【アジア王者を目指すキミたちへ】悔しさに涙した“イラク戦”のその先へ。「幸せを噛み締めながら、頂点を目指してほしい」(植松晃都)
PHOTO BY川嶋正隆
いい試合をするために、心の底からフットサルを楽しむ
──植松選手たちの次の世代が、第2回大会に挑んでいます。
次はあの、イラクと対戦ですよね……。
──先輩として、メッセージはありますか?
……なんだろう。僕はずっと後輩だったので、下の世代に何かを伝えるのは苦手なんです(笑)。……勝って優勝してもらいたい気持ちは強いですが、負けても得られるものは本当にたくさんあると思います。自分たちはイラクに負けてしまって。でも、それを乗り越えてFリーグで戦っていますから。
──もちろん、負けていい試合はない。
国を代表している以上、そうだと思います。でも、負けて得られることがあると考えると、まずは試合を楽しんでもらいたいですね。自分たちは優勝できると信じて大会に臨みましたが、ノックアウトステージに入ると緊張感もさらに増しましたし、そういう戦いのなかで楽しめていなかったなと。
──それが結果にも影響してしまった?
そういう部分があると思います。もっといい試合ができるはずでしたが、いい試合をするために自分たちが心の底からフットサルを楽しめていたかというと、決してそうじゃなかったように思います。
──終わってから気づくことがあったんですね。
そうですね。試合が終わってから、自分が好きなフットサルを、日本を代表して、海外でプレーできることが本当に幸せだなと思いました。だからこそ、彼らにはその幸せを噛み締めてほしいですね。
──そして、願わくば勝ってほしい。
そうです。僕らはイラクに負けているので。ぜひリベンジしてもらいたいですし、イラクに勝って、そのまま頂点を目指していってもらいたいです。
──ちなみに、彼らの試合を見ていますか?
見ていますよ。それに、自分たちが勝てなかった試合が次ですからね。
──今大会には、2年前に一緒に戦った山田慈英選手もいます。
慈英くんですね(笑)。自分たちの世代はみんな(年下なのに)「慈英くん」って呼んでいたくらいリスペクトしていました。バカにして「慈英くん」ではなく、敬意を持って「慈英くん」です。今は、新しいチームでの「慈英くん」だと思うので、“いい慈英くん”を出してもらいたいと思います(笑)。
Interview by Masataka KAWASHIMA
【Contents】
【U-20日本代表全力応援企画】アジア王者を目指すキミたちへ
MESSAGE 1 前回大会の主軸2人が託す想い。「楽しみながら、僕らの分まで」(伊藤圭汰&中村充)
MESSAGE 2 U-20からA代表へ駆け上がった先輩から。「思い切りやれば、間違いなく次につながる」(内田隼太)
MESSAGE 3 “清水世代”のエースが贈るメッセージ。「悔いを残さないように1試合を全力で」(清水和也)
MESSAGE 4 悔しさに涙した“イラク戦”のその先へ。「幸せを噛み締めながら、頂点を目指してほしい」(植松晃都)
MESSAGE 5 最後まで“一緒に”戦ったバックアップメンバー。「アジアを獲れるメンバーがそろっていると思います」(新田駿)
MESSAGE 6 大学フットサルとFリーグの“掛け持ち”を経て。「思い切り楽しんで、一瞬一瞬のプレーを大事に」(石田健太郎)
MESSAGE 7 準々決勝敗退の悔しさが、今の活力に。「悔いのないプレーをして日本にタイトルを持ち帰ってほしい」(鬼塚祥慶)
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