えたんですが「自分で勝負したい」と。

彼女がそういう前向きな気持ちであるならば、あえてパワープレーをするよりも、筏井の個人技に掛ける。なので、パワープレーをやめて筏井をフィールドに入れて、彼女の周りのスペースを作るために、筏井の前に入るなと伝えました。

彼女のどうしても自分で勝負したい、切り裂きたいという言葉があって僕は決断しました。

──その筏井選手は今季からフットサルに転向してここまで素晴らしい活躍を見せていますが、監督から見て彼女の活躍は?

彼女はチーム練習ももちろんですが、自分でサッカーとは違う小さいコートでやるフットサルにどう落とし込めるかと考えていて、個別にシュートを練習させてくれと言って来ています。

練習のない日にもフットサルコートに来て、色々な場面のシュート練習を1人で黙々としています。自分のストロングをわかっていて、それをさらに決定付けるための努力をしています。

左サイドで背負った状態、前を向いた状態、中央、右サイドと色々なシチュエーションのシュート練習を1人で1時間半ほどやって帰ります。そういう気持ちや行動が、彼女を覚醒させていると思います。

吉川紗代(さいたまサイコロ)

──今日の試合を振り返って。

平均年齢を上げている1人ですが(笑)。年齢は関係なく、このチームは今シーズンすごく逆転が多いです。2-5という3点差の状況、プレーオフ進出には4点が必要な段階でも、一歩ずついけばまだ逆転できるという気持ちがありました。みんなが諦めずに戦えたことが嬉しかったです。素晴らしいアルコイリスと決勝を戦えることを嬉しく思います。

──監督の言葉に選手に助けられたという話がありましたが、パワープレーをやるやらないと場面ではどのような話があったのですか?

私ではないので、直接わかりません。ただ、昨日、今日と、私のいる方のセットはうまくいかずに失点にも絡んでいたので、なんとかしたいという気持ちはありました。もう1つのセットが点をとてくれていました。

私にとっては、パワープレーであってもなくても、勝つために、点を取るためにという試合ならどちらでも良いと思っています。他の選手が良いと思って、そういう話をしたことはすごく良いことだと思います。

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