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作成日時:2023.05.22
更新日時:2023.05.23

【試合後会見|3位決定戦】“復権”に挑んだ5連戦は“連敗”決着……大阪・永井義文監督「明らかに足が動いていなかった。積み重ねる限界は3試合まで」|オーシャンカップ2023

PHOTO BY勝又寛晃

21日、Fリーグオーシャンカップ2023の3位決定戦が行われた。
今大会で唯一、開幕初日から18日までの1次ラウンドを勝ち上がり20日の準決勝に敗れた大阪は、満身創痍のなか立川アスレティックFCとの3位決定戦に挑んだ。

立ち上がりの2失点が大きく響いたものの、タイムアウトの直後にはキックインのチャンスから、キャプテンの齋藤日向、そして加藤未渚実、加藤翼のコンビネーションから1点を返した。さらに第2ピリオドではパワープレーからも1得点を決め合計スコアは2-5に。試合消化数の差もあるなか最後の最後まで走り切り、ベスト4でこのオーシャンカップを終えた。

試合を終え、永井義文監督と齋藤が記者会見に出席した。

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5試合戦えたことで、いろんな経験ができました

●永井義文監督|シュライカー大阪

──今日の試合を振り返って。

結果として勝てなかったことが非常に悔しい。ただ、ベスト4まで来られたことは自分たちの成果です。この試合に限らず、全体的な総括になりますけど、この試合も、ここまでも、気持ちの込もったハードなプレーを続けてくれた選手を誇りに思います。

──ベスト4に残ったチームで唯一シードのない連戦で、昨日は前回大会の王者、今日は準優勝チームと対戦。ここで得た経験をFリーグ開幕にどのように生かしたいですか?

試合数が多かったことには、いいところと悪いところがあります。5試合戦えたことで、いろんな経験ができました。相手のカラーを含め、リーグ戦に向けて、いい貯金じゃないけど、1試合よりも、4、5試合やることで積み重ねになったという感想です。

一方で、昨日と今日の名古屋、立川戦は疲労感が強く、自分たちのプレーモデルを体現したくてもなかなかフィジカル的に難しい状況で、選手はそこの葛藤に苦しみました。

ただし、一週間で5試合を戦うというのは、これ以上にしんどいレギュレーションを自分も選手時代に経験したことがありません。一番しんどいことを経験したら、あとは楽なことしかない。リーグ戦は一週間に1試合なので、たくましくなったかなと思います。

──今のクラブにもう一つ必要なこと、課題は?

いろんな側面があり、一つというのは正直難しい。戦術も、フィジカルも、心理的なこともある。一つというのは難しい。なので……勝負に勝つこと、ですね。

補足すると、やはり攻撃に頭がいかず、ゲームの流れを悪くするのが自分たちの悪いパターンです。ただ、守備や移行局面でここまで勝ち上がってきているので、難しい時に自分たちのフットサルをする、やり切ることができれば、心理的にも、フィジカルも、戦術的にも補えるだろうということを、この一週間戦って思いました。

──永井監督はベンチでも身振り手振り動いて、ものすごく声を出して選手を鼓舞しています。今シーズンもそのスタイルは継続しますか?それとも抑えますか?

バランスを見ていますけど、どちらかというと、リーグのなかでは僕や比嘉さんがそっちでしょうか(笑)。今日は、選手たちなりに、このレギュレーションの中で一生懸命やっていましたから難しい、というか。鼓舞するけど、彼らも受け止めきれないことはあるので、タイミングを見ながらやっていました。

──新井裕生のボレーは警戒していたと思いますが、そこから決められました。純粋に上回られたのか、足が動かなかったのか。

後者じゃないですかね。明らかに足が動いていなかった。それに足も動いていないですし、頭も動いていない。足を動かす前の予測。フィジカル的には、少し動くだけでいっぱいになり、疲れると、脳に酸素が回らなくなり、足が動かなくなる。そんな印象です。

(新井選手のことは)警戒もしていましたし、昨日もそれで点を取っていますから。彼らの映像を見て警戒をした上で決められてしまいました。

──積み重ねることで、ぼやけてしまうこともある。そのあたりは?

感じるのは、積み重ねる限界は3試合までのように感じます。4試合、5試合は積み重なっているものの、もう体が動かない。リーグの終盤であればもう少し頑張れるかもしれないですけど、3試合やって1日休んでからの2試合。この2試合で積み重ねを発揮するのはなかなか難しいかなと感じました。

──相手とのスタートラインが一緒じゃないと厳しさもある。

とはいえ一方で、体は動かないですけど、頭では理解しているので、「こうできたな」と。“やられることの経験”も積み重なっている。その積み重ねを結果に変えるためには、体の部分が必要。もちろん、そこを言い訳にはできないですね。

力強く立ち向かえたことは、チームとして成長できた

●齋藤日向|シュライカー大阪

──今日の試合を振り返って。

昨日、ここでも話をさせてもらいましたが、3位決定戦で勝って終わらせたいという目標を達成できなかったことがすごく残念です。試合内容も、未熟さがありました。

チームとして苦しい状況を跳ね返したこともあったので、そこは前向きに捉えて、ただ、自分たちが目指す優勝まではもっともっとパワーをつけないといけません。

いいところは伸ばし、悪いところは反省して次につなげたいです。

──ベスト4に残ったチームで唯一シードのない連戦で、昨日は前回大会の王者、今日は準優勝チームと対戦。ここで得た経験をFリーグ開幕にどのように生かしたいですか?

本来、自分たちがいるべき場所、準決勝といった舞台で戦えたことはポジティブに捉えています。苦しい状況のなか、5試合で競った試合を経験しながら力強く立ち向かえたことは、チームとして成長できたと思います。ただもう一つ、結果を残したかった。リーグ戦は週1回しかないですから、そこに100%で臨み、力強く戦えるように準備したいと思います。

──今日は新井裕生選手と対戦しました。昨日の名古屋にも、齋藤選手がFリーグ選抜で一緒に戦った仲間がいました。そうした選手と大舞台で戦えたことや、その過程でご自身として感じていることはありますか?

当時は、自チームで試合に出られなかった選手が出場機会を得るための集団だったので、その意味では、大きな舞台で同じピッチに立って対戦できたことはすごくうれしいですし、喜びも感じています。その一方で、今日は、そういう人(新井裕生)に点を取られたり。もっと言えば、優勝したり、代表で活躍する選手もいます。

そういう選手が出てくると、一緒に高いレベルでやれていることはうれしいですが、その反面、自分がまだ劣っていると思うので負けていられないな、と。追い越したいなと常々思っています。どのチームを見ても、僕たちの年齢の選手がチームを引っ張っているので、個人だけではなく、チーム全体を引っ張っていける存在になりたいです。そのなかで、同じ場所で戦った彼らに負けたくないという個人的な思いもあります。

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