更新日時:2022.08.31
「全国優勝してこいよ」2年分の先輩の思いを背負って日本一に。ブリンカールの主将・中根佳祐が今大会に懸けた思い【バーモントカップ優勝選手インタビュー】
PHOTO BY高橋学
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年、2021年大会は中止。今年8月、JFA バーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会が3年ぶりに開催された。
今大会を制したブリンカールFCのキャプテン・中根佳祐はこの2年間、大会中止に涙を流す先輩たちの姿を見てきた。だからこそ、その思いを背負い、史上初の連覇を達成したい気持ちが強かった。
中根は、思いの強さそのままに攻撃をけん引し、チームは決勝までの6試合で計43得点という圧倒的な強さで決勝まで勝ち進んだ。
日本一を懸けた相手は、ヴィッセル神戸U-12。中根は、決勝でも強烈かつ正確なシュートを武器にハットトリックを決め、6-1の勝利に大きく貢献。大会ベストプレーヤー賞も受賞した。
思いを背負い、目指した結果を残した彼は、何を感じたのか。大会後に話を聞いた。
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小さい頃からの父親との練習が自信につながった
──優勝おめでとうございます。日本一になってどんな気持ちですか?
大会前、「出場できなかった先輩たちの思いを受け継いで、自分たちの実力を出せる限り出して戦おう」とチームで決めていました。先輩たちからも「全国優勝してこいよ」と声をかけられていて、その思いを背負って優勝できたので、今はうれしいの一言に尽きます。
──先輩たちの思いを背負いつつ、チームとしてはさらに、連覇も懸かる状況でした。プレッシャーはなかった?
練習してきたことを信じてやろうと思っていたので、僕はもともと緊張してしまうタイプでしたけど、自信を持ってプレーすることができました。
──準決勝の相手は、練習試合でよく対戦している静岡県のマリオフットサルスクールでした。
はい。普段からよく試合をしていて、お互いの戦い方を分かっているなかでの戦いでしたが、実力で勝ててうれしかったです。マリオやグループステージで対戦したエスペランサFCには仲の良い選手がいて、試合が終わった後に「絶対優勝してこいよ!」と声をかけてもらいました。
──決勝戦を前に、古居俊平監督からどんな声をかけられましたか?
「サッカーチームが相手でも自分たちはフットサルの動きをして、実力を出し切れるようやってこい」と言われていました。自分のなかでは「勝ちたい!」という気持ちが強く、自分が走れる限りはオフェンスもディフェンスも全部やっていました。
──その気持ちを体現するかのように、決勝戦ではハットトリックを達成しました。
「自分の実力が通用したな」と思います。小さい頃からお父さんと左足と右足のシュート練習をして、どちらでも打てるようにしてきました。それが自信につながって、結果にも表れたと思っています。
──最後に、将来の目標を教えてください。
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