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【SALオピニオン】Fリーグの新キャッチコピーに賛否両論……。「最強の5人制フットボール」から見えるフットサルの立ち位置

PHOTO BYSAL編集部

新しいものを受け入れる怖さ

そこで“フットボール”というワードだ。サッカーファンだけでなく、もっと一般的に認知された言葉であり、フットサルというワードよりも競技の中身をイメージしやすい。“最強のフットサル”よりも“最強の5人制フットボール” の方が、フットサルを知らない人に対してどんな競技であるのかをより明確に伝えることができる。

そして、そもそもこのキャッチコピーは「多くの人々にフットサルとは何かを原点に立ち返って紹介する」という目的がある。そこまで考えるとそれほど否定されるべきキャッチコピーではないはずだ。

それがわかっていても受け入れられないという気持ちも理解できる。しかしそれは湘南ベルマーレの鍛代元気が、別のインタビューで「何かを変えなければいけない状況でも、実際に変えることは勇気がいること。でもみんなで少しの勇気を持って踏み出せば、できるようになるんです」と的確に言い表している。

フットサルをメジャースポーツにするために、Fリーグは新たなフェーズに移行しなければいけない。つまりはもっと多くの人たちにフットサルをFリーグを知ってもらう必要があり、実行しなければいけない。そのための“最強の5人制フットボール”なのではないだろうか?

今回のキャッチコピーを発表したFリーグは「新たな一歩」を率先して踏み出した点においては評価されるべきだと思う。しかし、本当に大事なことはこれから。このキャッチコピーをどう生かすかの施策が大事になるだろう。ただ、キャッチコピーを決めただけでは何の意味もなく、実際に会場へと足を運んでもらうために動かなければいけない。

さらに言えば、もっと変えるべき古い体質は多いはず。Fリーグ自身ももっと「勇気を持った一歩」を踏み出さなければならないだろう。

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